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2020年は「キャッシュレス戦国時代」に突入するとクレジットカード専門家が予言! ZホールディングスとLINEの経営統合で、スマホ決済の再編が進むか解説

2020年1月8日公開(2023年1月30日更新)
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ZホールディングスとLINEの経営統合

 2019年11月18日に、ZホールディングスとLINEの経営統合に関する記者会見があった。

 このニュースで思い出したのが、2012年6月に、ヤフーとCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が戦略的資本・業務提携を発表した後、「Yahoo!ポイント」が廃止されて「Tポイント」に統合されたことだ。

 当時の楽天市場に対抗するための手段とみられるが、Yahoo!ショッピングなどで貯まる「Yahoo!ポイント」を「Tポイント」に切り替えたことで、「ヤフー+CCC連合 vs 楽天」という構図ができあがった。

 2012年6月までは、下の図のように「Yahoo!ポイント」「JAL」「Pontaポイント」陣営があり、それぞれのライバル企業である「楽天スーパーポイント」「ANA」「Tポイント」陣営が対抗。ふたつの勢力に分かれて、ポイント業界はバランスを保っていた。

 しかし、前述のとおり、JAL派の「Yahoo!ポイント」がANA派の「Tポイント」に統合されてしまった。これはとてもインパクトのあることで、ポイント業界の再編が一気に進んだ。

 このままだと「Tポイント」を介して「ANA」と「JAL」という競合のマイルを相互交換できるようになってしまうので、「Yahoo!ポイント」と「JAL」の提携が解除された。さらに、セブン-イレブンで貯めた「nanacoポイント」を競合のファミリーマートで「Tポイント」として使われる可能性があるので、「nanacoポイント」と「Tポイント」も提携を解除した。一方「nanacoポイント」は、行き場を失ってしまうので「ANA」と提携することになった。

 そして、さらに再編は進む。流れは以下のとおり。

2014年4月
「ドコモ」が「ANA」とマイル提携を解除して「JAL」と相互交換を開始
2014年5月
auが「auポイント」から「au WALLETポイント」に切り替える
2014年7月
ソフトバンクが「ソフトバンクポイント」を廃止して「Tポイント」に統合
2014年7月末
「リクルート」と「Pontaポイント」が提携して相互交換を開始

 「リクルート」と「Pontaポイント」が提携したのは、従来の「Tポイント vs Pontaポイント」という構図が、CCCとヤフーの提携で「楽天 vs ヤフー+CCC+ソフトバンク」という構図に切り替わったからだろう。ネットに弱い「Ponta」が、ネットに強い「リクルート」と繋がるのは自然な流れといえる。

2014年10月
楽天が「楽天ポイントカード」(開始当初は「Rポイントカード」)を発行して、“ネット+リアル”のポイント経済圏を始める


 これにより「楽天 vs CCC+ヤフー+ソフトバンク vs リクルート+ロイヤリティ マーケティング」の三つ巴になった。さらに各社は、ポイント事業で動きを見せる。

2015年12月
ドコモが「dポイント」を導入して、共通ポイントビジネスに参入
2016年2月
JR東日本のグループ共通ポイントである「JRE POINT」が誕生

 このとき、「JRE POINT」は駅ビル同士のポイントカードを統合しただけだが、後に「Suicaポイント」と「ビューサンクスポイント」も統合した。
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「JRE POINT」がもっとも貯まるクレジットカードは「JRE CARD」だ! アトレなどJR東日本の駅ビルで使うと、還元率3.5%になる“JR東日本の最強カード”

2016年3月
「LINE Payカード」の発行が始まり、「LINEポイント」が貯まるようになる
2016年4月
関西地区の共通ポイントである「Sポイント」が開始
2016年6月
イオングループの共通ポイント「WAON POINT」が開始

 このように、2014年4月~2016年6月の約2年間だけで、これほどポイント業界の再編が実施された。

「PayPay」への対抗策として「LINE Pay」や「メルペイ」が
スタートした「MoPA」が、わずか3カ月で終了

 ヤフーとCCCが提携したことにより、これだけ再編が進んだので、今回のZホールディングスとLINEの経営統合でも、同じようなことが起きる可能性がある。

 まず、大きな動きとして、LINEとメルカリが立ち上げた加盟店アライランス「Mobile Payment Alliance(MoPA)」が挙げられる。「MoPA」は、それぞれのQRコードをそれぞれのアプリで決済できるようにするアライアンスで、たとえば、メルペイ加盟店のQRコードを「LINE Pay」で読み取って支払えるようになる仕組みだ。その後、ドコモの「d払い」やKDDIの「au PAY」も参画した。
【※関連記事はこちら!】
「スマホ決済」の専門家がおすすめするのは「楽天ペイ」と「d払い」の2つ!「スマホ決済」初心者が始めやすく、クレジットカードを紐づければ還元率が大幅アップ!

