老後破産を防ぐためには、現役時代になるべく早く、お金の準備を始める必要がある。様々なデータから勘案すると、65歳の退職時に2000万円から3500万円を用意する必要がある。こうした金額は一朝一夕に作ることはできない。そこで役立つのが積み立てだ。自分のプランを作り、今日から積み立てを始めよう。
時間を味方にできる若いうちから
積み立て投資を始め徐々に増額を!
終わり良ければすべて良しという人生となる金持ち老後をつかむためには、いったいどうしたらいいのか。65歳時に2000万~3500万円はどうやったらできるのか…。
「とにかく1日でも早く積み立てでの投資を始めたほうがいいでしょう」
こう語るのはフィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さん。
30代から、毎月コツコツと一定額の積み立て投資をすれば、利率が多少低くても、30年後には大きな金額になる。というのも、長期間積み立てを続けることで、複利効果で資産が雪だるま式に増えていくからだ。老後まで年月があればあるほど、比較的少額の積み立てでもお金は増えていく。
「そうはいっても、毎月の生活が厳しいから投資はムリ」という人に試してほしいのは、給料天引き。つまり、給料から生活費を引いて残ったお金で積み立てをするのではなく、最初に積み立て資金を先取りし、残ったお金で生活するやり方。お金はあればあるほど使ってしまうのが人情。でも、最初から無いものと思えば、意外と何とかなるものだ。思い立ったが吉日。早速今日からチャレンジしてほしい。
グラフは、毎月いくら、どの程度の利率で積み立てていけばいいのかを表している。毎月の積立額を3万円、5万円、7万円とし、それぞれ3%、5%、7%で30年間積み立てできた場合の資産の推移を示した。
グラフ内の赤い点線は、老後に必要なお金の目安である3500万円のライン。これを手がかりに見ていくと、現在35歳の人の場合、65歳までに3500万円を貯めようと思えば、3万円で7%の投資をはじめ、5万円で5%など6種類から選べることがわかる。同様に見ていくと、40歳から始めた場合は、5万円で7%など3種類に減る。45歳の人はさらに厳しくなり、7万円で7%でしか3500万円ラインをクリアできない。
50歳から始めた場合は残念ながら、この9つのパターンでは3500万円のラインを突破できない。10万円で8%の場合で、ようやく15年後に約3500万円になる。
もちろん、これはあくまで利率が一定という前提での単純なモデル。現実には利率が一定ということはなく、当初は収益率が思うように伸びないかもしれない。しかし、実はそういう時がチャンスで、たとえば投信の定額積み立てなら基準価額が低い時に口数を多く買い付けることができ、その後に基準価額が少し上昇するだけで、積み立ての評価額は大きく増える。基準価額が下がっている時こそ、たくさんの口数が買えていると思って、積み立てを続けることが重要なのだ。
逆に、収益率が高く推移して、当初の想定よりも早く3500万円ラインに到達したなら、それ以上欲をかかずに、より低リスクの投資や預貯金に切り替えよう。引き際をわきまえることも重要なのだ。なお、投信のタイプ別の利率も図内に示したので、これを参考に計画を練ってみてほしい。
また、今回紹介したパターンでは届かないと言う人も、悲観することはない。今回のグラフはあくまでも積立額が一定のケースで、年数が経つにつれて積立額を増やしていけば、65歳時の額を上積みすることも可能になるからだ。
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