2022.7.26
中国経済が衝撃の失速、それでも習近平が「ゼロコロナ」をやめられない訳
7月15日、中国国家統計局が発表した経済統計の各種結果には衝撃的な数値が並んだ。第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比0.4%増。第1四半期から低迷し、22年の目標「5.5%前後」に大きくビハインドとなった。経済状況が悪化すれば、政治への影響も…
国際コラムニスト
加藤嘉一(かとう よしかず)
国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)フェロー、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任。著書に『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』『リバランス:米中衝突に日本はどう対するか』(いずれもダイヤモンド社)など。中国語の著書も多数。
2022.7.26
7月15日、中国国家統計局が発表した経済統計の各種結果には衝撃的な数値が並んだ。第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比0.4%増。第1四半期から低迷し、22年の目標「5.5%前後」に大きくビハインドとなった。経済状況が悪化すれば、政治への影響も…
2022.7.12
香港の中国返還25周年記念式典に出席した習近平。コロナ禍後、初めて中国本土を出ることになった。習近平は5年前の20周年式典にも出席し、談話を発表しているが、今回の談話は5年前のものとは大きく変化していた。そこから分かる、習近平にとっての…
2022.6.28
「今秋に行われる第20回党大会で、習近平が“党主席”のポストを復活させる」――。こんな言説がまことしやかにささやかれている。党主席とは「中国共産党中央委員会主席」の略称で、中国建国の父である毛沢東が就いていた党の最高職だ。果たして、…
2022.6.14
上海で2カ月以上にわたって実施されたロックダウン(都市封鎖)は、中国経済に大きな打撃を与えた。4月、5月の主要経済指標は軒並み低迷。中国の経済政策を主導する李克強国務院総理にとって6月は、経済回復に向けた「勝負の時」となる。一方で経済…
2022.5.31
5月23日、日米首脳会談後の合同記者会見に臨んだジョー・バイデン米大統領は、「台湾防衛のために軍事的に関与する用意があるか」という質問に対し、「イエス」と発言したことが国際社会から注目を集めた。中国の外交関係者は発言を想定内とみるが…
2022.5.17
ウクライナとゼロコロナ――。半年後に第20回党大会を控える中国・習近平政権にとって、政権の権力基盤を脅かし得る「2大不安要素」である。国内の経済動向だけでなく、複雑な地政学情勢にも波及する深刻な問題だ。具体的にどのようなリスクが浮上…
2022.4.19
ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンなどを背景に、中国経済が低迷している。4月18日に発表された22年第1四半期のGDP成長率は実質4.8%増と、通年目標を下回った。こうした経済情勢は、秋に控える党大会の行方に…
2022.4.5
ロシアがウクライナに侵攻して6週間が経過しようとしている。そうした中、4月1日、中国・EU首脳会議がオンライン上で開催された。この会議における習近平国家主席の発言は、中国のウクライナ危機への対応、そして欧州に対する立場を体現したものだ…
2022.3.22
ロシアがウクライナへの侵攻を開始して、間もなく1カ月になる。停戦交渉は行われているが、依然として危機が収束する糸口は見えていない。米国、EUなど西側諸国とウクライナが一致団結しているとも言い難い。状況が“泥沼化”する中で、注目を集め…
2022.3.8
ロシアがウクライナに侵攻し、もうすぐ2週間になる。国連総会でロシア非難決議案の採択を棄権した中国の今後の動向にも注目が集まっている。秋に5年に1度の党大会を控える中国では5日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。習近平率いる中国共産…
2022.2.22
ウクライナ情勢が緊迫した状況が続いている。この危機に対して、中国はどのように対処しようとしているのか。中国当局の姿勢は極めて慎重であるといえる。しかし、その慎重に表明している立場からは、迫りくる台湾有事を見据えて“伏線”を張ってい…
2022.2.8
北京冬季五輪が開幕した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、厳しい対策を行っての開催となっている。2月4日に行われた開会式では、14年前の夏季五輪と同じく張芸謀監督が総監督を務めた。ただ、そこで表現されたメッセージは当時とは…
2022.1.25
中国の習近平国家主席が、1月17日に開催された世界経済フォーラム(通称「ダボス会議」)によるオンライン形式の準備会議「ダボス・アジェンダ」で、トップバッターとして基調講演を行った。2022年は習近平にとって、政権3期目の突入がかかる重要な…
2022.1.11
2022年は、中国にとって最も重要で肝心な年になるだろう。2022年を通じた政治情勢の推移次第で、中国という「党国」の進路が質的に変わってくるからである。習近平一強といえる現在の中国共産党の基盤を揺るがしかねない「四つの不安要素」とは。今…
2021.12.28
12月19日、香港で立法会(議会)選挙が実施された。「国家安全維持法」を強行採択、選挙制度の見直しを経て、行われた初めての選挙では、香港が“北京化”する現状が浮き彫りになった。全議席が実質親中派で埋まり、民主派は姿を消した。中国共産党…
2021.12.14
対中包囲網が強化されている。先週末に開催されたG7外相会合では、中国への対応が主要な議題となった。こうした国際社会の動きに対して、中国も静観しているわけではない。12月、中国が発表したある声明文には、この包囲網を打ち砕こうとする姿勢が…
2021.11.30
新型コロナウイルス、電力不足、資源高……さまざまな問題が中国経済に影響を与えているが、依然として市場関係者から高い関心を集めているのが、「恒大ショック」である。中国当局は、この債務危機が不動産産業や経済全体に与える影響を最小限にと…
2021.11.16
11月8~11日、北京で第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が開かれ、中国共産党にとって史上3度目となる「歴史決議」が採択された。この歴史決議は習近平体制の中国共産党においてどのような意味を持つのか。これまでの歴史、そして6中全会閉…
2021.11.2
台湾海峡リスクが高まっている。米国、台湾は米台連携の姿勢を打ち出しているが、こうした動きに対して中国政府は反発している。では、台湾問題をめぐって中国が武力行使に出る可能性はあるのだろうか。情勢を読み解く上で重要な米中の動きと、習近…
2021.10.19
企業への規制強化や恒大ショックなど、中国経済に不安を感じさせる出来事が続いている。ただ、これらはあくまで表象にすぎない。根幹にあるのは、「習近平時代」そのものだ。そうした大きな変化を感じさせる出来事があった。党中央などが制定した『…
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