クレジットカード比較
2013年11月6日 ザイ・オンライン編集部

目標はビジネスクラスで行く欧米への往復航空券!
還元率7%以上も可能な[マイルが無期限]になる
おすすめのマイル系クレジットカードはコレだ!

 これまで、この「クレジットカード比較」では、何度か「高還元になるマイルの魅力」を掲載してきた。

 そこで紹介してきた「貯めたマイルを高還元で航空券に交換する前提条件」は「長距離×ビジネスクラス」の航空券への交換。

 しかしこの際、問題になるのは「マイルの有効期限」だ。

国内航空会社のマイルは有効期限が短く、
「長距離×ビジネス」に交換するハードルが高すぎる!

 通常、ANAやJALなど国内航空会社では「クレジットカードで貯めたポイントをマイルに交換する有効期限=2年」で、「マイルを航空券に交換する有効期限=3年」となっている。つまり、最大でも5年分のクレジットカード利用で貯まったマイルしか、同時には航空券に交換できないことになる。

 もし、クレジットカードの年間利用額が100万円だった場合、「100円=1マイル」が貯まるクレジットカードでは、5年間で最大5万マイルになる。

 では、マイルを航空券に交換するレートはどのようになっているのか。今回はANAマイルの必要マイル数を調べてみた。

区間 往復料金(最安値) 必要マイル数 1マイルの価値
 東京-大阪(伊丹) 2万140円  1万2000マイル  1.7円 
 東京-沖縄 3万6140円  1万8000マイル  2円 
 東京-ソウル 3万2000円  1万5000マイル  2.1円 
 東京-上海 5万3500円  2万マイル  2.7円 
 東京-シンガポール 4万円  3万5000マイル  1.1円 
 東京-ハワイ(ホノルル) 11万円  4万マイル  2.8円 
 東京-ロサンジェルス
(エコノミー)
8万円  5万マイル  1.6円 
 東京-ロサンジェルス
(ビジネス)
47万8000円  8万マイル  6円 
 東京-ニューヨーク
(エコノミー)
9万2000円  5万5000マイル  1.7円 
 東京-ニューヨーク
(ビジネス)
60万8000円  8万5000マイル  7.2円 
 東京-パリ
(エコノミー)
19万5000円  5万5000マイル  3.5円 
 東京-パリ
(ビジネス)
54万円  8万5000マイル  6.4円 


 このように、5万マイルで交換が可能なのは「東京(成田)⇔ロサンジェルス」間のエコノミーの往復航空券が限界で、還元率が5%以上になる欧米へのビジネスクラス航空券に必要な8万マイルは貯まらない。

 しかし、実は「マイルの有効期限=無期限」の航空会社、クレジットカードも存在している。それらを利用すれば、高還元が実現する「長距離×ビジネスクラス」の航空券への交換も可能になる。

デルタ航空のクレジットカードなら無期限で、
マイレージの上級会員資格も得られる!

 例えば、米国のデルタ航空のマイレージ・プログラム「スカイマイル」では、そもそもマイルの有効期限が無期限に設定されている。これは「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」や「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」などの提携クレジットカードを利用して貯めたマイルも、実際にデルタ航空に搭乗して得られるマイルも無期限だ。


 特に、「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」は、保有するだけでデルタ航空のマイレージ・プログラム「スカイマイル」のゴールド会員資格が得られるので、優先搭乗やラウンジ利用など、多くのメリットが受けられる特典がある。よく米国に旅行に行く人などにとっては、メリットが大きいだろう。

【※編集部追記】
2018年6月26日から、「デルタ・アメックス・ゴールド」に「ゴールドメダリオン」が無条件で付帯するのは、入会初年度のみになりました。2年目以降は、前年度のカード利用額が100万円以上だと「シルバーメダリオン」、150万円以上だと「ゴールドメダリオン」が付帯します。

2018年6月26日から、「デルタ・アメックス」に「シルバーメダリオン」が無条件で付帯するのは、入会初年度のみになりました。2年目以降は、前年度のカード利用額が100万円以上で「シルバーメダリオン」が付帯します。

ユナイテッド航空なら「実質無期限」で
低コスト+驚異の還元率が実現できる!

 また、同じく米国のユナイテッド航空の「MileagePlus(マイレージ・プラス)」では、本来マイルの有効期限は2年間だが、1マイルでも増減があった時点で有効期限は2年延長されるので、クレジットカードを毎月利用してマイルを貯めていれば、実質的に「無期限」になる。
(クレジットカードを利用しなくても、「マイルを寄付(最低500マイル)」したり、「マイルを交換(Gポイントなどのポイント交換サイトを利用)」したり、「マイルを購入(最低2000マイルで75.25米ドル、手数料が1000マイルごとに15ドル。合計105.25米ドルが必要)」したりするだけでも延長することは可能だが、手数料など別途費用がかかる)

 ユナイテッド航空の提携クレジットカードとしては「MileagePlusセゾンカード」がお得。年間5000円(税抜)を追加で支払って「マイルアップ・メンバーズ」に加入すれば、「1000円=15マイル」が貯まるので、クレジットカードの年間利用額が100万円の場合、1年で1万5000マイル、3年で4万5000マイル、5年で7万5000マイル、10年で15万マイルも貯められる。

MileagePlusセゾンカード
還元率 2.25%
 ※ 1マイル=1.5円換算、マイルアップメンバーズ加入時
MileagePlusセゾンカード
 発行元 クレディ・セゾン
 国際ブランド VISA、Master、AMEX
年会費(税抜) 1500円
(マイルアップメンバーズ年会費5000円)
家族カード なし
おすすめポイント 1マイルでも増減すれば有効期限が延長されて実質無期限。マイルアップメンバーズ加入で脅威の還元率
MileagePlusセゾンカードの公式サイトはこちら!


