沼澤典史
本の要約サービスが隆盛の兆しを見せている。ある国内要約サービスでは会員が75万人を超えている。本と読者とのミスマッチをなくすためのサービスで、特にビジネス書の要約が人気らしいが、同サービスは出版不況を打開することができるのか。人気の理由をNPO法人HON.jp理事長の鷹野凌氏に聞いた。

多くの日本人が花粉症に苦しみ始めた今年2月末、『花粉症と人類』(岩波新書)という書籍が発売された。杉をはじめとする花粉は多くの日本人から憎まれているが、大英帝国ではかつて「貴族病」などと呼ばれ、憧れの存在でもあったという。そんな人類とは長い付き合いの花粉症の歴史と今後の未来を、著者である東京農業大学教授の小塩海平氏に聞いた。

近年、CMや電車広告などで目にするようになった鼻うがい。実践する人はまだ限られているが、鼻うがいには多くの効用があると考えられている。そんな鼻うがいの驚きの効用や方法を『ウイルスを寄せつけない! 痛くない鼻うがい』(KADOKAWA)の著者であり、医師でNPO法人「日本病巣疾患研究会」(JFIR)理事長の堀田修氏に聞いた。

受験シーズンで学生がテレビや新聞の紙面に載ることが増え、入学シーズンも直前。ただコロナ禍であっても膝上丈のスカートをはく生徒が目立ち、体温調節や衛生面からみて問題がある制服でなくともいいのではという声もあがる。昨今は理不尽な校則が注目されているが、暑さ、寒さ対策としても制服の有無は真っ先に見直されてもいいはず。そんな制服をやめられない理由や問題点を『ブラック校則』(東洋館出版社)などの著者であり教育社会学者の内田良氏に聞いた。

Twitterではさまざまな「特定アカウント」が存在するが、植物の特定において「やけに植物に詳しい悟空」の右に出る者はいない。道端の植物の名前や特徴をドラゴンボールの孫悟空風に特定、解説するのが人気で、フォロワーは13万人を超える。そんな人気アカウントの“中の人”である瀬尾一樹氏が昨年12月『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑』を上梓。同氏に街中に生える植物を観察する魅力を聞いた。

近年、ラジオやPodcastといった音声メディアのブームが再来している。動画に取って代わられた印象が強い音声メディアだが、動画とは違って聞きながらスマホを操作できるため、若い世代での需要も高まっているという。そんな音声メディアの状況や可能性を、数々のポッドキャストのプロデュースやラジオパーソナリティーをしている株式会社BOOK代表の樋口聖典氏に聞いた。

『鬼滅の刃』が社会現象となったが、2000年代のアニメに影響を与えた作品といえば『涼宮ハルヒの憂鬱』。昨年11月にはハルヒシリーズ待望の新刊『涼宮ハルヒの直観』(角川スニーカー文庫)が発売された。売れ行きも好調で、依然として人気は健在だという。

サウジアラビアのMiSK(ミスク)財団が、日本のゲーム会社・SNKの株式シェアの過半数取得に向けて現在動いている。近年、中東では石油に代わる産業を育成中で、そのひとつとしてアニメやゲーム、マンガが注目され、現地では関連のイベントも多数行われているという。中東とのビジネスに関わって約10年間、“中東で1番有名な日本人(大分県民)”と呼ばれる鷹鳥屋明氏に、中東のリアルなエンタメ戦略や、日本への影響を聞いた。

生活を豊かに彩るアートの世界。バンクシーやバスキアなど、ニュースになることも多い。近年は中東や中国の富裕層を中心に活況を呈していたアート市場だが、コロナによってその様相は一変。それは購買者側だけではなく、アーティスト側にも変化を及ぼすことになる。ウィズ/ポストコロナ時代のアートについて『新型コロナはアートをどう変えるか』(光文社新書)の著者であり、横浜美術大学学長の宮津大輔氏に聞いた。

ビジネスマンにも教養が必要といわれる現代。中でも歴史は、ビジネスに限らず、実生活にも生かせる教訓が多く学べるとして、以前から人気のジャンルだ。今回はいま大人気の歴史系Podcast番組「コテンラジオ」のパーソナリティ-・深井龍之介氏に、ビジネスマンが学ぶべき歴史について聞いた。

