社内で共有する数字と対外的に公表する決算書、つまり財務会計は「まったくの別物」。しかも、この指標の選び方や伝え方を間違えると会社や部署が傾くほど重大なことになる。そこで特集『現場で役立つ会計術』では、1月18日(月)から28日(木)までの全17回連載で、現場の数字力を上げるべき理由や経営者やCFOが講じるべき施策など、具体的な企業の実例を交えて解説していく。
#1 1月18日(月)配信
コロナ禍の今「現場の会計力」「KPI見直し」がないと会社が傾く理由
社内で共有する数字と対外的に公表する財務会計は同一視されがちだが、実は「まったくの別物」。しかも、この指標の選び方や伝え方を間違えると会社や部署が傾くほど重大なことになるため、コロナ禍では見直しが必須だ。
#2 1月18日(月)配信
日本企業の注目指標はROEから○○へ、100社超の調査で判明「次のKPI」
企業経営上のKPI(重要評価指標)にはどんな種類があり、その道具を使う際は何に気を付けるべきなのか。代表的な指標「ROE(自己資本利益率)」を解説した上で、日本企業100社超への調査から浮かび上がった「ポストROEの最右翼」とは何かまでを詳解する。
#3 1月18日(月)配信
星野リゾート代表が明かす!「全スタッフ経営思考」と次世代KPIの底力
星野リゾートはコロナ禍で受ける打撃を早期に予測し、利益を求めず赤字にならないための新しいKPIを打ち立てた。さらに、全社員にリアルな倒産確率まで共有。観光業界を襲う未曽有の危機を乗り切るため、星野佳路代表が編み出した“秘策”とは?また、秘策を実現する星野リゾート社員に宿る「経営思考」に迫る。
#4 1月19日(火)配信
スシローCEO直伝「営業利益を死守する方法」、高原価率なのに絶好調の秘密
コロナ禍にもかかわらず、9月期で過去最高売り上げを記録した回転ずしチェーン、スシロー。競合チェーンよりも高い原価率を維持しながらも好調な理由には、営業利益と顧客満足度をKPIに置いた「数字管理の徹底」と、行事や天候で臨機応変に判断する「現場のコストコントロール」があった。
#5 1月19日(火)配信
オムロンCFOが解説!新KPIが現場に根付く「ROIC逆ツリー&翻訳式」の真髄
ROIC(投下資本利益率)を現場にうまく落とし込んで活用している代表的な企業がオムロンだ。同社が独自に編み出した「ROIC逆ツリー」や、数字を使わない「翻訳式」とは? 主導役である日戸興史CFO(最高財務責任者)に、導入当初の「失敗経験」も踏まえ、ROIC経営の神髄を話してもらった。
#6 1月20日(水)配信
花王の財務役員が明かす、難解な「EVA経営」を現場に浸透させた秘技
20年以上前に日本で初めて「EVA(経済的付加価値)経営」を始めた花王。市場で連続増配の優良銘柄として知られる同社は、運用が難しいとされる同指標を活用し、好業績を生み出してきた。そんな同社が現場の理解を促しながら、どうEVAを運用してきたのか、会計財務部門を統括する山内憲一執行役員に聞いた。
#7 1月20日(水)配信
アップルと倒産NOVAの意外な共通点、「キャッシュ重視経営」巧拙の要諦
売り上げが激減しかねないコロナ禍の中では、支払いに必要なキャッシュ(現預金)をいかに確保するかが死活問題だ。そこで重要となるのがCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)。この活用の仕方で明暗が分かれた米アップルとNOVAについて、『武器としての会計思考力』などの著書がある中京大学の矢部謙介教授がひもとく。
#8 1月21日(木)配信
デュポン、3M…外資CFO経験者が説く「会計術」と「新財務エリート人材」
日本でも名の知れた有名外資系企業、米デュポンや米3Mの日本法人でCFOを務めた現場のプロがそれぞれ「外資流」のキャッシュ管理など会計術を指南。さらに、トップ外資の会計を語る上で欠かせない財務エリート人材「FP&A」とは何なのか、日本でこの組織の導入を試みているNECの事例と併せて解説する。
#9 1月21日(木)配信
マネフォとSansan、新興IT企業のビジネスモデルを「現金の動き」で解明
企業の現金の動きを分析する上で必須となるのがキャッシュフロー計算書(CF)だ。企業財務に詳しい中京大学の矢部謙介教授が成長著しい日本のIT企業2社、マネーフォワードとSansanのCFを分析し、それぞれいかにビジネスモデルと密接な関係にあるかを浮き彫りにした。
#10 1月22日(金)配信
日本のROE経営の主導者・エーザイCFOが掲げる新指標「ROESG」とは?
