超成長株投資で資産10倍計画!

RIZAP(ライザップ)グループ(2928) の株価急落!
「ガラクタ」を買って成長するという戦略に矛盾。
本業回帰で成長力はもどるのか…!?山本潤の超成長株投資の真髄 第3回

【3】 2018年11月21日公開(2018年11月21日更新)
山本 潤
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外資系投資顧問でファンドマネジャー歴20年の山本潤氏による、10年で10倍を目指す成長株探しの第3弾。今回は、RIZAP(ライザップ)グループ(2928)の分析です(以後、ライザップと略記)。

 

潜在力は高いが買収先の業績が振るわない

★★☆☆☆(5段階中2 5が最高評価)

1) ボディメイク事業のキャッシュフローで株価は評価される局面へ
2) 三日坊主市場の潜在力は高い
3) 瀬戸社長の決断に敬意
4) リスクは一見「割高な」会費

 

 今回は、2017年の高値から株価の下落が8割となったRIZAPグループ株式会社(2928)を取り上げます。

 11月14日にライザップは2019年3月期の業績を大幅に下方修正を行いました。営業利益は期初の230億円の黒字予想から一転、33億円の営業損失(赤字転落)を見込みます。なんと263億円もの大幅な下方修正です。

 大幅な下方修正の理由は主に以下の3つです。

1)計画された企業買収を凍結したことで予定していた負の暖簾(のれん)が得られないこと
2)近年の買収先の業績が計画以下であること
3)買収先の追加リストラが不可避になり想定外の一時費用が発生すること
などです。

 負の暖簾とは、企業買収において、買収先の簿価(自己資本)よりも買収価格が低いとき、その差額です。

 負の暖簾が発生する企業は、成熟企業であり、将来の見通しが立て難い事業を営んでいます。また、負の暖簾の活用は「会計トリック」と呼ばれる利益かさ上げの手法のひとつです。ですが、これは違法ではありません。負の暖簾が発生する企業とは、つまり、PBRが大きく1倍を下回る企業であって、以下の特徴を有します。

1)事業に強みがない
2)シェアが低い
3)価格交渉力が低い
4)利益が創出できないか利益率が低い

 これらの企業は、本来、「買ってはいけない」企業です。PBRが1倍を大きく下回る企業をたくさん買えば買うほど、負の暖簾という期間利益は増えます。PBRが1倍を下回る事業は赤字もしくは低収益で成長のない事業です。負の暖簾を多用することが、本当の意味での「企業成長」であるはずはありません。

 むしろ、PBRが低位の「ガラクタ」を買えば買うほど、ライザップはどんどん成熟企業になるはずです。「ガラクタ」効果により、RIZAP自身のPBRもどんどん下回っていくと考えるのが合理的な判断です。

ガラクタを買って成長するというパラドックス 

ー 成熟企業を買うことが成長を牽引する ー
これは明らかにパラドックスであり、いつかは破綻する戦略です。

 今後は、カリスマ経営者として昨年招聘した松本氏が構造改革を担当する予定です。松本氏は、買収先のいくつかを「壊れたおもちゃ」と称しました。その認識は投資家の目線に近いため、今回の企業買収の凍結は、市場からは賢明な判断であると評価されるでしょう。

手段が目的化している?

 企業買収先の業績を本格的に回復させるためには、その買収先がよい製品やサービスを提供できるポテンシャルがなければ無理です。あるいは、そこで働く人々が、ぐっとやる気になるなどの買収先社員のモチベーションの向上が不可欠でしょう。買収はそんなに簡単なものではなく、失敗する買収も多いのです。

 ライザップには、はっきりとした本業があるので、本業のやり方が通用する買収をすれば成功する確率も高いのです。ですが、80社を超える買収先の中には、得意分野ではなく、シナジーが期待できない買収が数多く存在します。そこが問題だったのです。

 企業の利益成長は手段であって、それ自体は目的とはなりません。お金は単なる道具であり、生きる目的とはならないのと同じ理由です。社会にこれまでにない付加価値を提供し、人々の生活を支え、人々を幸せにすることは、企業存続の目的になりえます。結果として利益の成長が後からついてくるのです。

 利益成長が手段ではなく目的となってしまうと、手段である企業買収も目的化してしまいます。企業買収は、企業の自己実現のための手段に過ぎないのに、買収自体が目的化してしまったのでしょう。

瀬戸社長の役員報酬の全額返上で社員は団結か

 ライザップは同時に瀬戸社長の役員報酬の全額返上を発表しました。それも230億円の営業利益を超えるときまで返上するというのです。

 通常、企業経営というものは、経営陣全員が責任を負うものです。ところが、ライザップでは瀬戸社長一人が責任をかぶる形になりました。ここに、瀬戸社長の仲間への思い、投資家への決意、自身の覚悟が垣間見れます。こういう男気を粋に感じる投資家も多いと思います。社長一人が無給という責任をとったことになるため、社員も団結してくれるのではないでしょうか。やはり、瀬戸社長は他の経営者とは違う何かを持っている人だとわたしは思います。

 わたしからみた瀬戸社長は、「見えないものが見える人」です。三日坊主市場という潜在的には膨大な市場を収益化した天才経営者です。ダイエット、英語、ゴルフと領域を伸ばし、「人は変われる。」を証明してきました。これからのライザップは、本業への回帰によって、本来の持続可能な成長に立ち戻ることができるでしょう。まだ若い瀬戸社長は経営者として、一皮むけることを期待したいと思います。

この連載は、10年で10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、会員専用ページでは今回のRIZAPグループ(2928)のさらに詳しい分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。

RIZAPグループ(2928)/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)

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