新型コロナで外食業界の厳しい状況が続く中、ステーキチェーン業界がアツい戦いを繰り広げている。「いきなり!ステーキ」の登場以降、リーズナブルで気軽に食べられる「ファストステーキ」の店が次々と東京に進出。沖縄の人気店「やっぱりステーキ」、松屋などを有する大手松屋フーズが運営する「ステーキ屋松」など、もはや「いきなり!ステーキ」の独壇場ではない。そんなファストステーキチェーンの勢力図と展望を『家で「肉食」を極める! 肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリル』(マガジンハウス)などの著者であるライターの松浦達也氏に聞いた。

日本での認知度は低いカバディだが、インドでは2014年にプロリーグが発足し、世界から続々とインドに渡る選手が出てきている。ただ、日本でもカバディを題材にした漫画『灼熱カバディ』(小学館)のアニメ化が決定するなど、カバディブームの夜明けは目前だ。国内外で注目され始めたカバディの現状、展望を日本カバディ協会の事務局長である河合陽児氏に聞いた。

吉野家ホールディングスが2021年2月期に87億円の営業赤字を見込み、150店舗の閉鎖を決めるなど、コロナによって多くの飲食店が閉店を余儀なくされている。あとに残るのは居抜き物件だが、ウィズコロナが続く中、借り手の事情などはどう変わっているのか。

ダイヤモンド・プリンセス号のコロナ騒動は記憶に新しく、クルーズ旅行のリスクを顕在化させた。それにもかかわらずクルーズ旅行の予約は伸びを見せているという。なぜクルーズ旅行の人気は高いのか。知られざるその魅力を『おトクに楽しむ豪華客船の旅 クルーズはじめました!』(JTBパブリッシング)などの著者でイラストレーター、クルーズライターとして活動するくぼこまき氏に話を聞いた。

「韓国ドラマ」が世界的に注目を集める理由
現在、Netflixで配信されている「愛の不時着」「梨泰院クラス」などが世界的に人気だ。どちらも韓国発のドラマだが、なぜここまで人気があるのか。過去にも韓国ドラマは世間を席巻しているが、そんな韓国コンテンツが次々とヒット作を生んでいる理由を映画批評家の前田有一氏に聞いた。

転職サイトに登録している公務員の数が過去最高を突破したという。また、公務員の転職先には、コンサルティングファームやIT系ベンチャーなどが挙がるケースが多いという。行政をつかさどる公務員の転職希望者が増えている理由とその影響について、『公務員試験のカラクリ』(光文社新書)などの著者で行政評論家の大原みはる氏に聞いた。

新型コロナウイルスの影響で休館を余儀なくされた都内の映画館。大手はまだいいが、通常営業でも経営が厳しい中小映画館、独立系映画館などはまさに火の車。コロナ倒産もあり得る厳しい状況の中、中小映画館の現状と今後などを映画批評家の前田有一氏に聞いた。

ファッション大手オンワードホールディングスが国内外700店舗を閉鎖することを発表した。百貨店テナントの売り上げ減少や新型コロナウイルスの影響によるものだというが、一方でECサイトの売り上げは順調だという。ファッションブランドにおける実店舗の役割が大変革を迎えている現状をファッションビジネスコンサルタントの北村禎宏氏に聞いた。

「うどんイヤホン」とも言われた米アップルの「AirPods(エアーポッズ)」。その登場以来、日本でもじわじわと完全ワイヤレスイヤホンの需要が高まり、世界中のメーカーが音質や機能の面でしのぎを削っている。今後鍵を握るポイントや勢力図をオーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三氏に聞いた。

AIを使ったマッチングアプリが登場している昨今だが、今度は秋田県が県民向けの婚活支援システムにAIを導入したという。100以上の質問への回答をAIが分析し、本人の価値観や性格に合った結婚相手を割り出すというもの。AIによる自治体での婚活の可能性について、運営しているパートナーエージェントの担当者に話を聞いた。
