韓国で45万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。

「ながら勉強」をやめるべき絶対的な理由Photo: Adobe Stock

能率と効率を削る「マルチタスク」

 アメリカの経営コンサルタントであるジェラルド・ワインバーグは、この問題について明快な答えを出しました。2つの作業を同時に行うと効率が20%も急落し、3つの作業を同時に行うと50%も効率が低下するというのです。研究の結果、「マルチタスク」はエネルギーの浪費にしかなりませんでした。結局、能率と効率を削り取る行為なのです。綿密な計画を立てて勉強すべき人にとって、この20%は致命傷です。

 しかし、「ながら勉強」の真の問題は別のところにあります。

 勉強と正面から向き合い、味わい、面白さを発見する機会が奪われるという点です。この問題の方がはるかに深刻です。

 高級な海鮮料理を作るとき、刺激の強い調味料や香辛料を使いすぎると、せっかくの素材の味が失われてしまいます。それと同じで、勉強の時間に音楽で味付けをしてしまうと、勉強そのものを味わうチャンスを逃すことになります。勉強が嫌なものと考えているから、無理にでも机に向かうためにイヤホンでもつけていないとやってられない、となるのでしょう。名店と言われる有名レストランにテレビが置かれていないのにはわけがあります。他に気を取られず、集中して料理の味を楽しめるようにするためなのです。

 わざわざ耳元に邪魔者を迎え入れる愚かな行為は、もうやめましょう。とにかく3週間、ながら勉強をやめてみてください。悪い習慣を「断ち切る」ときも、「21日の法則」は驚くほどの力を発揮します。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)