年会費無料で還元率が1.2%の「リクルートカード」、年会費2000円(税抜)で還元率2%の「リクルートカードプラス」という、業界トップクラスの還元率を誇る強力なクレジットカードを発行したリクルート。
前編(「楽天カードの強力ライバル出現!還元率2%のリクルートカードプラスはカード業界の革命児か!?」)でも記したとおり、どちらのカードも還元率の高さは破格で、還元率1.2%の「リクルートカード」では月額10万円の利用で毎月1200円、年間1万4400円、3年では4万3200円もの節約が可能になる。
さらに還元率2%の「リクルートカードプラス」なら月額10万円の利用で毎月2000円、年間2万4000円もの節約が可能。「リクルートカードプラス」の場合、年会費2100円が必要だが、それを差し引いても3年で6万7800円もの節約ができることがわかった。
一般的なクレジットカードでは還元率が0.5%なので、それと比較しても「リクルートカード」なら2万5200円、「リクルートカードプラス」なら4万9800円も得をすることになる。

さらに、ほかの有名な高還元率のクレジットカード6枚と比較してみた。
①一般的な還元率0.5%のクレジットカード
②「漢方ライフスタイルクラブカード」(還元率1.75~2%、年会費1500円)
③「リーダーズカード」(還元率1.5~1.8%、年会費2500円。ただし、年50万円以上で次年度無料)
④「楽天カード」(還元率1%、年会費無料)
⑤「リクルートカード」(還元率1.2%、年会費無料)
⑥「リクルートカードプラス」(還元率2%、年会費2000円)
還元率や年会費を考慮して還元金額を計算したところ、年間利用額によってもっとも得するクレジットカードは変わることがわかり、年間利用額別にもっとも得するクレジットカードは以下のようになっている。
年間利用額 | もっとも得するクレジットカード | |
1万~ 28万円未満 |
リクルートカード (還元率1.2%。年会費無料) |
|
28万~ 50万円未満 |
リクルートカードプラス (還元率2.0%。年会費2000円(税抜)) |
![]() |
50万円以上~ 100万円未満 |
リーダーズカード (還元率1.5~1.8%。年会費2500円(税抜)、初年度無料。ただし、50万円以上利用で次年度年会費無料) |
![]() |
【参考記事】 >>クレジットカードの平均利用額は月5.3万円。 平均的日本人がもっとも得するカードとは? |
||
100万円以上~ 121万円未満 |
漢方スタイルクラブカード (還元率1.75~2.0%。年会費1500円(税抜)、初年度無料。ただし、年間約100万円以上利用でボーナスポイントあり) |
![]() |
【参考記事】 >>目指せ還元率2.5%超! クレジットカードの見直しで年間3万円以上も得してしまう!?> |
||
121万円以上~ |
リクルートカードプラス (還元率2.0%。年会費2000円(税抜)) |
![]() |
■リクルートカード | ||
還元率 | 1.2% | |
発行元 | 三菱UFJニコス、JCB | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、nanaco、 ICOCA(VISA、Masterのみ)、楽天Edy(VISA、Masterのみ) |
|
関連記事 | 「リクルートカード」の2枚持ちが攻守最強の理由!nanacoや楽天Edyのチャージでも還元率1.2%で、年会費無料、ETCカードも無料とメリット尽くし! | |
「リクルートポイント」が他のポイントと連携する可能性も!