 このアライアンスに入っていなかった大手スマホ決済サービスは「PayPay」と「楽天ペイ(アプリ決済)」だ。「楽天ペイ(アプリ決済)」は「au PAY」と提携しているので、このアライアンスは「PayPay」に対抗するためだと考えられた。

 しかし「MoPA」は、2019年12月19日をもってそれぞれ業務提携を解消し、活動を終了した。これは、「au PAY」が「MoPA」に参画することを発表してから、わずか3カ月の出来事だ。このように、ペイメント(スマホ決済)業界の動きは激しい。今後も、確実にペイメント業界の再編は起きるだろう。

「Tポイント」が「LINEポイント」に統合されれば、
「Visa LINE Payカード」は幻のクレジットカードになる?

 さらに、最近になってから、CCCとヤフーの提携がうまくいかなくなっている。その原因は、それぞれが同じようなサービスを立ち上げているからだろう。

 たとえば、携帯では、ヤフー側は「ソフトバンク」と「ワイモバイル」、CCC側は「トーンモバイル」を展開している。旅行サービスでも、ヤフーは「Yahoo!トラベル」、CCCは「Tトラベル」がある。さらに、クレジットカードも、ヤフーの「Yahoo! JAPANカード」、CCCの「ファミマTカード」や「Tカード プラス」など、Tポイントを貯めるカードがたくさんある。しかし、それぞれは提携関係にあるので、どっちがお得なのか、はっきりと表明することはできない。
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「ファミペイ」にチャージできるクレジットカードは「ファミマTカード」だけ!「ファミペイ」の使い方やチャージ方法、Tポイントの貯め方をわかりやすく解説

ファミマTカード
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 一方、楽天は「楽天グループで一番お得なのは『楽天カード』」と言い切れる。
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 同じく、ドコモも「ドコモ利用者がもっとも得するのは『dカード』」と言い切れる。それは、両社に他に選択肢がないからで、やはり、自社ですべてのサービスを行なっている楽天とドコモは強い。
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国際ブランド VISA、Master
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 今回、ZホールディングスにLINEが加わると、携帯に「LINEモバイル」が追加される。さらに、スマホ決済の「PayPay」と「LINE Pay」も、統合されるのか、それとも共存していくのか未定だ。
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 また、「Tポイント」と「LINEポイント」の関係性も気になるところ。もし、Yahoo!ショッピングで貯まるポイントが「LINEポイント」に切り替わったとすると、今後発行する予定だったクレジットカードの「Visa LINE Payカード」が発行されない可能性すらある。
【※関連記事はこちら!】
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 もちろん、競合するすべてのサービスを統合していくのであれば問題ない。しかし、統合せずに、そのまま別サービスとして継続する場合、「Tポイント」との提携のように、一度歯車が噛み合わなくなると一気に崩壊する可能性もある。

 ZホールディングスとLINEの場合は“経営統合”で、ヤフーとCCCの場合は“業務提携”という違いもあり、前回とは多少状況が違う。しかし、筆者としては、どうしても2012年以降のポイント再編の動きが頭をよぎってしまう。

 以上、今回は、ZホールディングスとLINEの経営統合による影響について解説した。

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0.5~7.0% 永年無料 VISA
Master
iD
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永年無料 VISA
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チャージ分は還元率0.25%)
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(税込)
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 ◆三井住友カード ゴールド(NL)

0.5~7.0%

5500円
(ただし、年100万円以上の
利用で次年度から永年無料
VISA
Master
iD
三井住友カード ゴールド(NL)のカードフェイス
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※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。
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(※1)
3万9600円 AMEX
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【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】
日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。
※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。
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