村井令二
“NTTの破壊者”と呼ばれた澤田純氏の後を継ぎ、第9代NTT社長に就任した島田明氏。ダイヤモンドのロングインタビューに応じ、歴史的なグループ再編の行方、KDDIの大規模障害について激白した。

#16
NTTが完全子会社化したNTTドコモの手元資金が急増している。だが、ドコモがせっせとため込んだ資金は、いずれ親会社のNTTが奪取する。そのメカニズムは財務諸表を見れば明らかだ。

KDDIで7月2日未明に発生した過去最大規模の通信障害は、携帯電話だけではなく銀行や物流システムなどを直撃。国家の安全保障が課題になる中、脆弱性が露呈した社会インフラを守れるか。

日本電産の半導体戦略が動きだした。元ルネサスエレクトロニクス幹部の半導体担当役員が中心となり、永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)が強調する「内製化」に向けて布石を打つ。トヨタ自動車グループのデンソーに対抗できるのか。

#15
鳥取市の農地面積の3分の1を集積へ――。元歌手で、元ベンチャー企業の役員という異色のキャリアを持つ農業経営者が体当たりで農業の変革に挑戦し、試行錯誤の末に体得した経営哲学を披露する。

#11
ベテランの勘と経験がものをいうイチゴ栽培。その「匠の技」を“コピー”したのは元ソフトバンクの技術者だった。持ち前のIT(情報技術)の知識をフル活用して技術向上を追い求める革新農家の成功の秘訣に迫る。

4月1日にパナソニックホールディングス(HD)が発足し、21年に就任した楠見雄規社長を支える体制が本格始動した。その布陣は「創業家を除く最長政権」を築いた前任の津賀一宏氏のカラーが色濃く残る。

#2
かつて輸出産業の“花形”だった日本の電機産業。リーマンショック後のテレビやスマートフォンの“敗戦”で、円安メリットを享受する前提となる国内基盤を失ったメーカーは多い。約20年ぶりの円安水準となり、その明暗は鮮明だ。

2022年の年度末商戦で、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど通信大手の販売代理店の店頭で「1円iPhone」が復活した。端末の値引き上限は2万円(税込み2万2000円)に制限されたはずだが、またも抜け穴が露呈した。果たしてiPhoneの安売りは続くのか。

#12
ウクライナ危機で台湾有事の懸念が一段と高まる中、米国は半導体の“国産化”を急いでいる。その一方の日本では、台湾TSMCに続いて米インテルも上陸することになった。半導体をめぐる地政学を解き明かす。

Zホールディングス(ZHD)とLINEが統合して1年。コロナ禍で拡大するeコマース(EC)の分野で「打倒!アマゾン・楽天」の秘策は見えたのか。ZHDの川邊健太郎社長とLINEの出澤剛社長を直撃した。

#13
デンソーは、台湾TSMCとソニーグループが合弁で国内に建設する半導体工場への出資を表明した。ただ、デンソー自身はTSMCとはほとんど取引がない。それにもかかわらず400億円もの出資をした背景には、トヨタ自動車の置かれた厳しい環境がある。

#12
トヨタ自動車とパナソニックは約70年に及ぶ蜜月関係を築いてきたはずだった。だが実は、2017年に車載電池で両社が提携した頃にはその関係は崩壊寸前にあった。華々しい提携会見の裏では何が起きていたのか。その内幕を明らかにする。

#8
トヨタ自動車は「2030年にEV(電気自動車)350万台販売」に向けて車載電池の生産を拡大する。パナソニックから引き継いだ国内工場で一部増産に入っており、米国での現地生産に手を打った。世界的では激しい電池争奪戦が繰り広げられており、これらの方策だけではトヨタの必要量に全く足りていないのが実情だ。では、トヨタの電池調達戦略の急所に迫る。

#7
満を持して、ソニーグループがEV(電気自動車)への参入を明らかにした。かつてスマートフォンで米アップルに負けて辛酸をなめてきたソニーが、今度はアップルの水平分業モデルを自動車業界で再現することで、存在感を示そうとしている。EVで快走する米テスラに続き、アップルもモビリティの覇権争いに名乗りを上げることは確実。トヨタと異業種参入者が火花を散らす「新たなモビリティ産業」の構図を解き明かす。

#5
トヨタ自動車がEV(電気自動車)シフトを進めれば、真っ向からの対立が避けられないのが日本電産だ。すでに、EVの「心臓部」の覇権を巡って日本電産の揺さぶりが始まった。トヨタと日本電産の暗闘に迫る。

#7
自動車、スマートフォン、産業機械など、あらゆる分野を巻き込んだ半導体不足。2022年に入っても自動車業界の減産が続いている。サプライチェーンの構造を解き明かし、半導体の供給危機の実態をレポートする。

#5
東芝から独立した大手半導体メーカーのキオクシアホールディングスが迷走している。昨年まで進めていた米ウエスタンデジタルとの統合交渉は棚上げとなり、2022年内での新規株式公開の行方も不透明な状況だ。果たして、水面下では何が起きているのか。上場延期の真相と起死回生の一手に迫る。

#2
台湾TSMCが熊本県に建設する工場の運営パートナーに「日の丸半導体」の代表格であるルネサスエレクトロニクスの名前はなかった。ソニーグループと共に参画が打診されていたが、ルネサス側がそれを見送ったという。独自路線を貫くルネサスの最前線を追った。

携帯電話料金の値下げの激震に見舞われた通信業界の次なる成長の源泉は何か。孫正義氏の“懐刀”としてソフトバンクの技術戦略を支えてきた宮川潤一社長が「通信会社からの脱却」の戦略を語る。