しかし、現在の「リクルートポイント」には価値向上を妨げる要因にもなりうる、気になる点もある。というのも「リクルートポイント」は現時点(2013年7月25日)ではほかのポイントプログラムとの交換ができず、還元されたポイントは下記の10サイトでの利用に限定されているのだ。
サイト名 | サイト概要 | ポイント付与率 |
じゃらんnet | 高級温泉旅館からビジネスホテルまで取り揃えた日本最大級の宿・ホテル予約サイト | 2%~ |
じゃらんゴルフ | コース情報や口コミ、限定プランなどから全国のゴルフ場を検索、予約できるサイト | 1%~ |
ホットペッパー グルメ |
居酒屋やレストランなどの食事券を割引価格で購入できるサービス | 2%~ |
ホットペッパー ビューティー |
掲載店全国5万店以上のヘアサロン、リラク&ビューティーサロン検索・予約サイト | 2%~ |
ポンパレ | ホテル、レストラン、レジャー施設などが最大90%オフになるクーポンサイト | 2%~ |
ポンパレモール | 家電からファッション、食品、ベビー用品まで揃うショッピングモール | 3%~ |
MARQREL (マルクレル) |
有名ブランドの正規品が最大80%オフで買える会員限定の招待制ファミリーセールサイト | 2%~ |
ごちまる | 全国の食の名店ブランド、有機野菜など顔が見える安心な食品のお取り寄せサイト | 1%~ |
FunCart (ファンカート) |
「赤すぐnet」「eyeco」「出産祝い」の人気通販雑誌をまとめた通販サイト | 1%~ |
ERUCA (エルーカ) |
インナー、ランジェリーなどの下着系のファッションアイテム通販サイト | 3%~ |
現時点でも食品やファッション、雑貨などのショッピングから、旅行、レジャーなど、幅広いサービスを利用できるが、高還元率で有名な「漢方スタイルクラブカード」は貯まったポイントをカード利用代金に充当したり、ANAマイルなどに交換することが可能。また、人気の「楽天カード」で貯まる「楽天スーパーポイント」も楽天市場や楽天トラベルなどの自社運営サイトで使えるほか、楽天EdyやANAマイルへの交換が可能で、ポイントの使い道が広い点も魅力の一つとなっている。
いくら還元率が高いとはいえ、使い道が限定されているポイントは貯めづらいというのが正直なところ。ほかのポイントとの相互交換などの予定はないのだろうか?
「リクルートポイントをリクルートグループだけでしか利用できないという閉じたポイントプログラムとして運用を続けると決めている訳ではありません。ユーザーの利便性向上が目的ですので、要望に合わせて柔軟に考えていきたいと思っています」
グループ内での活用でリクルートポイントが大化けるする!?
今年に入り、楽天が「Rポイントカード」の発行を始め、街中でも楽天スーパーポイントを使えるような体制を作り、7月からはYAHOO!ポイント がTポイントと統合されるなど、ポイント業界では勝ち組になるべく各陣営がしのぎを削っており、リクルートポイントがどのポイントプログラムと連携するのかによって、ポイント業界の将来の勢力図が大きく変わる可能性もある。
さらに、外部のポイントプログラムとの連携はもちろん、将来的にはリクルート内部でのポイントプログラムのさらなる拡大も考えているという。
実はリクルートポイントが大きく化ける可能性はここにある。
結婚、不動産、自動車で「リクルートポイント」が貯まる・使える!?
というのも、リクルートが運営する事業には、結婚情報の総合サイト「ゼクシィ」、不動産の売買や賃貸の情報サイト「SUUMO(スーモ)」、中古車売買の情報サイト「カーセンサー」など、多額の費用がかかる重要なライフイベントの情報を扱っているサービスが多いのだ。



「我々としては、それも見越して『リクルートポイント』という名称にしていたりはします。内部のサービスでポイントを貯めたり、使えたりするという軸と、外部のポイントプログラムと連携して貯めたり、使いやすくするという2つの軸でポイントの利用価値を高めるやり方はあるかもしれません。特にグループ内のサイトの連携はやりたいですね」
もし、この「リクルートポイント」の未来像が現実になれば、大きな買い物や多額の費用がかかる結婚式でもポイントを使ったり、貯めたりすることができるようになる。さらに、「SUUMO(スーモ)」のコネクションを活用して、今ではごく一部の物件に限られている賃貸住宅の家賃のクレジットカード払いが多くの物件で可能になれば、そのインパクトはとてつもなく大きなものになりそうだ。「リクルートポイント」は人生の一大イベントを牛耳るポイントプログラムになる可能性がある。
「『牛耳る』というのはさすがにちょっと聞こえが悪いんですが(笑)、『人生を支えるライフイベントに強い』のがリクルートグループの強みでもあるので、それをリクルートポイントとどう絡ませれば、さらに魅力的なポイントプログラムになるかというのは考えたいですね。もちろん、これまでリクルートグループが実現していなかったのは何らかの理由があるはずなので、それを解決するには一筋縄ではいかないと思いますし、さすがに家を一軒購入したときに2%のポイント、というのは大変な金額になるので、難しいかなとは思いますが(笑)」
今後のリクルートポイントの動向に注目しておこう!
