賢く貯める節約術![2020年]
2015年3月13日 ザイ編集部

平均年収750万円以上の人がはまる罠!
「年収が多い人ほど年金が多い」はウソ

「100年安心」と言われた年金だが、現状維持が不可能なのは明白。今の制度を想定した老後準備は危険すぎる。そして、さらに注意が必要なのは、生涯の平均年収が約750万円以上という比較的年収が多い人だ。その理由とは?

年金額の増額は平均年収約750万円で
頭打ちになることを忘れるな!

 まずは表を見てほしい。これは2014年に国が公表した年金のシミュレーション(厚生労働省による財政検証)のデータの中で、現実味のあるモデルを使用して試算した結果(表記の年齢時にもらえる実際もらえる額はこれより多いが、物価の上昇を考慮するため現在の金額の価値に置き換えている)だ。

 特に若い世代は月額10万円台前半程度などと、想像以上に少額になっているので確認してほしい。

 さらに注意すべきは、年金額は現役時代の平均年収(標準報酬)に左右される点。サラリーマンの場合、国民年金部分は年収に関係なく年金の保険料も受取額も一定なのだが、厚生年金部分は年収がアップするにつれ保険料もアップし年金の受け取り額もアップすることになっている。

 ところが、ここに落とし穴が…。というのも年収の増加によって、保険料と年金額はどこまでも無限に拡大するわけではないのだ。しかも、その上限は意外に低い。生涯の平均年収が744万円を超えると、それ以降は実際に厚生年金の保険料も増えなくなっており、このため平均年収が約750万円以上の人の年金額は同じになる。つまり、年収が高い人でも年金だけで老後に生活するのは厳しいのだ。むしろ生活レベルが高くなっている分、より厳しいかもしれない。

 年収が高い人こそ、年金もたくさんもらえるというのは平均年収約750万円までのこととしっかり頭に入れておいてほしい。

 ちなみに、今発売中のダイヤモンド・ザイ4月号には大特集「30代も60代もまだ間に合う!1億円で安心老後」が載っている。独自に算出した30代から60代の年収別の年金受取り額を一挙公開し、老後30年間の生活費や保険料なども計算し、どうしたら安心老後がつかめるのかを具体的に紹介、その方法も投資はもちろんのこと、支出を減らすワザも多数紹介。そして、年金の支給開始が後ずれする政府のプランの他、これまでは物価上昇分だけ年金額も増えていた制度を止めることにした「マクロ経済スライド」の罠もきっちりと解説。

 合わせて、このダイヤモンド・ザイ4月号には、特大付録「退職金を増やす&老後のお金を作る注目商品ガイド」もついている。ぜひ、ダイヤモンド・ザイ4月号のこの大特集にも目を通して、安心老後への第一歩を踏み出してほしい。