【第5回】 2012年5月14日 戸崎浩隆
厳しさ増す陸運業界で驚異のROE15%!
トランコム(9058)の躍進は止まらない!
「求貨求車」事業で圧倒的なマーケットシェアを誇る
株価(5/10終値):1694円 予想PER:6.45倍 PBR:1.15倍
配当利回り:2.95%

買いの目途:1700円前後
目標投資期間と目標株価:PER15倍水準の3900円をめどに中期投資で
10年連続増収増益をほぼ達成
物流企業トランコム(9058)を一言で表現すれば、「隠れた高成長・高利益率企業」となる。
2002年3月期から11年3月期までの10年間で、減収になったのは10年3月期の1度きり。それも前期比0.8%マイナスというきわめて小さな落ち込みだった。

利益面に関しても、営業/経常/当期純利益の各段階でマイナスになったのは、09年3月期に当期純利益が前期比5.4%減になったきり。つまり、10年連続増収増益をほぼ達成しているのだ。
しかも、過去5年の平均ROE(自己資本当期純利益率)は15%を超えている。それも、分母となる自己資本を大幅に増やしての成果というからなおのこと立派。実際、自己資本は07年3期の時点では87.5億円だったが、12年3月期には78億円が12年3月期には152億円と、1.7倍に増やしている。
高収益の秘密は独自の市場開拓にある
同社の所属する陸運セクターは全般的に非常に厳しい状況で、業績は横ばいまたは減益があたりまえになっている企業が多い。その中で同社が高利益体質である理由はどこにあるのか。それは、同社が独自の市場の開拓に成功したからである。