家計再生コンサルティング
【第10回】 2012年9月12日 横山光昭

保険は払い過ぎはもちろん、削り過ぎにも注意!
適正な支払額の考え方とは?

保険料を抑えようとすると、保障が薄くなりすぎる危険性もある

 とはいえ、保険料を払わなくても入れる保険は、それほど家計に大きな影響はありません。問題は、自分たちで取捨選択して入り、保険料を支払う従来の保険です。

 数年前からさまざまなメディアで「ムダな保険に入るな」といった意見が多く聞かれるようになり、保険料の支払いについてきちんと考える方が増えてきました。

 ところがその反面、「保険=悪者」であるかのように捉えて「なるべく安く抑えるべき」という考えが先行し、保障を薄くしすぎているケースも増えているのです。

 たとえば私が見た家計では、30代夫婦と子ども2人の4人暮らしで、夫の死亡と医療の保障で月額の保険料がわずか1000円というケースがありました。

 この家庭では、頑張って節約して貯蓄を増やしていこうという努力をしており、その一環として保険料の少ない保険を選んだというのです。

 たしかに、保険料が月額1000円なら家計的には助かります。でもこれで十分な保障が買えるでしょうか?――答えはNOです。

 この月額1000円の保険というのは、死亡と医療の総合保障型の共済です。死亡と医療の保障でここまで安いというの、相当保障のレベルも低いということです。

 この共済は交通事故での入院で受け取れるお金は1日あたり2500円、病気だと2250円、通院だと1回あたり750円しか保険金が出ません。万一本当に病気になったとき、この保障だけで十分とはとても言いかねます。

 病気になったときに保障が不足するなら入っていても意味がありません。一般的に、医療保険は最低でも日額5000円はつけないと本当の意味での入院の備えにはなりません。

  ただし、「ある程度の貯金があれば保険に入る必要はない」という考えの方もいらっしゃいます。そうしたしっかりした考え、備えがあるのならば強いて医療保険に入る必要はないと思いますが、もし、「保険に入らないと心配」という気持ちを持っていて、どんな保険に入ればいいのか全く検討もつかないような方は、上記に挙げた金額を目安にしていただければと思います。