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◆今日の内容を10秒でチェック！
・日経平均は小幅反落、一時200円超高も買い続かず
・東宝が好決算で急伸、半導体株は海外決算にらみ上下
・7月の人気株主優待はモロゾフや丸善CHI、日駐など
【1】今日の株式相場＆話題株 早わかり！
小幅反落、一時200円超高も買い続かず
【今日の相場】
日経平均株価は小幅反落！ 15日の米国市場ではNYダウが反落する一方、ナスダック総合指数は連日で最高値を更新した。6月の消費者物価指数（CPI）は市場予想と比べ穏当な伸びとなったが、関税政策への懸念を払しょくできず、金利上昇が続いて相場の重石となった。エヌビディアは中国向けのAI（人工知能）半導体の輸出再開を受けて＋4.04％。決算発表した金融大手ではシティグループが上昇する一方、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴが下落した。米国株が高安まちまちだった上、参院選に対する警戒感も根強く、今日の日経平均株価は前日終値を挟んでもみ合い。半導体関連株が物色され、後場に3万9923.61円（＋245.59円）まで上昇する場面もあったが、買いは続かなかった。
参院選の終盤情勢でも与党の苦戦が相次ぎ報じられており、結果を見極めたいとの思惑が強まりそうだ。なお、今晩の米国では6月の卸売物価指数（PPI）や鉱工業生産、地区連銀経済報告（ベージュブック）が発表され、引き続き企業決算にも注目しておきたい。
【日経平均】39663.40円→（-14.62円）
【グロース250】734.74↑（+3.36）
【NYダウ】44023.29ドル↓（-436.36ドル、15日）
【ナスダック】20677.800→（+37.473、15日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）
【今日の話題株】
◆東宝（9602）
9191円（＋904円）
2026年2月期の第1四半期（3～5月）営業利益は前年同期比21.3％減の193億円となった。ただ、前年同期の利益押し上げ要因がはく落することは想定内で、むしろ市場予想を上回る順調な出足と受け止められた。IP・アニメ事業でTOHO animation作品の国内外の配信権利用などが好調に推移したという。
◆レーザーテック（6920）
1万8125円（－945円）
オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが決算発表を予定していたことから、日本の関連銘柄にも先回り的な買いが入る場面があった。ただ、日本時間午後にASMLの決算が伝わると、レーザーテックの株価は急失速してマイナス転換。ASMLの決算は市場予想を上回る内容だったが、先行きに対し慎重な見方も示された。
◆トヨタ自動車（7203）
2509.5円（－22.5円）
米金利上昇を受けて、円相場が一時1ドル＝149円台まで下落したが、円安の恩恵を受ける自動車株は軟調だった。また、国内外で金利の上昇傾向が続くにもかかわらず、銀行株も下落した。米関税政策をめぐるインフレ懸念や、日米を中心とする世界的な財政悪化への懸念が背景にあるため、「悪い円安」「悪い金利上昇」と受け止める向きがあるようだ。
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【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『気になるあの株！』」
モロゾフ・丸善CHI・日駐…7月の人気株主優待！
今日は7月に実施される人気の株主優待を確認しよう。6月と比べると7月の優待実施企業は多くなく、顔ぶれも中小型株中心となる。ただ、食品やレジャーといった“もらうとうれしい”優待が散見されるので、チェックしておく価値は十分にありそうだ。また、今回は優待をもらいつつ、長期的に値上がり益が期待できそうな銘柄もピックアップした。
人気どころは洋菓子店のモロゾフや書店の丸善CHIホールディングスだ。100株保有時で見ると、モロゾフは同社商品1000円相当（半年以上の保有が条件、保有株数・期間に応じ増額やコース追加）、丸善CHIHDは丸善・ジュンク堂書店で利用できる商品券500円分（保有株数に応じ増額）がもらえる。また、食品では「肉のハナマサ」などのスーパーを展開するJMホールディングスも人気が高く、物置で知られる稲葉製作所は300株以上の保有で地域特産品がもらえるのでチェックしておこう。
レジャー・アクティビティで注目したいのは日本駐車場開発だ。電子チケットなら500株保有からもらえ、必要な投資額は10万円台。時間貸し駐車場やレジャー施設で利用できる割引券が受け取れる。駐車場事業は検索サイトの貢献と有人運営サービスで安定成長しており、スキー場は訪日客が伸びてシーズン問わず好調だ。2025年7月期は15期連続の増配を予定しており、配当利回りも3.1％と比較的高めなのがうれしい。
市場での評価が高く、長期的に値上がり益も期待できそうなのはGENDAやバルニバービだ。ゲームセンター運営のGENDAは直近決算が予想以上の減益となり、足元の株価はやや低調。ただ、引き続きM＆A（合併・買収）を活用した事業拡大や海外展開への期待は根強いようだ。優待では「GiGOグループの店」及び「カラオケBanBan」で利用できるクーポンがもらえる（6カ月以上の保有が条件）。飲食店のバルニバービは出店戦略に特徴があり、それを活かして淡路島（兵庫県）などでエリア開発にも取り組む。自治体からの出店の引き合いは依然強いようで、「地方創生」関連銘柄として注目できそうだ。優待が選択式なのもうれしい。
なお、権利確定日が7月末の株主優待の権利付き最終売買日は29日となる。優待が欲しい投資家は、この日の取引終了までに必要な株数などを確認した上で購入しよう。
（ザイ優待アナリスト 小林大純）
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小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科（現経営管理研究科）修了（MBA）。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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