生命保険・損害保険・保険代理店が正念場を迎えている。生保各社はコロナ禍からの回復の遅れに直面し、損保会社はビッグモーターとカルテルの不祥事の対応に追われている。急成長を遂げた保険代理店各社も優勝劣敗がはっきりしてきた。特集『生保・損保・代理店の正念場』では、4月29日(月)から6月12日(水)までの全31回にわたり、保険業界の深部をえぐる独自レポートを、ファイナンシャルプランナー29人による五大生保商品ランキング、さらに主要保険代理店が“逆査定”した顧客本位の生保会社ランキングなどと共にお届けする。
#1 4月29日(月)配信
「保険を取るか新NISAを取るか」迷ったら思い出そう!後で痛い目に遭わないための3原則
保険と新NISAで迷ったら、何から検討すればいいか。新NISAの盛り上がりに影響され、よく考えずに保険を解約しようとする人も出始めているが、後で痛い目に遭うとファイナンシャルプランナーは口をそろえる。そこで、迷ったら思い出したい三つの原則をまとめた。
#2 4月30日(火)配信
【顧客本位の生保会社ランキング】優良代理店32社が「逆査定」!2位メディケア、ワースト2位アフラック、最下位は?
本当に顧客本位の生命保険会社はどこか。生保各社と日々付き合っている優良乗り合い代理店32社に、四つの観点で生保会社を“逆査定”してもらった。ベスト&ワーストランキングで上位に入る生保会社は?
#3 5月1日(水)配信
「新NISA」と「保険」のどちらを選ぶ?お金のプロが“賢い選択”の仕方を指南【対談】
新NISAがスタートして以降、SNSなどで「保険不要論」が声高に叫ばれようになっている。どのような考えを基に保険と新NISAを選べばいいのか。2人のお金のプロに、賢い選択のための視点について語ってもらった。
#4 5月2日(木)配信
【医療保険ランキング2024】3位なないろ「メディカル礎」、1位は?人気商品スペック&価格比較表付き
病気やけがの治療費を保障する「医療保険」。生命保険各社による日進月歩の商品開発が行われており、商品選びには生保会社の知名度よりも最新の情報を知ることが欠かせない。保険のプロ29人が厳選した最新の医療保険ランキングと共に、人気商品の特徴を解説する。
#5 5月3日(金)配信
【がん保険ランキング2024】自由診療に1億円を保障するメットライフ新商品が2位、1位は?保険のプロ29人が選定!
がん治療に特化した医療保険である、がん保険。保険のプロ29人が選んだ最新のがん保険ランキングでは、昨年12月に投入された新商品が、初登場2位にランクイン。その「他社商品のいいとこ取り」をしたスペックを紹介する。
#6 5月4日(土)配信
【収入保障保険ランキング2024】3位ひまわり「じぶんと家族のお守り」、1位は?保険のプロ29人が選定!
死亡や高度障害のリスクに備える死亡保険。中でも「収入保障保険」は、必要な保障を割安な保険料で得られる合理的な仕組みを持つ。保険のプロ29人が選ぶ最新の収入保障保険ランキングをお届けする。
#7 5月5日(日)配信
【変額&外貨建て保険ランキング】変額・外貨とも3位メットライフ、1位は?変額商品の比較表付き
金利上昇に円安、インフレ……。運用環境の激変で「変額保険」と「外貨建て保険」が人気を集めている。だが、ほかの保険商品と一線を画す、その仕組みとリスクを知らなければ痛い目に遭う。保険のプロ29人が厳選した、最新の変額保険と外貨建て保険のランキングを一挙紹介。さらに変額保険の人気商品のスペック比較表も掲載する。
#8 5月6日(月)配信
最大月3万円の新NISAつみたて資金捻出に成功!2家族の具体例から学ぶ「保険見直し講座」
保険契約を見直して新NISAにも資金を振り向けたいが、どこを見直せばいいのか――。そんな悩みを解決すべく、保険ジャーナリストの森田直子氏とファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏に、実際の保険契約の事例を使った保険見直し術について解説してもらった。
#9 5月13日(月)配信
楽天保険グループ新基幹システムの迷走、金融庁による報告徴求命令に発展!【楽天保険の泥沼(上)】
携帯電話事業と異なり、楽天グループの金融事業は好調だが、こと楽天保険グループに限ってはそうではない。「楽天保険グループの泥沼(上)」では、金融庁から報告徴求命令を出されるに至った新基幹システムの迷走をつまびらかにする。
