QUICPayは、ポストペイ型(後払い型)の電子マネーだ。利用した後に支払う方式のため、プリペイド型の電子マネーのように「チャージ金額が足りずに支払えない!」ということがない。支払い上限は1回当たり2万円。年会費は無料だが、発行手数料が有料の場合もある。ちなみに、スペルは「QUICK」ではないので検索するときなどは注意して欲しい。
ポストペイ型の電子マネーは、プリペイド型の電子マネーのように、チャージ時にクレジットカードでチャージすることでクレジットカードのポイントを貯め、さらに電子マネー利用時に電子マネーのポイントを貯めることもできない。そのため、どちらかと言うと電子マネー初心者向けとなるのではないだろうか。
ただし、ドラッグストアチェーンのツルハで毎月1日と10日、20日には5%キャッシュバックが行われるなど、QUICPay独自のキャンペーンも多いため、プリペイド型の電子マネーよりもお得に利用できる場合もある。
また、ポストペイ型の電子マネーは、基本的にクレジットカードに紐付いており、そのクレジットカードの利用金額に合算される。そのため、年間のカード利用金額によってボーナスポイントがある場合は、QUICPayを利用するのも良いだろう。
そんなQUICPayだが、実は様々なタイプが存在する。そこで今回は、各タイプそれぞれの形状とメリット・デメリットを紹介していきたい。
1.専用カード型
専用カード型は、クレジットカード会社に申し込み、クレジットカードとは別に発行されるタイプとなる。クレジットカードとQUICPayで2枚のカードが必要になるが、コンビニエンスストアではQUICPayカードのみ、通常の買い物にはクレジットカードという使い方が可能だ。
会社員の人は、QUICPayカードを社員証が入っているIDカードケースに入れておき、お昼休みにコンビニエンスストアで利用するという使い方も便利だろう。
発行会社には、JCB、トヨタファイナンス、オリコ、SMBCファイナンスサービス、日専連、UCSカード、アプラスがある。上の写真は、JCBで申し込んだQUICPayだ。
2.クレジットカード一体型
クレジットカードにQUICPayが搭載された一体型のタイプだ。クレジットカードと1枚になっているため、カードが複数にならないメリットがある。
ただし、クレジットカード一体型QUICPayを発行しているのは、トヨタファイナンスとオリコだけであり、クレジットカードの選択肢が少ないのがデメリットとなる。
写真は「Orico Card THE POINT」で、QUICPayだけでなくiDも一体型となっている。
■Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント) | ||
還元率 | 1.0~3.0% | |
発行元 | オリコカード | |
国際ブランド | Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、iD、QUICPay | |
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3.電子マネー一体型
これは「QUICPay(nanaco)」と呼ばれ、セブン・カードサービスが発行しているnanacoにQUICPayが付帯するタイプだ。nanacoカードに加え、「セブンカード・プラス」または「セブンカード」、「アイワイカード」が別途必要になる。nanacoカード単体では利用登録できないので注意が必要だ。
セブンイレブンではnanacoとして、その他のコンビニではQUICPayとして利用することが可能だ。
■セブンカード・プラス | ||
還元率 | 0.5~1.0% | |
発行元 | セブン・カードサービス | |
国際ブランド | JCB | |
年会費(税抜) | 永年無料 | |
家族カード(税抜) | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、nanaco | |
(関連記事⇒nanacoチャージのポイント付与率が激減する「nanacoショック」が高還元カードで発生中!一方、「セブンカード・プラス」の存在感が急上昇!)
4.モバイル型
QUICPayの中で一番使いやすいのが、このモバイル型だろう。おサイフケータイで設定することによって利用できる。カードタイプよりも発行までの時間が短く、発行手数料も無料となっている。
おサイフケータイには、QUICPayだけでなく、nanacoやWAON、楽天Edy、モバイルSuicaなど、他の電子マネーもインストールできるため、非常に使い勝手が良い。
モバイル型はJCB、トヨタファイナンス、クレディセゾン、オリコ、SMBCファイナンスサービス、日専連、UCSカード、UCカード、アメリカン・エキスプレス、アプラスと、発行会社の数が多いのもメリットだ。
5.キーホルダー型
キーホルダー型には、「スピードパスプラス」と「ANA QUICPay+nanaco」の2種類がある。
「スピードパスプラス」は、自動車のキーに付けておけば、エッソ・モービル・ゼネラルのセルフサービスステーションなら非接触でガソリンの支払いが可能となり、使い勝手が良い。
「ANA QUICPay+nanaco」は写真のように飛行機の尾翼の形をしており、「ANA JCBカード」と「ソラチカカード」の保有者のみが申し込める。ANAのSkipサービスも利用できるため、空港でちょっとした買い物時に便利だろう。
(関連記事⇒「ANA QUICPay+nanaco」は、「nanaco」など3つの機能が一体になったキーホルダー型電子マネー。セブン-イレブンでマイル還元率1.6%以上も可能に!)
「スピードパスプラス」と「ANA QUICPay+nanaco」のどちらも、発行手数料として300円(税込)が必要となる
6.コイン型
「QUICPayコイン」は、500円硬貨よりも一回り程度大きいコイン型のQUICPayだ。発行手数料は300円(税込)。発行会社はJCBのみとなる。
「QUICPayコイン」は非常にコンパクトなので、オリジナルリストバンドなどを利用すれば、ランニングなどの際に財布を持たなくてもコンビニなどで買い物ができるようになる。ただし、ランニング時でもスマホや携帯電話を持っている人なら、おサイフケータイのほうが便利だろう。
以上、今回は6つのタイプのQUICPayを紹介した。筆者は、やはり一番使い勝手が良いのはモバイルタイプだと考える。おサイフケータイを持っている人は、QUICPayを申し込んで利用してみて欲しい。
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【2024年11月1日時点・最新情報】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
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0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆イオンカードセレクト |
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0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
WAON モバイルSuica SMART ICOCA (モバイルSuicaと SMART ICOCAへの チャージ分は還元率0.25%) |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利がアップするので、「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! しかも「イオンカードセレクト」で年間50万円以上を利用すれば、年会費無料のゴールドカード「イオンゴールドカードセレクト」が手に入り、「イオン銀行Myステージ」が無条件で「ゴールドステージ」に! なお、2024年10月1日~12月8日に入会すると、カード発行後1カ月間は対象のイオンモール専門店での買い物が5%OFF(請求時)になるキャンペーンを開催中! |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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