超成長株投資で資産10倍計画!

日本株企業の4~6月期の四半期決算発表が本格化。昨年のロックダウンの反動で好業績多数。「材料の出尽くしの売り」は気にする必要なし!山本潤の超成長株投資の真髄 第121回

2021年8月4日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

2021年4~6月期の四半期決算発表が本格化

 7月下旬から2021年4~6月期の四半期決算の発表が本格化しています。まだ始まったばかりですが、これまで発表があった企業を参考に、その特徴や今後の見通しなどを解説したいと思います。

 私が1Q(第1四半期)決算で感じた特徴は3つあります。

 ①昨年4~6月が世界的にロックダウンをしていたこともあり、今期の1Q決算はその反動もあって大幅な増収増益を果たしている。赤字に陥っていた企業も黒字転換している場合が多い          

 ②半導体不足などもあり在庫の水準が低いため、2Q以降の利益も出やすくなっている

 ③オンラインでの商談やテレワークの普及でビジネスの効率が高まり、収益改善につながっている

 次に今後の見通しですが、

 ④為替は円安傾向が続き、製造業など外需企業が今後も恩恵を受けられそう

 ⑤需要が高水準で推移しているため、各社とも採算を重視して受注できている。値上げに成功している企業も多い

 ⑤マイナス要因は、下期以降に素材価格の上昇の影響が出る懸念がある。原油価格も昨年対比で上昇しており、電力コストが4Q(年明け)から上がることが予想される

 直近のマーケットは、感染力が強いデルタ株の猛威で世界中で感染が拡大傾向にあり、VIX指数(ボラティリティ・インデックス 恐怖指数ともいわれる)は20前後(通常は10~20の範囲で動くとされ、30を超えると警戒領域)で高止まりしています。それもあり、米国の長期金利は低下しています。一進一退の相場が続きますが、為替が安定し、円高に大きく動かないことは日本企業にとって良い傾向です。業績は拡大傾向にあるため、通年でみれば収益拡大によって純資産や配当が伸びることが期待できるでしょう。

好業績銘柄を材料出尽くしで売るなんて、もったいないの極み

 今回の決算発表に見られる特有の現象が、例えばファナック(6954)やエムスリー(2413)など業績が絶好調で通期見通しを上方修正するような企業でも、決算発表後に売られる場合が多いことです。いわゆる「材料の出尽くしの売り」と呼ばれる現象で、主に決算発表前後のタイミングで銘柄を売買する短期投資家による影響です。

 材料出尽くしで株価が下がっても、長期投資家は気にする必要はありません。なぜなら、数週間も経てば遅かれ早かれギャップを埋めることが多いからです。好決算発表後に売る短期投資家に対して、私は「え、もう降りてしまうのですか?もったいない。これからが本格上昇なのに」と言いたいです。

 ましてや1Qで通期の上方修正をした銘柄を売るなんて、もったいないの極みと言えるでしょう。これは映画館に行って予告編だけを見て、本編を見ずに帰ってしまうようなものです。1Qの好調の流れは、往々にして2Qにも引き継がれ、再度の上方修正へとつながっていく場合が多いからです。

業績が好調なら、決算直後の株価に一喜一憂する必要はない

 私はDFR会員に対して、決算シーズンを迎える度に「決算直後の株価の動きに一喜一憂しないでほしい」と注意を喚起しています。決算直後の株価の騰落は短期トレーダーの思惑で起きているにすぎず、長期投資家にとっては余計な動きで「ノイズ」でしかないのです。

 好業績銘柄であれば、決算発表直後に下落したとしても、その後、機関投資家の運用会議で話題となり、その後、企業取材が行われて見直されて、投資されるという流れに往々にしてなるものです。優秀な経営者が率いる企業であれば、投資家を長期で引き寄せます。株価が下がれば、買いたい投資家をより多くひきつけます。材料出尽くしによる株価下落は、すぐにファンダメンタルズが評価されて株価は戻るのです。

DFRポートフォリオ銘柄の業績も堅調

 DFRポートフォリオ銘柄の業績も総じて堅調です。日本電気硝子(5214)は通期で配当を100円から110円とする増配を発表しました。補聴器を手がけるリオン(6823)の1Q四半期決算は売上高が昨年比21.8%増、営業利益も同97.3%増を果たしています。溶射加工大手のトーカロ(3433)も昨年の第一四半期と比べて7.9%の増収、21.6%の増益です。株価の動向に一喜一憂するのではなく、コロナ禍が続く中も懸命な経営努力によって業績が向上している企業をじっくり応援したいものです。

(DFR投資助言者 山本潤)

 


ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

お金が減らない高配当株
NISAお悩み相談室
株トレ

12月号10月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[お金が減らない高配当株78銘柄]
◎第1特集
死ぬまで使える資産がつくれる!
お金が減らない高配当株 厳選78

●武藤十夢と一緒にマスター!高配当株なら資産がつくれてお金が減らない!
●優良高配当株を持ちっぱなしで増やす

・勝ち組のワザ!
立川一さん
「増配傾向の株に投資」
なのなのさん「利回り4%以上に注目」
・10年以上増配が続く株
・配当がド安定の株
・増益基調の増配株

●割な安高配当株を売買しながら増やす
・勝ち組のワザ!
御発注さん
「高配当株の人気化を待つ」
配当鳥さん「高配当株を逆バリで買う」
・高利回りの景気敏感株
・成長期待の高ROE株
・キャッシュリッチな中小型株


◎第2特集
オルカン積立続行でOK?
持ち株をズバリ診断!
NISAのお悩み相談室

●NISA人気NO.1投信「オルカン」積立て続けても大丈夫?
●NISAの使い方&投信お悩み相談
●アナタの持ち株ズバリ診断!
●今さら聞けないNISAのギモン14にすべて答えます


◎第3特集
NISAで買えて長く持てる!
注目テーマの好成績投信27

●テーマを選ぶコツ&注意点
●テーマ別好成績投信
ハイテク全般/半導体/インフラ・製造業/エコ・ESG/AI(人工知能)/ロボット・クラウド

 

◎第4特集
円安も円高もビッグチャンスに!
今すぐ儲ける!FX入門

●マンガでFXの魅力を理解!
●儲かる仕組み:為替差益/レバレッジ
●儲けるコツ:チャート/政策・指標
●FX口座の選び方


【別冊付録】
累計15万部のベストセラー
一問一答の株ドリル!買っちゃダメな株がスグわかる!

株トレ出張版 ファンダメンタルズ編

 

◎連載も充実!

◆NEWS:東京メトロが10月23日に上場!これから買うならいつが正解?
◆連載3回目:ZAi編集部の新人・ザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人
「年金だけで老後暮らせる? 老後にもらえる年金額を知ろう!」
◆10倍株を探せ!IPO株研究所「上場日集中で買いが分散!銘柄により明暗!」
◆マンガ恋する株式相場「大谷翔平銘柄!株価もSHO-TIME!」
◆マンガ「収入減の心配は無用!男性こそ育休を取ろう」
◆人気毎月分配型投信100本の「分配金」速報データ!
「9月も低調が続き100本中4本の分配金がダウン!」


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!
>>
【重要】定期刊行物 予約購読規約変更のお知らせ


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報