#10 5月14日(火)配信
損保ジャパンのトップ辞任に帰結、ビッグモーター問題の構造と経緯を徹底解説!「営業至上主義」の病根
中古車販売大手のビッグモーターが行った保険金不正請求問題。SOMPOホールディングスと損害保険ジャパンの両トップが辞任に至っただけでなく、損保業界全体を揺るがす事態となった。問題の構造と経緯を詳述する。
#11 5月15日(水)配信
損保ジャパン新社長が語るビッグモーター問題からの再生、「“星取表”から脱却目指す」の真意
2月1日付で損害保険ジャパンの社長に就任した石川耕治氏。ビッグモーター問題で失った社会からの信頼をどのように回復させるのか。新年度から立ち上げた新組織に込めた思い、社内で始めた改革施策について話を聞いた。
#12 5月16日(木)配信
生保が「売り上げ不振」に直面!14社ヒアリングで分かった、新契約実績が“追い風参考記録”に過ぎない理由
生命保険各社の業績は、表面上はコロナ禍前の水準にまで戻りつつある。ところが営業職員チャネルを持つ生保14社にヒアリングすると、実態は懸け離れていることが分かった。
#13 5月17日(金)配信
保険代理店に明暗!来店型・ほけんの窓口とアイリックは回復基調の一方、訪問型で最大手のFPパートナーに陰り?
来店型保険ショップの雄、ほけんの窓口や保険クリニックを運営するアイリックコーポレーションの業績が上向き始めた。だが、訪問販売型の乗り合い代理店最大手のFPパートナーには、陰りが見えている。
#14 5月20日(月)配信
損保カルテル問題で人材大淘汰!大手4社で役員132人の大量処分、次期トップ本命候補13人の「実名」
カルテル問題で金融庁から行政処分を受けた大手損害保険4社は、業務改善計画の公表と同時に計132人もの役員を処分。それと同時期に公表された役員人事を読み解き、次期トップ候補の実名をお届けする。
#15 5月21日(火)配信
東京海上の新社長に聞く悪しき業界慣行からの決別方法「過度な本業支援の解消にはガイドラインが必要」
カルテル問題で対応に追われた東京海上日動火災保険。業界盟主である同社は、率先してあしき業界慣行から決別することが求められている。4月に就任した城田宏明社長は、この難局にどのように立ち向かおうとしているのか。話を聞いた。
#16 5月22日(水)配信
楽天損保の危うい運用、見せかけの利益計上のからくりを大暴露【楽天保険の泥沼(下)】
携帯電話事業と異なり、楽天グループの金融事業は好調だが、こと楽天保険グループに限ってはそうではない。「楽天保険グループの泥沼(下)」では、楽天損害保険の惨状と危うい資産運用、見せ掛けの財務のからくりをつまびらかにする。
#17 5月23日(木)配信
保険代理店で保険業法違反スレスレの悪質手法が横行!節税を狙った「別法人への手数料払い」の実態
保険会社から支払われる代理店手数料の支払い方法を巡り、保険業法に抵触しかねないスキームが横行している。それが「別法人への手数料の支払い」であり、乗り合い代理店業界共通の問題としてにわかに浮上している。
#18 5月24日(金)配信
三井住友海上社長が政策保有株について断言「できれば2年後までに解消する」
損保各社が保有する政策株は、企業向けの保険商品の入札をゆがめる存在となっていたことが明らかになっている。各社は政策株の売却を5~6年かけて進めることを表明しているが、三井住友海上火災保険の舩曵真一郎社長は、できれば2年でゼロにする決意を示した。その意気込みの背景とは。
#19 5月25日(土)配信
損保カルテル問題を徹底解説!トップライン&シェア至上主義の「悪しき業界慣行」が露呈
ビッグモーター問題で大揺れの損害保険業界に、保険料の事前調整行為、いわゆるカルテル問題が勃発した。行き過ぎたトップラインやシェアを重視する損保業界の構造問題が浮き掘りになった。そのあしき業界慣行を詳述する。
#20 5月27日(月)配信
FPパートナー「退職者続出」の深層、超複雑ブラックボックス報酬体系を募集人が暴露【ヤメFPパートナー覆面座談会(上)】
訪問販売型の乗り合い代理店最大手で、東証プライムに上場するFPパートナー。その時価総額は約1200億円を超え、ほかの上場代理店の追随を許さないが、同社を去る募集人が絶えない。「覆面座談会(上)」では、その報酬体系の内情を明かしてもらった。
#21 5月28日(火)配信
日本生命社長が語る「これまでにない介護インフラ提供」の狙い、介護最大手のニチイ買収で本格進出
