
筆者は、クレジットカードやマイル、ポイントに関して、新聞、雑誌、テレビなどから取材を受けることが多い。そんな取材時に多い質問は、「ポイントを上手に貯めるには?」「ポイントを上手に使うには?」「ポイントで気をつけることは?」だろう。
そうした一般の方が聞きたいであろう質問を踏まえ、今回は筆者の考える「ポイント活用3原則」を紹介したい。
【原則その1】
ポイントを持ちすぎない

ポイントカードやクレジットカード、電子マネーを持ちすぎるのは、やめた方が良いだろう。
筆者はクレジットカード、ポイントカード、電子マネーは大量に持っているがこれは仕事のために保有しているだけであり、日常的に使用しているクレジットカードは、メインカードとサブカードを合わせて2~3枚程度となる。
なぜクレジットカードやポイントカードをたくさん保有してはいけないのか。それは、ポイントカードやクレジットカードを大量に保有すると、ポイントが分散してしまい結局使えなくなる場合が多いからだ。
理論的には○%還元のクレジットカードやポイントカードであっても、実際に使わなければ還元率は0%となってしまう。使えないポイントは貯めるだけ無駄なのだ。
もちろん、全てのポイントの有効期限、ポイント数を把握し、全てのポイントを消費できる人は、数多くのクレジットカードやポイントカードを持っていても問題ない。しかし現実問題、一般の方にはとってはかなり難しいだろう。
(関連記事⇒【クレジットカードおすすめ比較】還元率で選ぶ!高還元クレジットカードおすすめランキング!)
【原則その2】
ポイントを貯めこまない

筆者は、獲得したポイントはこまめに使うことを推奨している。その理由は、ポイントは保証のない通貨と同じだからだ。
交換比率などのポイントに関する規約は、運営企業が勝手に変更することが可能だ。1ポイント=1円として利用できたポイントが、「明日から2ポイント=1円に変更します」、10ポイント以上で利用できたポイントが、「明日から100ポイント以上に変更します」と突然規約が変更される可能性もあるのだ。
さらに、ポイントを盗まれた場合の保証もない。万が一、不正ログインなどでポイントの盗難被害にあったとしても、法律的に被害者はユーザーではなくポイント運営企業となる。つまり、ユーザーはただの第三者でしかなく、原則的に盗られたポイントを取り返すことはできないのだ。
ポイントは使うことによってのみ権利が確定し、はじめて自分のものとなる。ポイントは使うまでは自分のものではない、ということを覚えておいて欲しい。
(関連記事⇒クレジットカードで貯めたポイントやマイルは長期間貯め込まずに、積極的に使うのが正解!貯まったポイントをすぐに使うべき5つの理由とは?)
【原則その3】
ポイントのために行動しない
ポイントを気にし始めたばかりの人に多いのだが、「ポイントを貯めること」自体を目的にしてはいけない。ポイントを貯めるのはあくまでもお得に生活することが目的であり、貯めることは目的ではないのだ。
貯めることが目的になると、ポイントを貯めるためにちょっと遠くのコンビニに行ったり、198円の買い物の時に10円分上乗せして1ポイント多く貯めたり、5%OFFと5%ポイント還元で5%ポイント還元を選んだりしてしまう。
お得のためにポイントを活用するのであり、ポイントを貯めることを目的とすると、ポイント疲れや無駄な買い物が増えてしまうので注意しなければならない。
以上、今回はポイントを貯める上で気をつけたい「ポイント活用3原則」を紹介した。「持ちすぎない」「貯めこまない」「ポイントのために行動しない」の原則を守り、自分のできる範囲でポイント生活を楽しんで欲しい。
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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