住友化学の製薬子会社である住友ファーマが11月末退職のスケジュールで募集した早期退職者募集に約600人が応募しました。業績悪化に陥った住友ファーマの内情はどうなっているのでしょうか。大人気連載「医薬経済ONLINE発」で2024年度上半期(24年4~9月)に最も読者の反響が大きかった記事は、この住友ファーマを巡る動向を追ったもの。三菱ケミカルグループの製薬子会社である田辺三菱製薬も厳しい状況にあり、同社の記事も多くの読者に読まれました。この2社の記事を含め、同連載における24年度上半期の人気記事ベスト10を紹介します。
【1位】住友ファーマの救済に三井住友銀行も住友商事も乗り出さない理由
住友ファーマが2期連続の営業赤字に陥り、業績の回復どころか会社の存続にすら黄色信号が灯っている。>>記事を読む
【2位】スギ薬局「調剤ミス」女性死亡で裁判、遺族の感情を逆なでした対応の稚拙
スギ薬局で調剤された薬を服用した女性が死亡したのは調剤ミスが原因だとし、遺族が賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。遺族側はスギ薬局の対応について「遺族の気持ちを逆なでするものであった」としている。何が遺族の感情を逆なでしたのか。>>記事を読む
【3位】コニカミノルタ「1000億円買収」の誤算、精密医療の夢を終わらせた“犯人”は?
コニカミノルタは4月4日、2400人の人員削減を24年度中にすると発表した。その1カ月前、同社はヘルスケア事業会社を売却していた。>>記事を読む
【4位】テルモが喰らった“毒饅頭”、重度心不全の再生医療製品「ハートシート」正式承認が否決された顛末
重症心不全を対象としたテルモの再生医療等製品「ハートシート」について、厚生労働省の薬事審議会は有効性が示されていないとし正式承認を否決した。条件・期限付承認制度の「第1号」として15年に仮承認を得ていたが、失敗に終わった。>>記事を読む
【5位】大量の睡眠薬盗難だけではなかった!市立横手病院に周辺薬局が従った「30年間の便宜」
不祥事が続く秋田県横手市にある市立横手病院。睡眠導入薬を盗む内部犯行が話題になったが、医薬品にまつわる問題はこれだけではなかった。>>記事を読む
【6位】三菱ケミカルグループ新社長体制「化学回帰」宣言で囁かれる、田辺三菱製薬“切り離し”のタイミング
4月に就任した三菱ケミカルグループの筑本学社長は5月、決算会見に合わせてプレゼンテーションを行った。ここで示されたペーパーには、かつて重点領域として挙げられることもあった、ヘルスケアやライフサイエンス、ファーマといった言葉はなかった。>>記事を読む
【7位】日本調剤で創業者息子が社長退任、親の役員復帰で透ける“浅はかな”新経営体制「プランAとB」
国内調剤薬局2位である日本調剤の社長を19年から務めてきた、創業者息子の三津原庸介氏が突然退任した。このタイミングで創業者である博氏が取締役として5年ぶりに復帰する人事が決まった。>>記事を読む
【8位】大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」に市場は熱狂せず、薬局からは怨嗟の声
大正製薬は内臓脂肪減少薬「アライ」を4月に発売した。現状、かつて発毛剤「リアップ」が見せたような市場の熱狂は起きていない。このOTC薬の流通をめぐっては、薬局などから不信の声が沸き起こっている。>>記事を読む
【9位】住友ファーマ「過去最大規模の希望退職募集」断行で描く再建シナリオと住友化学の態度
住友ファーマの24年度第1四半期の決算は、営業利益段階での赤字こそ残ったものの、まずまずの内容。そんな中でさらなる構造改革のため、同社過去最大規模となる約700人の希望退職を募ることを発表した。>>記事を読む
【10位】武田薬品の株主総会「タコ足配当」を巡り社長と株主の間にズレ、喜びより不安
武田薬品工業が6月末に開催した定時株主総会で、クリストフ・ウェバー社長CEOは再任を果たした。しかし、株主からの風当たりは強かった。>>記事を読む
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