江田智昭
第120回
【お寺の掲示板120】人生で一番リスクのある「依存症」とは
「ひと様に迷惑を掛けないように」と親に言われて育った人は、他人に頼み事をするとき、どうしても躊躇してしまう傾向にあるような気がします。そんな人は、齢を重ねて、世間が狭くなりだしたら、ある依存症に注意しなければいけません。

第119回
【お寺の掲示板119】他人の過ちを赦した時にわが身を振り返る
人の犯した過ちはやたらと目に付くものです。それを赦したとき、恩着せがましい気持ちになったりしてはいませんか。一方で、自分の犯した過ちに気付かず、あるいは直視するのを避けていても、それは必ず誰かから赦されているのです。

第118回
【お寺の掲示板118】口から出てくる災いの元
息を吐くようにウソを垂れ流す人がいます。巧言令色で中身を伴わない人もいます。ことばだけ立派でも、信用ならない人は意外と多いものですが、この釈尊のことばは、本当は何が言いたかったのでしょうか。

第117回
【お寺の掲示板117】悩みや苦しみを断捨離するには
高度成長期に根付いた文化の一つが持ち家信仰でしょう。ウサギ小屋と揶揄されても、一生掛けて自分の身の置き場を獲得する。しかし、死んでしまえば何も持って行けるものはありません。自分の命も含めて、すべては“借り物”なのですから。

第116回
【お寺の掲示板116】常不軽菩薩ノヨウニワタシハナリタイ
生きていると“先生”と呼ばれる人にたくさん出会います。その中で自分にとっての「師」と呼べるような人は思い浮かびますか。「師」と出会うためには、弟子である自分自身にも準備が必要となるのです。

第115回
【お寺の掲示板115】「100年たったらみんな死ぬ」
「人の噂も七十五日」という格言もありますが、デジタルタトゥーのおかげで、噂はバーチャル空間をさまよい続けます。面と向かって非難され、陰口をたたかれたとき、お釈迦さまはどのように対処されたのか。今回は、限りある人生の心構えです。

第114回
年末恒例「お寺の掲示板大賞」の受賞作品を2回連続でご紹介してまいりました。3回目となる今回は、二つの「仏教伝道協会賞」も含む五つの受賞作品を取り上げます。皆さんはどの掲示板が心に残りましたでしょうか。

第113回
師走も中盤となりました。前回に引き続き、年末恒例「輝け!お寺の掲示板大賞2022」の受賞作品をご紹介いたします。今年は、大賞と並ぶ「仏教伝道協会賞」に3作品が選ばれるなど、受賞作品の数も増えています。掲示板の言葉がどのような教えにつながっているのか、じっくりとご覧ください。

第112回
2022年も残すところあと3週間余りとなりました。年末恒例となる「お寺の掲示板」大賞受賞作品を3回連続でご紹介して参りましょう。大賞を受賞したのは、なんと小学生による作品となりました。

第111回
【お寺の掲示板111】悲しみが心の器を大きくする
脳みそのしわが表面積を増やすように、心にも凸凹があった方が、共感する力は増すのかもしれません。誰でも経験する別離の哀しみが、心の器を大きくする。お釈迦さまの逸話から、そのことを感じ取ってください。

第110回
【お寺の掲示板110】あわてない、あわてない
「他の人に迷惑を掛けてはいけない」と自分を追い詰めて、かたくなに休まない人がいます。いくら苦行をしても、悟りは開けません。一休さんにならって、「一休み、一休み」しましょう。

第109回
【お寺の掲示板109】仏さまの言葉はだいたい耳に痛い
「聞く力」というのは大切です。それは自分に都合のいいことだけを聞き入れ、あとは聞き流すというものではありません。良薬は口に苦いように、仏さまの言葉は耳にピリッとくることが多いようです。

第108回
【お寺の掲示板108】お釈迦さまにとっての「幸せ」とは
「幸せ」というのは、いくら汲んでも尽きることのない泉のようなものなのかもしれません。それは、人に分け与えることで生じます。お金はなくても、できることはいろいろあります。仏教の「無財の七施」を知ることで、豊かな心を手に入れましょう。

第107回
【お寺の掲示板107】村上春樹が「地下2階」から紡ぎ出した物語
赤いサーブ900が印象的な映画「ドライブ・マイ・カー」。原作は村上春樹氏の短編小説で、上映時間179分のこの作品が不思議な余韻に満ちているのは、人間の深層心理、仏教の唯識論と結び付いているからかもしれません。

第106回
【お寺の掲示板106】おかげさまによって生かされている自分
恩を仇(あだ)で返すという言葉があります。「恩知らず」と「恥知らず」がこの世からいなくなることはなさそうですが、自分がなぜ生きているかを省みることで、我が身を不幸だと感じる心持ちは薄れていくのではないでしょうか。

第105回
【お寺の掲示板105】非常時にこそ、我が身を振り返る
ピンチはなぜ訪れるのでしょう。自分の思い通りのことが続くと、心が傲慢(ごうまん)になるから、というのも理由の一つでしょう。非常時にこそ、自分自身のあり方を見直したいものです。

第104回
【お寺の掲示板104】他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない
悩み多き野比のび太にとって、未来からやってきた猫型ロボット「ドラえもん」は、最高のメンターであり友人です。「正義」ほど、危険なものはありません。その行使には、歯止めが利かないからです。ドラえもんの言葉に耳を傾けましょう。

第103回
【お寺の掲示板103】人間関係の苦しみは比べることから始まる
人の悩みの多くは人間関係から生じます。孤独と疎外、他者と比べることでの劣等感。生きづらさの根底には、「偉い」を基準に比較する心情が横たわっています。お釈迦さまが摩耶夫人より生まれ出でたときに発したという言葉に、解決の糸口がありそうです。

第102回
【お寺の掲示板102】「正しさに依存させる」のがカルトの恐ろしさ
戦前の宗教弾圧の歴史もあって、日本ではカルト規制に及び腰に見えます。カルトの恐ろしさは、洗脳により正しさに依存させることにあります。この陥穽(かんせい)にはまらないための教えが「自灯明法灯明」なのです。

第101回
【お寺の掲示板101】「自我」と「無我」の間にあるもの
人生の悩みの多くは、物事にとらわれることから生じます。執着は生きる原動力でもあるので、それを完全に捨て去ることはできませんが、仏教の説く「無我」を理解できれば、より生きやすくなるはずです。
