今年5月末、リクルートが発行した項還元率のクレジットカードが話題になっている。
年会費が無料の「リクルートカード」は還元率1.2%、年会費2100円の「リクルートカードプラス」は還元率2%を誇り、年会費と還元率という2つの条件面で業界トップクラスのサービスを提供しているからだ。
還元率 | 年会費 (税抜) |
国際ブランド | 電子マネー (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
リクルートカードプラス | ||||
2.0% | 2000円 | JCB |
Suica nanaco |
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レックスカード | ||||
1.75% |
初年度無料、 2年目以降 2500円(※) |
VISA |
Suica ICOCA |
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リーダーズカード | ||||
1.5~1.8% |
初年度無料、 2年目以降 2500円(※) |
VISA |
Suica ICOCA |
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リクルートカード | ||||
1.2% | 永年無料 | VISA、JCB |
Suica nanaco ICOCA ICOCAはVISAのみ |
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楽天カード | ||||
1.0% | 永年無料 | VISA、JCB、 Master |
Suica ICOCA nanaco nanacoはJCBのみ |
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※ 年間50万円以上の利用で次年度以降も年会費無料。 ※ 各スペックは2013年8月時点。 |
年間利用額100万円なら1年で1万5000円も差がつく!
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%なので、その差は0.7~1.5%。微妙な違いに思えるかもしれないが、クレジットカードの利用金額が多い人にとっては大きな差になる。
クレジットカード利用金額別に、1年間の節約可能金額をまとめると下記のようになる。
【年間30万円利用する人の場合】
一般的なクレジットカード=1500円
リクルートカード=3600円(2100円の得!)
リクルートカードプラス=6000円(4500円の得!)
【年間50万円利用する人の場合】
一般的なクレジットカード=2500円
リクルートカード=6000円(3500円も得!)
リクルートカードプラス=1万円(7500円も得!)
【年間100万円利用する人の場合】
一般的なクレジットカード=5000円
リクルートカード=1万2000円(7000円も得!)
リクルートカードプラス=2万円(1万5000円!も得!)
年間100万円利用する人なら1年で1万5000円、3年なら4万5000円、10年なら15万円もの差になる。「クレジットカードを乗り換えるだけ」で年間利回り1.5%が達成可能な“ノーリスクな投資”と考えれば、この差は決して「微妙」ではないはずだ。
ちなみに、還元率1.2%で年会費無料の「リクルートカード」に対し、還元率2%の「リクルートカードプラス」では年会費2000円(税抜)が必要だが、年間28万円(月間2万4000円)以上利用する場合には「リクルートカードプラス」のほうが年会費以上に得をする計算になる。電気代やガス代、携帯電話料金などをクレジットカード払いにするだけでも条件はクリアできる可能性が高いので、「リクルートカードプラス」がおすすめだ。
さらに、「リクルートカードプラス」のメリットは、ただ単にクレジットカードを利用するときの還元率だけではない。
「リクルートカードプラス」&「nanaco」の組み合わせは最強!

この「リクルートカード(JCBのみ)」と「リクルートカードプラス」は、電子マネーとの相性が抜群で、「モバイルSuica」や「SMART ICOCA」の鉄道系電子マネーに加えて、「nanaco」へのチャージでも2%のポイントが貯まるのだ(年会費無料の「リクルートカード」では、国際ブランドが「JCB」の場合のみ、1.2%のポイントが貯まる)。
実は「nanaco」チャージでポイントが付与されるクレジットカードは少ない。しかも、還元率が1.5%を超えるような高還元率のクレジットカードでは還元率2%の「リクルートカードプラス」と還元率1.75%の「漢方スタイルクラブカード」のみとなっている(1ページの表組参照)。
では、なぜ「nanaco」へのチャージでもポイントが付与されることが重要かというと、「nanaco」はセブン-イレブンやイトーヨーカドー、西武百貨店、デニーズなどの「ポイント加盟店」で利用すると、買い物代金の1%のポイントが付与されるからだ。
つまり、「リクルートカードプラス」で「nanaco」にチャージして、ポイント加盟店で「nanaco」を利用すると、ポイントを二重取りすることが可能になり、「リクルートカードプラス」なら還元率3%に達するのだ!(「リクルートカード(JCB)」の場合は還元率2.2%)
「リクルートカードプラス」と「nanaco」の組み合わせで
最大還元率3.8%に達する裏ワザがある!
