韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。

【1分でわかる】勉強を教えるのがうまいお父さんはどちらでしょうか?Photo: Adobe Stock

どちらのお父さんが教え上手?

 ユダヤ人の一家と韓国人の一家が釣り大会に参加しました。お父さんたち2人はどちらも釣りが上手でしたが、子どもたちにとってはこの日が生まれて初めての釣りでした。

 まずユダヤ人のお父さんは子どもたちを座らせ、釣りの授業を始めました。釣竿の持ち方からエサのつけ方、捕まえた魚をすくうコツを教えました。お父さんの授業を退屈そうに聞いていた子どもたちでしたが、いざ釣りをしてみるとなかなかの腕前を発揮しました。ただ、お父さんがその場を離れると、他に目が行ってしまい落ち着きませんでした。

 一方、韓国人のお父さんはしばらく釣竿を取り出すことさえしませんでした。その代わり、釣りをするときのワクワク感や緊張感、ピチピチする魚をすくい上げる場面を語り、子どもたちの心の中に描いてやりました。お父さんが丸々肥えた魚の身がどれほどうまいかを楽しそうに説明していると、子どもたちはゴクリと唾を飲み込みました。お父さんの話を引き込まれるように聞いていた子どもたちは、釣りのやり方を教えてほしいとお父さんにねだりました。そして釣り糸を海に垂らしたのでした。

 想像してみましょう。この日の釣り大会の勝者はどちらの家族だったでしょうか。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)