わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び#9Photo:PIXTA

子どもを中高一貫校に通わせても、付属校でない限り大学受験の前には塾・予備校に行くのが一般的。私立中高一貫校と予備校のダブルワークは、親にとって金銭面での負担が大きい。だが、中高一貫校の中には、通塾が不要なほどカリキュラムが充実している学校もある。そこで、特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)#9では、「塾いらず」として知られる中高一貫校のノウハウを探った。また、学校選びの基準の一つではあるが比較しにくい中高一貫校206校の“校風”を一目でチェックできる「校風マトリクス」も掲載。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

塾とのダブルスクールは家計が苦しい……
救世主「塾いらず」中高一貫校の存在

 わが子に中学受験をさせようと考える親を悩ませるのが、金銭的な問題である。せっかく苦労して中高一貫校に入学できても、その後すぐに学校の勉強や大学受験のために、塾に通わせなければならなくなるケースは多く、難関大学を目指す場合は中学のうちから塾に通わせることも珍しくない。

 私立の高い学費と塾代とが同時にかかるとなれば、家計は苦しい。「高い学費を払っているし、できれば学校で、塾に行かなくても難関大学を狙えるレベルの教育をしてほしい……」。そう考えるのが、親の本音ではないだろうか。

 そこで本記事では、私立の中高一貫校の中でも、学校教育が充実しており塾に通わなくても大学受験で難関大学を狙うことができる学校のカリキュラムや指導内容を紹介する。

 さらに、「革新・体験」か「保守・知識」のどちらを重視するか、「自主性」か「管理」のどちらを重視するかで、全206校の中高一貫校を4象限に分けた校風マトリクスも掲載。子どもの適性や目標に合った学校選びの強力な援軍となるはずだ。