勉強の「被害者」ではなく「冒険者」であり続けるには？

韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4％が「勉強をしたくなった」と証言！ なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代～70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回は、全国高校ビブリオバトルで優勝した藤野美紀子さんにインタビュー。『勉強が面白くなる瞬間』をなぜ選んだのか？ 数多くの読者のなかで一番読んでいるであろう彼女に、この本の魅力をうかがった。

読者の心を変えてしまう本

――『勉強が面白くなる瞬間』は中高生もさることながら、じつは、多くの大人も読んでいる。この本との出合いは？

『勉強が面白くなる瞬間』を手にしたきっかけは、大阪のTSUTAYAさん。一度目は買わずに帰りました。タイトルだけ見て覚えていて。もう一度、同じ書店に来たとき、また同じ場所にあって、中身を見たときに、「読みたい」と思いました。

　勉強をやらされていると思っていた時期に、出合ったのもよかったのかもしれません。今では、いろいろな子にすすめています。

――「被害者ではなく挑戦者」という名コピー、すばらしかったです！ 生まれたきっかけは？

　将来、海外に行くことを夢見ていますが、やらなきゃいけないことを目の当たりにしたとき、モチベーションが下がりました。他の勉強本は、ハウツーばかり。『勉強が面白くなる瞬間』と出合って、「勉強しなきゃいけない」を見つけられた。そのときの気持ちが表れています。

　刺さるポイントは、人それぞれ違うと思いますが、おとうさん、おかあさん、先生の話は好きですね。「自分の心が変われば、どんな場所だって、勉強の場になる」も。

――感動する読みどころが多いと思いますが、なぜ、ビブリオでは推さなかったのですか？

　自分の言葉で伝えたら、安っぽくなる気がしました。

――すごいですね。私も宣伝・PRでは、そのくだりを一切排除しました。私と同じ思いです。

　本当に感動しました！ もともと、ミステリーを紹介する予定だったんですけど、この本が好きすぎて、これを推さずにはいられませんでした。

――読み終わった瞬間、どういう気持ちでしたか？

　勉強しないと、ですね。「次、何する？」と言われたら、「勉強してくる」かな。ただ、『勉強が面白くなる瞬間』を読み終わったあと、「これで終わるんだ～」と思いました。「この続きって……？」と考えたこともありますが、「自分が勉強して完結するんだ、この本」と気づきました。

――強制されないのがいいところでもありますね。

　自分で気づける。韓国の他の勉強本は読んだことありませんが、日本の勉強法本とどこかちがう。読者の心を変えてしまう本です。

（取材・構成／編集部　武井康一郎）

（本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』をベースにした、インタビュー記事です）