
国際線の空港ラウンジを利用できる会員資格といえば、「プライオリティ・パス」が有名だろう。プラチナカード以上のハイクラスなクレジットカードには、「プライオリティ・パス」の最上級会員資格「プレステージ」が付帯していることが多い。そのようなクレジットカードの場合、別途で申し込むことで「プライオリティ・パス」のカードを入手できる。
(※関連記事はこちら!⇒「プライオリティ・パス」をもっとも安く入手できるクレジットカードは「楽天プレミアムカード」か?空港ラウンジを無制限で利用できるお得なカード比較)
空港ラウンジの受付で「プライオリティ・パス(プレステージ会員)」を提示すると、本会員は無料、同伴者は1名あたり2000円か3000円、または32米ドルなど、カード会社が定めた料金を支払うことで、空港ラウンジを利用できる。
この「プライオリティ・パス」のデメリットは、クレジットカードとは別に、「プライオリティ・パス」のカードを携帯する必要があることだ。最近では、スマートフォンで利用できるデジタル会員証もあるが、クレジットカードによっては対応していないこともあり、現状、使い勝手はあまりよくない。
また、国際線の空港ラウンジを利用する方法は、「プライオリティ・パス」のほかに、「ラウンジ・キー(LoungeKey)」がある。世界1000カ所以上の空港ラウンジを使える「プライオリティ・パス」よりは若干少ないが、「ラウンジ・キー」も世界850カ所以上の空港ラウンジを利用可能だ(ともに2018年1月15日時点)。
「ラウンジ・キー」は、「プライオリティ・パス」とは異なり、クレジットカード自体が認証カードになるため、別途カードを持ち歩く必要がないのがメリット。「ラウンジ・キー」を利用するには、事前登録が必要なので、今回は、その登録の手順などを解説しよう。
現状、「ラウンジ・キー」が付帯するクレジットカードは、
「ジャックスカードプラチナ」と「orico Card THE PLATINUM」だけ!
「プライオリティ・パス」の場合は、クレジットカードを保有しなくても、直接申し込んで入会できるが、「ラウンジ・キー」の場合は、基本的にはカード会社との提携サービスとなっている。そのため、「ラウンジ・キー」が付帯するクレジットカードを保有する以外に、入会する方法はない。
「ラウンジ・キー」の本会員の場合、空港ラウンジの利用料は年6回まで無料で、7回目以降は32米ドルまたは2000円(税抜)かかる。
「ラウンジ・キー」を日本で最初に導入したのは、おそらく、「SBIプラチナカード」と「SBIワールドカード」で、「SBIカード」のリニューアル時に、「プライオリティ・パス」から「ラウンジ・キー」に変更されたのが最初だ。
しかし、「SBIプラチナカード」と「SBIワールドカード」は、すでに発行が終了しており、現在発行されている「ミライノ カード PLATINUM」は、「ラウンジ・キー」ではなく「プライオリティ・パス」が付帯する。
(※関連記事はこちら!⇒「ミライノ カード」は銀行系カードでもっともお得な年会費「実質」無料+高還元+キャッシュバック型のクレジットカード!住信SBIネット銀行利用者は必携)
そのため、現在、「ラウンジ・キー」を利用できるプラチナカードは、「Orico Card THE PLATINUM」と「ジャックスカードプラチナ」のみとなっている。
(※関連記事はこちら!⇒「Orico Card THE PLATINUM」は割安な年会費、高還元率+付帯サービスも充実のプラチナカード!使い方次第で「Orico Card THE POINT」より得!?)
■Orico Card THE PLATINUM | ||
還元率 | 1.0~3.5% | |
発行元 | オリコカード | |
国際ブランド | Master | |
年会費(税抜) | 1万8519円(税込2万円) | |
家族カード | あり(3人まで年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、 iD、QUICPay、au WALLET |
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「ラウンジ・キー」の申し込み方法を解説!
