2014年クレジットカード業界大予測!②
「高還元率競争」は還元率1.5~2%前後で激化!
「高還元+質(サービス)」も求められる時代に!
2014年のクレジットカード業界の動向から考えるおすすめカード選び(2)
2014年のクレジットカード業界の動向を予測して、それを踏まえたクレジットカードの選び方について考える「2014年のクレジットカード業界の動向から考えるおすすめカード選び」。
第1回では「(1)カード決済サービス『SQUARE』上陸でカードの利用シーンが拡大」について解説したが、第2回は2つ目のポイント「(2)クレジットカードの『還元率競争』が新しい局面へ」について、引き続き、生活消費ジャーナリストの岩田昭男さんに解説してもらおう。
ポイント(2)
消費税増税の影響で注目が集まる高還元率競争は
1.5~2%を上限にますます激化か
ここ数年、クレジットカード業界で大きな流れとなっているのが「高還元率競争」だ。
「クレジットカードの還元率上昇傾向はカード業界の流れとして続いています。特に昨年の『リクルートカードプラス』の還元率2%もインパクトは大きかったですね」(岩田さん)
2013年5月末に業界最高の還元率2%を誇る「リクルートカードプラス」、年会費無料で還元率1.2%の「リクルートカード」が登場して、大きな話題になったのは記憶に新しい。
■リクルートカード | ||
還元率 | 1.2% | |
発行元 | 三菱UFJニコス、JCB | |
国際ブランド | VISA、JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、nanaco、 ICOCA(VISAのみ)、 楽天Edy(VISAのみ) |
■リクルートカードプラス | ||
還元率 | 2.0% |
![]() |
発行元 | JCB | |
国際ブランド | JCB | |
年会費(税抜) | 2000円 | |
家族カード | あり(年1000円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、nanaco |
そして、新たに「高還元率」の魅力的なクレジットカードが登場した。
「2013年秋にリニューアルした『シティカード』も、『シティ エリートカード』『シティ ゴールドカード』『シティ プラチナカード』のすべての券種で還元率が大幅にアップし、高還元率のクレジットカードに生まれ変わりました」
(※「シティカード」は2015年に発行会社が「三井住友トラストクラブ株式会社」に変更となり、名称も「SuMi TRUST CLUBエリートカード」「SuMi TRUST CLUBエリートカード」などに変更されています。最新の情報は「三井住友トラストクラブ(http://www.sumitclub.jp/ja/)」でご確認ください)
「シティカード」は「リクルートカードプラス」と比較しても見劣りしない、最高2%を超える還元率を実現したのだ。
「シティカード」の各券種の還元率は、年間利用額とポイントの交換先によって異なるが、還元率がもっとも高くなる「次年度年会費への充当」では還元率は最高2.1%、ギフト券への交換でも最大1.71~1.99%と、業界最高レベルに達している。年間利用額によってボーナスポイントが付与されるので、メインカードとして利用すればするほど、還元率が高まる仕組みだ。
シティ エリートカード | シティ ゴールドカード | シティ プラチナカード | ||
カード券面 | ||||
年会費(税抜) | 3000円 (初年度年会費1500円) |
1万2000円 (初年度年会費6000円) |
3万5000円 (初年度年会費1万7500円) |
|
還元率 | 0.76~1.05% | 1.2~1.575% | 1.6~2.1% | |
ボ │ ナ ス ポ イ ン ト |
年間利用額 50万円以上 |
2500ポイント (1000~2625円相当) |
2500ポイント (1000~2625円相当) |
2500ポイント (1000~2625円相当) |
年間利用額 100万円以上 |
- | 6000ポイント (2400~3150円相当) |
6000ポイント (2400~3150円相当) |
|
年間利用額 150万円以上 |
- | - | 1万ポイント (4000~5250円相当) |
上記のようにボーナスポイントが付与されるので、年会費3000円(税抜)の「シティ エリートカード(一般カード)」は還元率0.76~1.05%、年会費1万2000円(税抜)の「シティ ゴールドカード」は還元率1.15~1.575%、年会費3万5000円(税抜)の「シティ プラチナカード」は還元率1.53~2.1%という高還元率が実現する。しかも、いずれも貯まったポイントを年会費に充当することができるので、年会費「実質」無料で利用することも可能だ。