投資信託おすすめ比較[2022年]
【第10回】 2012年5月24日 ザイ・オンライン編集部

必ずしも成績だけでは選ばれていなかった!?
優秀賞を受けたファンドの特徴とは?

各社独自の評価システムの結果が反映

 4月下旬、各ファンド評価会社の優秀賞ファンドの発表が出揃った。この賞は、1年に一度、R&I(格付投資情報センター)、モーニングスター、リッパー・ジャパンの評価会社それぞれが、優秀ファンドを決定して表彰するというもの。

 評価基準は各社異なり、R&Iは、10~12年のそれぞれの3月末時点における1年間の運用実績データを用いた定量評価がいずれも上位75%に入っているファンドに関して、12年3月末における3年間の定量評価によるランキングに基づいて表彰。そしてこの定量評価については“シャープレシオ”(シャープレシオとはリターンとリスクで運用の効率性を評価した指標)を採用している。

モーニングスターは定性評価も加味

 また、リッパー・ジャパンは世界各都市で開催しているアワードと同基準で、3年、5年、10年間の各評価期間で、リッパー独自の投資信託評価システムで収益一貫性などを加味しながら選定。モーニングスターは、1年間の実績に長期的な成績も加味したり、運用体制や戦略、ディスクロージャーの状況などの定性評価も考慮する。

 こうして発表された受賞ファンドを見てみると、日本株型は、R&Iでは「ひふみ投信」が最優秀賞だが、3評価会社に共通して「JFザ・ジャパン」が、最優秀、優秀賞として表彰される結果に。

 海外リート型では「フィデリティ・USリートファンドB」がR&Iとモーニングスターで受賞。また、グローバル債券型でも「NKコンパス」がR&I、リッパー共通で最優秀賞を受賞し、「花こよみ」もR&I、モーニングスターの両方で受賞となっている。

 評価基準が期間も基準もバラバラで一概に比較はできないが、1年の騰落率を見るとマイナスのものもある。

海外リート型は、モーニングスターでは「オルタナティブ」型部門として表彰しているファンド。リッパ―は評価期間3年の受賞ファンドを掲載。各社のタイプ別の対象ファンドは異なる。各社の評価基準とは異なるが、参考データとして2012年4月末時点での1年騰落率を掲載した。

 評価基準だけでなく、評価対象や分類も各社で異なる。成績だけの評価とは限らないということを念頭に置いて、ファンド選びの参考にしたい。

(文/ザイ編集部)

ダイヤモンド・ザイ2012年7月号(5月21日発売)に掲載。ザイ7月号の特集は「おとなの『株』入門!」。その他「ETFで簡単にできる! 株の損失を消去するワザ」「4大固定費を年間12万円削るテクニック53」「選ぶだけ」のカンタンFX自動売買ガイドなど。