「ラウンジ・キー」に申し込むには、対象のクレジットカード(「Orico Card THE PLATINUM」または「ジャックスカードプラチナ」)が到着した後に、アカウントを登録する必要がある。ただし、「Orico Card THE PLATINUM」と「ジャックスカードプラチナ」では、登録画面が異なるので注意しよう。なお、筆者は「Orico Card THE PLATINUM」でアカウントを登録した。
まず、「アカウントを作成」ボタンをクリック。全桁のカード番号の入力とキャプチャ認証が求められるので、これらを入力して「認証する」ボタンをクリックする。

続いて、名前、住所、電話番号、ユーザー名、パスワード、メールアドレス、秘密の質問の回答のそれぞれを入力して、「アカウント登録」ボタンをクリックする。
アカウント登録が終わると、完了メッセージが表示される。これで、「マイアカウントを見る」から、利用できる空港ラウンジなどを確認できる。

空港ラウンジを使いたいなら、「プライオリティ・パス」だけでなく、
「ラウンジ・キー」の保有も検討しよう!
「ラウンジ・キー」の場合は、登録したクレジットカードを持っていれば、空港ラウンジを利用できる。したがって、別途でカードに申し込む必要はなく、「プライオリティ・パス」のように別のカードを持ち歩く必要もない。
「ラウンジ・キー」を利用する場合は、空港ラウンジの受付で、「対象のクレジットカード」と「当日の搭乗券」を提示するだけでOKだ。
なお、「ラウンジ・キー」は家族カードでも利用可能なので、夫婦などでラウンジを利用しても、追加料金が発生しにくいのは大きなメリット。「ラウンジ・キー」で空港ラウンジを利用する場合の料金は、下記の通りだ。
■「ラウンジ・キー」で空港ラウンジを利用する場合の利用料金 | |||
Orico Card THE PLATINUM | ジャックスカードプラチナ | ||
本人料金 | 6回まで無料、7回目以降1回あたり32米ドル | ||
同伴者料金 | 1回あたり32米ドル | ||
家族カードの利用可否 | ○ |
現在、「ラウンジ・キー」を利用できる「Orico Card THE PLATINUM」と「ジャックスカードプラチナ」は、それぞれ家族カードの年会費が無料だ。一方、「プライオリティ・パス」の場合、家族カードにも会員資格が付帯するのは、「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」など、一部のクレジットカードのみとなっている。
(※関連記事はこちら!⇒「三菱UFJカード・プラチナ・アメックス・カード」は年会費2万2000円と高額だが家族カードが1枚無料!付帯サービスも豊富でプラチナカード初心者に最適!)
国際線の空港ラウンジを利用できるのは、「プライオリティ・パス」だけでなはないので、「ラウンジ・キー」が付帯する「Orico Card THE PLATINUM」または「ジャックスカードプラチナ」の保有も検討してみてはいかがだろうか。
以上、今回は、「ラウンジ・キー」が付帯するクレジットカードや登録方法などについて解説した。
■Orico Card THE PLATINUM | ||
還元率 | 1.0~3.5% | |
発行元 | オリコカード | |
国際ブランド | Master | |
年会費(税抜) | 1万8519円(税込2万円) | |
家族カード | あり(3人まで年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、 iD、QUICPay、au WALLET |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~5.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大5%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード |
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1.0~1.5% (※1) |
1万6500円 | AMEX | - |
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【ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめポイント】 2021年3月から発行が始まった、高級ホテル「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」との提携カード。ヒルトンの上級会員資格「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が無条件で付帯し、レイトチェックアウトや部屋のアップグレード(最高でエグゼクティブ)、朝食無料サービスなどを利用できるのが最大の魅力! さらに、年間150万円以上を利用すると「ウィークエンド無料宿泊特典(金・土・日のみ利用可)」がもらえて、ヒルトンやコンラッドなどの1泊3万円以上するような高級ホテルに無料で宿泊できる! また、通常100円につき2ポイント、ヒルトン系列では100円につき3ポイントの「ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント」を獲得でき、貯めたポイントでヒルトン系列のホテルに宿泊することも可能! ※1 ヒルトン系列ホテルの宿泊にポイントを利用した場合。1ポイント=0.5円換算。 |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~5.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」または「nanacoポイント」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※1) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※2)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※2 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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