江田智昭
前回、前々回に続き、「輝け!お寺の掲示板大賞2021」受賞作品をご紹介してまいります。今回は、「仏教伝道協会賞」をもう1作品と、お寺や僧侶と市民を結ぶ三つのサイトが選んだ作品一つずつをご紹介いたします。2022年も皆さんにとって良き年となりますように。

前回に続き、「輝け!お寺の掲示板大賞2021」受賞作品をご紹介してまいります。今回は主催者からの「仏教伝道協会賞」2作品と、仮想空間にある寺院と若手僧侶の皆さんが選んだ作品1つずつをご紹介いたします。

4回目となる「輝け!お寺の掲示板大賞2021」の各賞を3回に分けてご紹介していきます。まずは大賞受賞作品に続いて、仏教系3紙と笑い飯哲夫さん提供の受賞作品をご覧ください。

【お寺の掲示板97】倒れたままがいけないのだ
マルコムXと出会ったカシアス・クレイは、預言者ムハンマドと第4代正統カリフのアリーにちなんで、モハメド・アリと改名、ムスリムとして新たな生を刻み、歴史に名を残すボクサーとなりました。それは、リングの内外を問わず、倒されたとき倒れたままで済ますことがなかったからです。

【お寺の掲示板96】“先祖”になるまでが人生だ
後顧の憂いなく、という意識が「終活」の根底にはありそうです。しかし、死んでしまえばおしまいだではなく、自分自身が“先祖”になることを意識すると、人生がきっと変わってくるはずです。

【お寺の掲示板95】“雑用”という用事はない
雑草という草はなく、雑魚というおさかなさんはいない。そう牧野富太郎とさかなクンは申しております。同様に、雑用という用事もないのです。それはどうでも良いと思う気持ちが生み出すものだからです。

【お寺の掲示板94】ネットカルマの終わりなき責め苦
一時の感情に駆られて罵詈雑言(ばりぞうごん)を書き連ね、何げなく送信ボタンを押したことにより、未来永劫責めを受け続ける“地獄”がネット社会には潜んでいます。“あなた”という人格は言葉によって形づくられていることを忘れてはいけません。

【お寺の掲示板93】自分の“機嫌”は自分で取る
試練に直面したとき、自分の心をコントロールし切れるかどうかでその人の信用は決まります。自分の“機嫌”と向き合い、他の人に不機嫌をまき散らさない。「譏嫌」を避ける智慧を身に付けましょう。

【お寺の掲示板92】「仏の顔は三度まで」ではない
堪忍袋の緒が切れるタイミングは人それぞれです。その点、仏さまは3回までなら許してくれると信じていましたが、どうやらそういう訳でもないようです。お釈迦さまの逸話を元に考えてみましょう。

【お寺の掲示板91】自分の敵はどこにいる?
戦争が始まる前、国民を鼓舞するため、憎むべき「敵」の姿が浮かび上がってくるものです。その「敵」は、本当はどこにいるのでしょうか。今回は、心の中の「邪魔」なもの、煩悩について考えてみます。

【お寺の掲示板90】置かれた場所で咲けないときは
それが自分自身で選んだ環境でも与えられた環境であっても、楽しく過ごして幸せになれれば言うことはありません。とはいえ、ブラックな職場や陰湿な近隣関係といった、自力ではいかんともしがたい環境ならば、“恥”の意識をかなぐり捨てて、時にはそこから逃げてしまうことも大切です。

【お寺の掲示板89】この世に未練なく死ぬ人はほとんどいない
肝心の部分を「糊でくっついていたので読み飛ばした」と言い訳している人がいましたが、平和記念式典の行われる8月6日は広島にとって特別な一日、市の休日「平和記念日」で、小中学生は全校登校日でもあります。

【お寺の掲示板88】明日ありと思う心の仇桜(あだざくら)
9月末まで延長となった首都圏の緊急事態宣言。食欲の秋、リモート勤務で自宅飲みしていると酒量も増え、目の前の空き瓶に無常を感じるかもしれません。今回は、毎日を大切に過ごそうというお話です。

【お寺の掲示板87】答えを出さないままに耐える力
“白黒つける”は0か1しかないデジタル社会の陥穽(かんせい)なのかもしれません。本当のことを見極めるには、「すぐに答えを出すことを耐える能力」が欠かせないというお話です。

第86回
【お寺の掲示板86】大変困ったときに効く「一休さん」の言葉
大変危機的な状況に置かれ、わらにもすがるような気持ちになったとき、大変困ったときに見るよう一休さんが遺した言葉は何だったのか。“深刻”にならず、“真剣”に生きるというお話です。

第85回
【お寺の掲示板85】分ける心が苦しみをもたらす
自治体によって何種類に分けるかはさまざまですが、ゴミの分類は厄介なものです。仏教では、“分ける”ことなくありのままに物事を受け入れる“無分別”を尊ぶのだそうです。

ここでお知らせです。2021年7月から、第4回となる「輝け!お寺の掲示板大賞2021」の開催が決まったようです。2020年に投稿したものの受賞を逃した方、投稿できずに悔しい思いを抱いている方、過去の受賞作を振り返り、ぜひご参加ください。

緊急事態宣言を再び発動しないため、「この3週間が正念場になる」と西村経済再生担当大臣が述べたのは、11月26日のことでした。とりあえず12月中旬までは何かと我慢しましょうという呼びかけです。こんな時節、心に染みるのが「お寺の掲示版」のお言葉。各賞の受賞作をご覧ください。

2020年を振り返る恒例の企画には、新語・流行語大賞(「3密」でした)、今年の漢字(12月14日発表予定。2019年は「令」でした)、そしてお寺の掲示版があります。新型コロナ一色に見える2020年ですが、受賞作とともに一年を振り返ってください。

【お寺の掲示板81】もうこりた
横浜にあるフェリス女学院の教育モットーは「For Others(他者のために)」です。天台宗の開祖である最澄は「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と言いました。いずれも「利他(りた)」の心を尊いとしているのです。