日本の「ROE経営」の主導者として知られ、ファイナンスの研究者の顔も持つのがエーザイの柳良平CFOだ。このほど同氏がROEとESG(環境・社会・ガバナンス)の関係に着目し、新たに見いだしたという「ROESG」モデルについて、現場に根付かせるため、労働組合に直接説明を行ったなどの現場エピソードを交えて解説する。
#11 1月22日(金)配信
意外と知らない「CFOの仕事となり方」、一流企業CFOが明かす実像
このところ日本企業の間で、CFOからCEO(最高経営責任者)に昇格する流れが広がりつつある。企業トップへの登竜門として重要性を増しているCFOだが、そもそも何が職務で、どのようなキャリアからCFOになれるのか。特集で取材した一流企業のCFOの見解を通じて、その実像を明らかにする。
#12 1月23日(土)配信
「DX×会計」最先端ツールを一挙紹介!利用企業の口コミを添えて
産業界をにぎわせるDX(デジタルトランスフォーメーション)の波は、会計の世界にも訪れている。ERP(統合基幹業務システム)のみならず、これを補完するような外資系事業者なども日本に続々と参入中だ。それぞれの目的に応じた具体的なツールやソフトを使う企業の声などを一挙に紹介する。
#13 1月24日(日)配信
ディズニーを超絶エクセル財務術で解体!チケット値上げの理由も丸裸に
エクセルは使い方次第で、他社の財務戦略を分析したり、過去の数字から将来の計画を導き出したりできる「万能なツール」だ。俺のイタリアンは何回転で赤字になるのか?オリエンタルランドはなぜチケット代を値上げするのか?ひらめきではなく、数字から論理的に分析する方法を伝授する。
#14 1月25日(月)配信
決算書がざっくり読めるだけで「3つのいいこと」が起こる理由
営業や購買など、一部門に特化している場合、「通常の業務で決算書が読めなくても何も困らない」という人も多いかもしれない。それに難しい印象があり、苦手意識を持つ人も多いだろう。だが、実は決算書が読めるようになると、日々の業務でのメリットがたくさんあるのだ。しかも、完璧に覚える必要はない。“ざっくり”でよいのだ。
#15 1月26日(火)配信
任天堂の決算書はどっち?ゲームメーカーの特徴が鍵【会計クイズ】
会社に存在する財産の状態を表す「貸借対照表(BS)」を理解する会計クイズを出題する。次の二つの貸借対照表のうち、任天堂のものはどちらか?ゲームメーカーの特徴をつかんで考えてみよう!
#16 1月27日(水)配信
ZOZO・ファミマ・マツキヨの財務データはどれ?PLで当てる!【会計クイズ】
会社の経営成績を表す「損益計算書(PL)」を見分ける会計クイズを出題する。次の三つの財務データはそれぞれ、ファミリーマート(コンビニ)、サイゼリヤ(飲食)、マツモトキヨシホールディングス(ドラッグストア)である。ファミリーマートの財務データはどれか?
#17 1月28日(木)配信
東芝に学ぶ、キャッシュフロー計算書「6つの型」を見分けろ【会計クイズ】
現金がどのくらい増減したかを表す「キャッシュフロー計算書(CF)」を見分けるクイズを出題する。キャッシュフロー計算書は、営業活動・投資活動・財務活動の三つの増減傾向で、「6つの型」に分けられる。
〈番外編〉 配信済み
決算書が声を聞くだけで理解できる!20分でザクっとわかる「耳で覚える財務3表」【音声記事】
決算書を理解しようとして失敗したことはないだろうか?それは細かいところまで覚えようとしていたり、いっぺんに全部知ろうとしていたりしたから。まずは大枠だけで十分!気楽に音声聞き流しで財務3表を覚えてほしい。
Key Visual by Noriyo Shinoda
9段落目:米デュポンや米3MでCFOを務めた→米デュポンや米3Mの日本法人でCFOを務めた(2021年1月19日13:57 ダイヤモンド編集部)