上沼祐樹
スポーツ選手がオリンピックなど非日常の空間で実力を発揮するためには、日頃から特別なメンタルトレーニングが必要となる。それは、自分の強みを明確に理解するまで追求し、いかなる状況でもそれを発揮できるイメージをつくり上げるというものだ。スポーツ心理学のプロが、必ず勝てる「パワーパターン」の見つけ方について語る。

普段、ビジネスパーソンが気付かない心身の疲労。特に自律神経の乱れは、心身ともに良くないことは言わずもがなだ。激動の時代にビジネスパーソンが健康で仕事を続けるためには、どうしたらいいのか。コロナ禍でさかんに唱えられるようになったワーケーションにも、そのヒントはある。熱川のホテルで行われている「温泉ワーケーション」を、実際に体験してみた。

スポーツの現場では、30年前に学んだ教育方法が、今の時代においても何の疑いもないまま続けられているケースがあるという。いわゆる上位下達の教育方針だ。今の学生がそれを学んで次に教壇に立った場合、40年、50年と昔の指導方法が継承されることとなってしまう。スポーツ指導者のあるべき姿とは、どんなものか。

スポーツのテレビ中継でよく言われる「良いファール」とは、相手の決定機に対して意図的に反則で止めるプレーのことを言う。高度な献身的プレーと評価されることもあるが、これをフェアプレー精神に重ねるとどう解釈できるだろうか。中継を観ている子どもたちのことを考えると、無頓着な部分があるのではないか。

今、学校の部活動のあり方が見直されつつある。しかし教員の負担減が叫ばれる一方で、外部委託はまだ模索の段階だ。そんな中、“測定”という数字を使った方法で、指導者の負担減や指導の均一化を目指しているのがアシックスだ。特に日本の野球指導には見直すべき課題が多いという。

3月6日の「東京マラソン2021」と並行して実施されたのが、「バーチャル東京マラソン2022」だ。3月5日までの1ヵ月の間、ランニングアプリを活用したランナーが、世界各国から集い、好きな時間に好きな場所で走る。完走者の中から「東京マラソン2023」の出走権が、抽選で100名に付与される。コロナの影響で、バーチャルを活用したサービスが認知されつつある。今後、オンラインとスポーツはどのように融合していくか。

今回の北京五輪では、スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手が、試合後に王者ショーン・ホワイト選手と抱き合った光景が印象的だった。グッドゲームはグッドルーザーがいるからこそ成り立つ。日本スポーツマンシップ協会の代表が、スポーツマンシップの在り方について語る。

スポーツでは、選手は対戦相手や審判、ルール、観客、競技そのものに対して、リスペクトを持ちながら競技に向き合う。そんな姿から、時に忘れられない場面に出会うことができる。先の北京五輪において、スピードスケート女子500mで小平奈緒選手連覇を達成できなかったが、レース後に共に走った選手たちと互いを称え合ったシーンが印象的だった。今こそ、スポーツマンシップの在り方について考えたい。

少子化が進む日本において、デジタル庁はデジタル技術を駆使し、持続的に国際競技力の維持・向上を図ろうとしている。そんな中、デジタル技術を積極的に採用して心と体の健康を増進するための取り組みを行っているのが、アシックスだ。彼らがスポーツによる心の変化を可視化するシステムを開発した背景を聞いた。

2022年秋に公開が予定されているのが、映画『スラムダンク』だ。漫画作品は多くのスポーツファンの心を掴んだ不朽の名作である。著者の井上雄彦氏と親交があり、書籍『スラムダンク勝利学』の著者でもあるスポーツドクターの辻秀一氏が、湘北高校バスケ部の真の強さについて語る。ビジネスパーソンも参考になる「最強チームの作り方」とは。

箱根駅伝を2年ぶりに制した青山学院大学。原晋監督が率いる同大学では、オリジナルのメソッドを用いて、昨今、多くのタイトルを勝ち得ている。今回の2区を走った近藤幸太郎に対して、原監督は「笑って戸塚の坂を登れ」とレース中に指示を出したという。この「ご機嫌」のメソッドがスポーツやビジネスに与える影響について、スポーツドクターで作家の辻秀一氏に聞く。

日本のスポーツドクターであり、ベストセラー『スラムダンク勝利学』の著者でもある辻秀一氏は、独自のメソッドを用いて多くのスポーツ選手のメンタルトレーニングに携わってきた。2018年にJ2リーグからJ1リーグに昇格したV・ファーレン長崎にも関わった。そのとき、選手らに伝えたことは“ご機嫌”でいることの重要性で、これが効果的であった。なぜ「ご機嫌」なのだろうか。

人生100年時代には、既存の人生設計に頼るのではなく、新たな選択肢を持つ必要がある。そこで注目が集まるのは、「価値の高い知識を増やしているか」「仲間といい関係を築くために時間を割いているか」といった無形価値だ。日本のスポーツドクターであり『スラムダンク勝利学』の著者でもある辻秀一氏が、無形価値にも通ずる非認知脳の重要性について教える。

ブラック部活という言葉が一般化されつつある。この課題をクリアするために、外部指導員が部活動を率いるなど、スポーツ庁の旗振りで部活動を外に出す変革が始まっている。そこで重要になるのが、地域総合型スポーツクラブの存在だ。欧州のクラブには当たり前のようにある育成メソッドやプレーモデルが、なぜ日本にはないのだろうか。

日本の学生スポーツにおいて高い人気を誇るトーナメント戦は、数々のドラマチックなシーンを生んできた反面、限られた人でしかその舞台の当事者になれないという現実もあった。これを全員出場のリーグ戦に変えることが、日本のスポーツにとってメリットになるという考え方がある。果たして、それはどんなものか。

#12
徹底した品質管理から高い人気を誇る黒龍酒造の日本酒。今では、日本酒にRFIDタグを導入して、流通経路を管理しているという。安心したルートを辿った日本酒の価値は高いものとなるだろう。「日本酒の価格は安すぎる」と話す黒龍酒造代表の水野直人氏は、日本酒の価値を再考するため、あらゆる活動を実施している。

福沢諭吉は「教育ではなく発育」と100年以上前から訴えていた。教えるという上意下達式ではなく、寄り添う形で子どもの能力を伸ばすべきだと。固定された上下関係だと、教わる側は主体的に動きにくくなる。特にスポーツの場合は、その上下関係が色濃く出てしまうものだ。サッカークラブ「FC市川GUNNERS」代表の幸野健一氏は、「スポーツの適切な競争原理を取り戻したい」と語る。

#11
日本を飛び出して、世界でも楽しまれるようになった日本酒だが、品質管理が行き届いていないと、その隆盛も長くは続かない。早くから品質管理の重要性に気づき、徹底的にこだわったのが、黒龍酒造代表の水野直人氏だ。取引先をすべて見直し、再構築した。売り上げは大きく減ったが日本酒の品質を優先したのだ。

#10
Sake Experience Japanの井谷健代表は、日本酒が一定程度の知識を持った消費者でないと売り場で商品を選択できない状態になっていることを憂う。ワインのマーケティング関係者が長年取り組んできたように、ラベルや販促物を通じて、本当に消費者が求めている情報を適切に提供していかなければならない。

#9
長い歴史の中で、日本酒が消費者からの支持を失い続け、逆にワインは獲得し続けた理由は何か。Sake Experience Japanの代表を務める井谷健氏は、ワインの生産者とインポーターは、消費者の嗜好性に対し、味わいの面でもパッケージの点も真剣に向き合ってきたことを挙げる。日本酒の関係者はそうした視点と努力が欠けているのかもしれない。