しかし、実はさらに還元率を高める裏技がある。それは「リクルートカードプラス」でチャージした「nanaco」を使って、セブン-イレブンで販売している「QUOカード」を購入するというもの。
「QUOカード」は、セブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなどの各種コンビニのほか、デニーズやガスト、バーミヤンなどのファミリーレストラン、マツモトキヨシやミドリ薬局などのドラッグストア、ジュンク堂や文教堂、ブックファースト、丸善などの書店、さらにはガソスタンドのエネオス、CDショップのHMVなどなど、全国の約4万9000店舗で利用することができる、とても使い勝手がいいプリペイド式の商品券。
その「QUOカード」はセブン-イレブンやローソン、ファミリーマートなど各種コンビニで購入でき、300円~1万円まで、金額別に8種類ある。そして、高額な5000円券には70円分(1.4%)、1万円券には180円分(1.8%)の「おまけ(プレミアム)」がついていて、1万円券では1万180円分の買い物ができるようになっている。
ただし、各種コンビニなど、クレジットカードが利用できる店でも、「QUOカード」の購入にはクレジットカードは使えないため、一般的にはクレジットカードの還元率を生かすことはできない。
ところが、セブン-イレブンでは「nanaco」で「QUOカード」を購入することができるのだ!
「QUOカード」の1万円券をセブン-イレブンやデニーズなどの「nanaco」ポイント加盟店で購入して利用したときの還元率は、以下のようになる。
①「リクルートカードプラス」で「nanaco」にチャージする際の還元率=2%
②「nanaco」で購入した「QUOカード」1万円券の「おまけ」分=1.8%
つまり、「リクルートカード(JCB)」「リクルートカードプラス」でチャージした「nanaco」を使って購入した「QUOカード」を利用すれば、各種コンビニやファミリーレストランで毎回3.8%還元が受けられるのだ!
この裏ワザを利用することで、コンビニを利用することが多い独身男性だけでなく、ファミリーレストランを利用することが多い家族にも「リクルートカード(JCB)」「リクルートカードプラス」と「nanaco」の組み合わせは最強の節約術となる!
さらに、この最強の組み合わせには「住民税」や「国民健康保険」「国民年金」を自分で支払っている自営業者や、マイカーを保有して「自動車税」を支払っている人、土地や家屋を保有して「固定資産税」を支払っている人も絶対に利用したほうがいい使い方がある。
自営業者やマイカー、マイホームを所有する人も
「リクルートカードプラス」と「nanaco」で得する!
税金や健康保険料、国民年金などは、コンビニで支払うことが可能だが、その際にクレジットカードは使えないので、通常はポイントがつかない仕組みになっている。
しかし、セブン-イレブンならそれらを「nanaco」で支払うことが可能なのだ。
つまり、各種税金や健康保険料、国民年金を「リクルートカードプラス」でチャージした「nanaco」を使って、セブン-イレブンで支払えば、2%の「節税」になるというわけ(「リクルートカード(JCB)」の場合は1.2%)。
ちなみに、セブン-イレブンでは、一度の支払いで5枚(モバイル含む)の「nanaco」を使用することができる。1枚のチャージ上限が5万円なので、最大25万円を「nanaco」で支払える。
ただし、複数のnanacoを利用する場合、同じクレジットカードを同時に登録することはできないので、「クレジットカードを登録してチャージしたら、一度解約する」という作業を繰り返す手間が必要になる。これが面倒なら、税金などは分割して支払うように納付額を調整するか、「nanaco」の残高以上は現金を併用すればいいだろう。
このように「リクルートカードプラス」と電子マネー「nanaco」は、節約・節税に役立つ最強の組み合わせと言える。今後起こりうる物価上昇や増税に向けて、この最強コンビで賢い節約生活を送ろう!
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
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【関連記事】 ◆「dカード」は「dポイント」を貯める最強カード! ドコモ利用者以外は年会費実質無料の「dカード」、ドコモ利用者は「dカード GOLD」がおすすめ! ◆「dカード」はドコモユーザー以外にもおすすめの「高還元+実質年会費無料」クレジットカード!ドコモユーザーなら「dカード GOLD」を使い倒せ! |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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