日本生命保険は昨年11月、介護業界最大手のニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングスを約2100億円で買収すると発表した。生命保険事業とどのようなシナジーが発揮されるのか。清水博社長に話を聞いた。
#22 5月29日(水)配信
日生・第一・明安・住友の現役営業職員が激白!「給与&評価、コンプラ対策、総合職の働きぶり…」【覆面座談会】
大手生命保険会社の現役営業職員4人に集まってもらい、給与や評価制度の内情、各社が強化するコンプライアンス対策、さらに営業職員を管理する立場にある総合職の働きぶりまで、本音で語り合ってもらった。
#23 5月30日(木)配信
あいおいニッセイ同和損保社長に聞く、「代理店と社員は収入保険料ではなく品質で評価する」
ビッグモーターやカルテルなどの問題に、日本損害保険協会会長としても対応に当たったあいおいニッセイ同和損害保険の新納啓介社長。営業先への過度な支援の習慣や政策株、社内の評価制度について、どのように改革を進めるのか。話を聞いた。
#24 5月31日(金)配信
生保業界でにわかに脚光浴びる「非保険領域」、日生のニチイ・第一のベネワン買収の狙い
生命保険業界のガリバー、日本生命保険が介護事業などを手掛けるニチイホールディングスを、第一生命ホールディングスが福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収。「非保険領域」という言葉がにわかに脚光を浴びている。
#25 6月3日(月)配信
「保険の見込み客」に翻弄されるFPパートナーの募集人たち、同社に群がる生保の実態【ヤメFPパートナー覆面座談会(下)】
訪問販売型の乗り合い代理店最大手で、東証プライムに上場するFPパートナー。その時価総額は約1200億円を超え、他の上場代理店の追随を許さないが、同社を去る募集人が絶えない。「覆面座談会(下)」では、保険の見込み客に翻弄される様を明かしてもらった。
#26 6月4日(火)配信
第一生命社長に聞く営業職員チャネル回復への布石、「以前の体制には戻さない。AI活用で効率化」
2020年に発覚した金銭不正取得事案の反省から、競合他社がコロナ禍からの回復を急ぐ中、慎重な姿勢を崩すことなく抑制的な営業活動を続ける第一生命保険。足元の営業体制や、第一生命ホールディングスが買収したベネフィット・ワンのグループ内での位置付けなどについて、話を聞いた。
#27 6月5日(水)配信
生保19社・営業職員の「実態」をランキングで斬る!在籍者数1位は日本生命、離職率ワーストや平均勤続年数は?
営業職員チャネルは長年にわたり保険営業の主力であったが、この数年はコンプライアンス問題や販売実績の低下など、課題が露呈している。営業職員チャネルを持つ生保19社にアンケートを実施し、実態を調査した。
#28 6月6日(木)配信
明治安田生命社長に聞く「ブランド名変更と、営業職員“固定給化”の成果」
ブランド名を明治安田として、「生命」を取るという決断をした明治安田生命。業界に先駆けて営業職員の報酬を固定給化するなど、ここ数年、思い切った改革を進めている。永島英器社長に話を聞いた。
#29 6月10日(月)配信
ビッグモーター&カルテル問題で改革待ったなし!損保4社「政策株、本業支援、出向基準」改善計画の微妙な違い
カルテル問題で行政処分を下された損害保険大手4社。その改善計画が出そろった。方向性はおおむね同じだが、つぶさに見ていくと各社それぞれに思いが異なっている。
#30 6月11日(火)配信
住友生命社長が明かす、他社と一線を画す戦略「非保険領域で得た顧客を、保険契約につなげる」
住友生命保険は2023年4月から、主力商品である健康増進型保険「Vitality(バイタリティ)」の健康プログラムのみの提供を始め、顧客接点を増やす取り組みを強化。24年はそこで獲得した顧客を、保険契約につなげることを目指す。他生保と一線を画す住友生命保険の戦略について、高田幸徳社長に話を聞いた。
#31 6月12日(水)配信
損保代理店が公取委へ集団申告、「手数料ポイント問題」は品質項目の議論が急務だ
代理店手数料ポイント制度が導入されてから20年が経過。長らく不満を募らせてきた損保プロ代理店が、ついに公正取引委員会に是正を集団申告する事態に発展した。
Key Visual by Noriyo Shinoda