現時点では「リクルートカード」で貯まるリクルートポイントの使い道は限定されるものの、「じゃらんnet」や「ポンパレモール」など、すでにリクルートのサービスを利用している人であれば、一般的な0.5%還元のクレジットカードから乗り換えることで得をするのは間違いない。
また、すでに高還元率のクレジットカードを利用している人でも、「ポンパレモール」などのリクルートポイントが利用できるサイトの動向や、リクルートポイントが外部のポイントプログラムとどのように連携をしていくのか、さらにリクルートグループ内での利用範囲の拡大という点には注意を払っておいたほうがいいだろう。
リクルートポイントの今後の発展次第では、還元率1.2%の「リクルートカード」、還元率2%の「リクルートカードプラス」にさらなる注目が集まることになりそうだ。
■リクルートカード | ||
還元率 | 1.2% | |
発行元 | 三菱UFJニコス、JCB | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、nanaco、 ICOCA(VISA、Masterのみ)、楽天Edy(VISA、Masterのみ) |
|
関連記事 | 「リクルートカード」の2枚持ちが攻守最強の理由!nanacoや楽天Edyのチャージでも還元率1.2%で、年会費無料、ETCカードも無料とメリット尽くし! | |
◆クレジットカードのおすすめ情報&高還元でお得なおすすめカード情報が満載!
⇒クレジットカードおすすめ比較(http://diamond.jp/category/z-creditcard)
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2021年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!
【2021年1月1日時点・最新情報】
|
||||
還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
||||
1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
![]() |
【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀年会費無料カード部門) ◆年会費無料カードの還元率競争が激化!「Orico Card THE POINT」はネット通販に強く、還元率1.5~2.5%も狙える注目の新登場カード! ◆「Orico Card THE POINT」は、還元率1.0%、年会費が永年無料のお得な高還元率カード。入会6カ月間は最大還元率がなんと3.0%に! |
||||
◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
![]() |
【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
||||
【関連記事】 ◆「dカード」は「dポイント」を貯める最強カード! ドコモ利用者以外は年会費実質無料の「dカード」、ドコモ利用者は「dカード GOLD」がおすすめ! ◆「dカード」はドコモユーザー以外にもおすすめの「高還元+実質年会費無料」クレジットカード!ドコモユーザーなら「dカード GOLD」を使い倒せ! |
||||
◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
||||
1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
![]() |
【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(マイル系カード部門) ◆航空・旅行アナリストがおすすめ!貯めたポイントを航空会社15社で自由に使える万能型のマイル系クレジットカードとは? |
||||
◆楽天カード |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
![]() |
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天カード」よりも「楽天ゴールドカード」を使ったほうが確実に得をする“損益分岐点”が判明!楽天市場での利用額次第で「楽天カード」よりお得! ◆「楽天カード」にメリット追加で還元率もアップ!さらに「楽天カード」と「楽天モバイル」の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる! |
||||
◆JCB CARD W(ダブル) |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
![]() |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
||||
【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
||||
◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
![]() |
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
||||
【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!簡単に普通預金が定期預金並みの金利0.05%にアップ! |
||||