2014年、新たに何枚かの「ポイント還元率の高い年会費無料クレジットカード」が登場しました。
例えば、「Amazon MasterCardクラシック」(年1回でも利用すると年会費無料)、「レックスカード」の年会費完全無料版の「レックスカードライト」、オリエントコーポレーション(以下、オリコ)の「Orico Card THE POINT」、携帯電話の「au」の「au WALLETクレジットカード」(auユーザーは年会費無料)などです。
これらは、いずれも還元率が1.0%を超えていますが、今回はその中からオリコが高還元率クレジットカードに本格参入してきたことで話題の「Orico Card THE POINT」を紹介したいと思います。
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オリコ発行のクレジットカードの中でも
「Orico Card THE POINT」はポイント制度がわかりやすい1枚!
まず、「Orico Card THE POINT」を発行するオリコのポイント制度について説明しましょう。
オリコが発行するクレジットカードには、2つのポイント制度が存在します。1つは「暮らスマイル」、もう1つは「オリコポイント」です。
「暮らスマイル」は「オリコポイント」に交換できますが、「オリコポイント」は「暮らスマイル」に交換することはできません。「オリコポイント」のほうが汎用性が高いので、「暮らスマイル」が貯まるオリコカードを保有していたとしても、「オリコポイント」に交換してから利用することになると思います。
「暮らスマイル」が貯まるクレジットカードのデメリットは、この2つのポイントを管理しなければならないことでしょう。クレジットカードの利用で「暮らスマイル」のポイントが貯まり、オリコモールの利用で「オリコポイント」が貯まるため、1枚のクレジットカードを利用しているにもかかわらず、2つのポイントを気にしなければなりません。
しかし、「Orico Card THE POINT」はどこで利用しても「オリコポイント」が直接貯まるクレジットカードですので、ポイントを管理しやすいクレジットカードとなっています。
AmazonやYahoo!ショッピングなどのネット通販では
「Orico Card THE POINT」の還元率は2%以上になる!
では、「Orico Card THE POINT」の詳しいスペックを確認していきましょう。
「Orico Card THE POINT」は年会費無料で、どこで使っても還元率1.0%になるクレジットカードです。
■Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント) | ||
還元率 | 1.0~3.0% |
![]() |
発行元 | オリコカード | |
国際ブランド | Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、iD、QUICPay | |
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ただし、最近では年会費無料で還元率が1.0%というクレジットカードは珍しくありません。「楽天カード」や「SBIレギュラーカード」などと同レベルです。
(※「SBIレギュラーカード」の還元率や年会費などのスペックが、2015年10月1日より変更(ポイント制度は改悪)されています。詳しくはこちらの記事を参照してください⇒「SBIカード」がポイントサービスを大幅改悪?新たに追加されたボーナスポイントを計算に入れると「SBIカード」ユーザーの最もお得な選択とは?)
では、「Orico Card THE POINT」がそれらのクレジットカードよりも優れている点は何でしょうか?
「Orico Card THE POINT」の最大のメリットは、「Amazon」や「Yahoo!ショッピング」などのネットショッピングに強いクレジットカードということでしょう。
通常、「Orico Card THE POINT」は100円につき1オリコポイント(=1円相当)が貯まりますが、オリコが運営するオンラインショッピングモール「オリコモール」で「Orico Card THE POINT」を利用すると、どのショップから商品を購入しても購入代金の0.5%分のポイントが特別に加算されて、必ず上乗せされるのです。
そもそも「オリコモール」には「Amazon」や「Yahoo!ショッピング」など、さまざまなショップが入っていて、「オリコモール」を経由して購入することで、ショップごとに決められた還元率のポイントが付与されるお得なネットモールです。
例えば、「Amazon」なら購入代金の0.5%、「Yahoo!ショッピング」や「楽天市場」ならそれらのサイト内のショップによって異なりますが、購入代金の0.5%から最大で10%を超えるポイントを受け取ることが可能です。
しかし、「Orico Card THE POINT」を利用すれば、これらのショップごとに異なるポイントとは別に、必ず0.5%分のポイントが特別に加算されることになっています。
つまり、「Orico Card THE POINT」で「オリコモール」で0.5%分のポイントが付く「Amazon」を利用した場合、還元率は「通常の『Orico Card THE POINT』の還元率で得られる1.0%」+「『Orico Card THE POINT』で『オリコモール』を利用した際の特別加算分0.5%」+「『オリコモール』を経由して『Amazon』で買い物した場合の通常の上乗せ分0.5%」で、合計の還元率は2.0%となるわけです。
では、「Orico Card THE POINT」と同じく、2014年に新たに募集を開始した「Amazon MasterCardクラシック」と、「Amazon」で買い物をした場合に、どちらがお得なのかを比較してみましょう。
■Amazon MasterCard クラシック | ||
還元率 | 1.0~1.5% | |
発行元 | 三井住友カード | |
国際ブランド | MasterCard | |
年会費 | 初年度無料、2年目以降1250円 (年1回以上の利用で次年度以降も無料) |
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家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
なし | |
「Amazon MasterCardクラシック」は年1回でも利用すると年会費が無料になり、「Amazon」で利用すると還元率が1.5%となる「年会費無料+高還元」のクレジットカードです。しかし、「Amazon」で利用しても還元率は1.5%ですから、「オリコモール」を利用すると還元率が2.0%になる「Orico Card THE POINT」のほうが還元率は高くなるのです。
■Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント) | ||
還元率 | 1.0~3.0% |
![]() |
発行元 | オリコカード | |
国際ブランド | Master、JCB | |
年会費 | 永年無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、iD、QUICPay | |
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「Amazon」最強の「リーダーズカード」と比較しても
年間利用額によっては「Orico Card THE POINT」のほうが得!
では、次に「Amazon」利用者にはお得なクレジットカードとして有名な「リーダーズカード」と「Orico Card THE POINT」を比較してみましょう。
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~5.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大5%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード |
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1.0~1.5% (※1) |
1万6500円 | AMEX | - |
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【ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめポイント】 2021年3月から発行が始まった、高級ホテル「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」との提携カード。ヒルトンの上級会員資格「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が無条件で付帯し、レイトチェックアウトや部屋のアップグレード(最高でエグゼクティブ)、朝食無料サービスなどを利用できるのが最大の魅力! さらに、年間150万円以上を利用すると「ウィークエンド無料宿泊特典(金・土・日のみ利用可)」がもらえて、ヒルトンやコンラッドなどの1泊3万円以上するような高級ホテルに無料で宿泊できる! また、通常100円につき2ポイント、ヒルトン系列では100円につき3ポイントの「ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント」を獲得でき、貯めたポイントでヒルトン系列のホテルに宿泊することも可能! ※1 ヒルトン系列ホテルの宿泊にポイントを利用した場合。1ポイント=0.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード登場! ヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! ◆「ヒルトン・オナーズ・アメックス」のメリットを解説!1泊9万円強の高級ホテルへの無料宿泊特典や朝食無料サービスなど、高額な年会費以上にお得な特典が付帯 ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう!(ヒルトン・オナーズ アメックスの解説へ) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~5.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」または「nanacoポイント」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※1) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※2)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※2 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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