 デルタ航空やユナイテッド航空の場合、本人名義以外の航空券にも交換が可能なので「夫婦2人で欧米へのビジネスクラスで旅行に行く」ということも実現可能だ。

アメックス・スカイ・トラベラー・カードは
無期限で、航空会社を自由に選べる最強のマイル系カード!

 また、「アメリカン・エキスプレス・カード」のマイル系カードを活用するのもおすすめだ。

 例えば、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」なら、年会費1万500円で「100円=1ポイント=1マイル」が貯まり、「ポイントの有効期限は無期限」で、いつでもマイルに交換が可能。そのうえ、ポイントはANAやJAL、デルタ航空、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空など大手の提携航空会社14社のどこのマイルにも交換できる(ただし、ANAマイルに交換する際には年間5000円、JALマイルに交換する際には年間9000円の参加登録費が必要。ほかの12社に交換する際には手数料は無料。また、JALマイルへの交換は2014年1月末まで)。


 マイルを貯める際には、航空会社の経営リスクも考えられるので、1社に縛られないマイルを貯めることができる「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」は長期間、大量のマイルを貯めたい人にとっては、安心してマイルを貯めることができるお得なカードと言えるだろう。

 しかも、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」は対象航空会社20社(ANA、ユナイテッド航空、デルタ航空、エールフランス、キャセイパシフィック航空など)での航空券購入代金や、対象旅行代理店の日本旅行での前述の20社の航空券やパッケージツアー、前払いで手配されるホテル宿泊、JR・バスのチケットなどの購入代金には3倍のポイントが付与される。

 ANAカードを利用してANAの航空券を購入した場合でも、通常のマイルとは別に「100円=1マイル」もしくは「200円=1マイル」が付与されるだけなので、それと比較しても1.5~2倍のマイルが付与されるという有利さだ。

 ただし、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」には2つの制限がある。

 1つは、対象航空会社の航空券購入でポイント3倍になるのは、通常利用分も含めて年間6万マイルまで、という点。例えば、通常利用額が年間300万円で3万マイル貯まっている場合、対象航空会社から150万円分の航空券を購入してもポイント3倍になるのは100万円分(=3万マイル)だけで、残りの50万円は「100円=1ポイント=1マイル」しかポイントが付与されない。ただ、この上限を気にする人はそれほど多くはないだろう。

 もう1つの制限は、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」のポイントをANAマイルに移行する場合は年間8万マイル、JALマイルに移行する場合は15万マイルまでという上限が設定されていること。ANA、JAL以外の航空会社に移行する場合には移行マイル数に上限はないが、「どうしてもANAのビジネスクラスでロンドンに行きたい」という人は、2年に分けてマイルを移行しないといけないという制限がある。ただし、これもデルタ航空やキャセイパシフィック航空など、ほかの12社のマイルに交換する場合には関係ない。

 ちなみに、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」の場合、対象航空会社での航空券購入でポイントは5倍になるほか、5倍になる制限が年間10万マイルまでに緩和される。

 どちらにしても、よほどマイルを貯められる上級者向けの制限なので、マイル初心者にとっては「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」の制限よりもメリットのほうが大きいだろう。

ANAにこだわる人ならANAアメックス!
無期限+ハイクラスなサービスが受けられる!

 「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」のコストや制限を考えれば、普段からANA便をよく利用し、ANAマイルだけに限定して貯めたい人なら「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」を利用するほうがいい。


ANAアメリカン・エキスプレス・カード」の場合、年会費は7000円で、それとは別に年会費6000円の「ポイント移行コース」に加入することでポイントは無期限になり、いつでもANAマイルに交換できるようになる。

 もともとのポイントの有効期限は3年なので、新規入会後2年間は「ポイント移行コース」に入らず、3年目から「ポイント移行コース」に入れば、最初の2年間の維持費は年会費の7000円(税抜)だけになる。この年会費で「アメリカン・エキスプレス」の充実した付帯サービス(空港ラウンジ利用、手荷物無料宅配サービスなど)が利用できるのは魅力的だ。

ANAアメリカン・エキスプレス・カード」でANAマイルを無期限で貯めるには、3年目以降は年間維持費として1万3000円(年会費7000円+ポイント移行手数料6000円)が必要だが、「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」の年会費+参加登録費1万5000円よりも2000円割安で、さらに「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」の場合はANAグループ便に搭乗すると「区間基本マイレージ+10%」のボーナスマイルがもらえる。

 こう考えると、「無期限でマイルを貯める」場合は、ANAグループ便をよく利用する人で、貯まったポイントもANAマイルに交換したい人なら「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」、マイルを貯めるのも利用するのも航空会社を限定したくない人なら「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」がおすすめということになる。

 いずれにしても、今のところは「無期限でマイルを貯めて、長距離のビジネスクラス航空券に交換する」というのが、クレジットカードを利用して還元率を5~10%にできる最良の手段。

 5年後、10年後の快適な海外旅行を目標に、今回紹介したクレジットカードを徹底的に活用しよう!