韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回は、本書と、最新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』の共通点を紐解きながら、勉強で人生の活路を見出した2人の成功者からの学びを抽出します。今話題の本の魅力に迫る!(構成/ダイヤモンド社武井康一郎)

限りある時間を超濃厚に使い倒す方法【最低4倍にアップ!】Photo: Adobe Stock

「時間の使い方」次第で人生は変わる!

「時間」をテーマにした記事「限られた時間を価値ある人生に変える『たった1つの選択』」の反響が多くありました。試験は限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを発揮し、成果を出さなければなりません。条件は皆同じ。ある意味、平等ですが、「時間の使い方」がカギになります。

 地頭のいい人には、関係ないかもしれませんが、やはり、遅れを取っている人からすると、同じように勉強していては追いつけず。倍速、いや4倍速以上のスピードでのぞまないと厳しいかもしれません。

 そこで、『勉強が面白くなる瞬間』と『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』から、「時間の使い方」を学んでいきましょう。

時間帯によっては、時間効率が変わる

 1日のうち何時間、勉強するかも重要ですが、「いつ勉強するか」も大事です。朝なのか、昼なのか、夜なのか。同じ時間を使うなら、一番いい時間帯があることを『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』は教えてくれます。

創造性はリラックスした状態のアルファ波が出ているときに発揮されます。ところが、脳波学的にアルファ波が最も多く出る時間は、朝起きてから30分から2時間くらいの間です。朝の30分は、昼間の2時間の効率に匹敵するという行動心理学者の研究結果もあります。――『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』より

 朝と言っても何時が適切なのか、気になるところですが、睡眠時間が十分なら、いつ起きてもいいようです。

自分が使う時間にどれだけ責任感を持つか

 では、朝の時間をさらに効率的に使えないか、『勉強が面白くなる瞬間』は「タイムシート」の作成を推しています。

タイムシートは勉強の合間に書く時間記録表です。こまめに書いておくと、時間の質が上がります。弁護士や会計士のように1分1秒を惜しんで働く職種の人々は、必ずタイムシートを作成しています。1日のうちで自分がやったことと、それに要した時間を全て書き出します。(中略)こうして自分の時間の使い方を記録しておくと、時間を浪費することがなくなります。時間を使うときにタイムシートを意識するからです。――『勉強が面白くなる瞬間』より

 書くことだけが目的になってはいけません。著者のパク・ソンヒョクさんは、「自分が使う時間にどれだけ責任感を持つか」のためにシートを作成すると言います。

 スマホをみてしまったり、テレビを見てしまったり、誘惑は数え切れないほど身の回りにあります。短い時間を無為に過ごす悪習慣を留めるには、限りある時間の使い方を意識していきましょう。