戦後から日本経済をリードしてきたのが、三菱、三井、住友の財閥系企業グループだ。グループの結束力とブランド力を武器に、各企業グループの経済圏は100兆円をはるかに超え、最強の企業集団として地位を確立していた。しかし、その最強集団が揺らいでいる。強い結束力の要であった株式の持ち合いを解消するよう政府や市場から圧力をかけられ、コーポレートガバナンスの観点からグループ内での社外取締役の派遣も封じられつつある。すでに主力企業の間でも政策保有株を手放す動きが広がり、グループ内の結束力に陰りが見えている。果たして、三菱、三井、住友の財閥系企業グループの行方は。特集『三菱・三井・住友 揺らぐ最強財閥』は9月24日(火)から全10回前後でお届けする。
#1 9月24日(火)配信
【スクープ】三井住友建設の大型案件が1年の再延長!迫る三井・住友グループから「脱退」の最悪シナリオ
準大手ゼネコンの三井住友建設が請け負ったものの進捗が遅れている都心屈指の大型プロジェクト、麻布台ヒルズのマンション工事について、竣工時期がさらに1年延長されることがダイヤモンド編集部の取材で分かった。麻布台ヒルズだけでなく複数の“爆弾”を抱える三井住友建設は三井と住友のグループに属するが、爆弾への対処を誤れば「グループ脱退」の最悪シナリオが現実味を帯びてくる。
#2 9月26日(木)配信
製薬業界のリストラ、「割増退職金」で非財閥の武田薬品が圧勝!?財閥系の田辺三菱・住友ファーマとの“格差”の実態
製薬業界は今年度、リストララッシュだ。中でもいずれも大阪の薬の街、道修町に本社を構える3社、すなわち三菱系の田辺三菱製薬、住友系の住友ファーマ、非財閥系の武田薬品工業の「悲喜こもごも」に業界中の関心が集まっている。独自取材したリストラの中身を明かす。
#3 9月27日(金)配信
トヨタグループ陰の中枢組織「トヨタ不動産」が三井不から異例の社長招聘!急接近の裏に脱・資産管理会社の野望?
三井グループにおいて“外様”であるトヨタ自動車が、「御三家」の1社である三井不動産に急接近している。トヨタグループ傘下のトヨタ不動産が三井不動産の部長を社長に招聘したほか、同社は東京都内で“最後”の大型プロジェクトである築地再開発事業に三井不動産、読売新聞グループと共に参画する。もともと資産管理会社の色合いが強かったトヨタ不動産を不動産デベロッパーに脱皮させる動きの狙いとは。
#4 9月30日(月)配信
三菱グループ主要11社「株と社外取の持ち合い」全解明!三菱UFJ・重工が商事株売却の衝撃、“鉄の結束”崩壊か?
三菱グループ主要11社が持ち合う政策保有株と社外取締役について、2013年度から11年間の変遷をまとめた。「組織の三菱」と呼ばれてきた同グループですら、結束が揺らいでいる。23年度は「御三家」の三菱UFJフィナンシャル・グループと三菱重工業が、同じ御三家である三菱商事の株式を売却するという衝撃的な出来事が起きたのだ。
#5 10月1日(火)配信
三井グループ主要8社「株と社外取の持ち合い」全解明!三井住友FG、物産、三井不「御三家」の結束は三菱より強い?
三井グループ主要8社のグループ内政策保有株と社外取締役について、2013年度から11年間の変遷を徹底調査した。もともと付かず離れずの緩い団結心が特徴の三井グループ。果たして「御三家」の三井住友フィナンシャルグループ、三井物産、三井不動産の結び付きは――。
#6 10月2日(水)配信
住友グループ主要8社「株と社外取の持ち合い」全解明!業績不振の住友化学でも手放さないグループ最上位の銘柄とは
住友グループ主要8社のグループ内政策保有株と社外取締役について、2013年度から11年間の変遷を徹底調査した。グループ内に在籍する企業は対等な関係にあるともいわれる住友グループにおいて、多くの企業が重きを置く銘柄があった。実はその銘柄は、住友グループの序列最上位に位置する企業である。
#7 10月3日(木)配信
最強財閥「三菱」成り上がり伝説!名門の三井・住友を超えられた理由を岩崎家4代の知られざる歴史からひもとく
日本最大の企業グループ、三菱のルーツは幕末の動乱期にさかのぼる。なぜ三菱は、歴史と伝統を誇る名門の三井、住友を超える最強財閥にのし上がれたのか。創業者の岩崎弥太郎から岩崎家4代で築き上げた「最強財閥」の歴史をひもとく。
#8 10月4日(金)配信
三菱・三井・住友の主要21企業「新卒採用者」出身校リスト【最新版】財閥系商社、不動産、銀行に強い大学は?
三菱、三井、住友グループの採用に強い大学は、果たしてどこか。2022~24年の大学通信のデータを基に、総合商社や銀行など8業界21企業の新卒採用の出身大学比率を分析した。
#9~
Coming Soon
Key Visual by Noriyo Shinoda
本文4段落目:2013年度から10年間→2013年度から11年間
本文5段落目:2013年度から10年間→2013年度から11年間
本文6段落目:2013年度から10年間→2013年度から11年間
(2024年9月26日19:38 ダイヤモンド編集部)