
2020.6.30
「習近平はマルクスと並ぶ」“お手盛り論考”から透ける中国の不都合な真実
なぜここに来て「中国問題」が山積しているのだろうか?筆者は、中国共産党が政治的に後退しているというのが、根源的な理由だと考えている。そんな中で先日、国際社会の中国共産党への不信と警戒を助長し、香港、台湾、米中を含めた「中国問題」の…
国際コラムニスト
加藤嘉一(かとう よしかず)
国際コラムニスト。楽天証券経済研究所客員研究員。1984年静岡県生まれ。2003年高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)フェロー、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員、香港大学アジアグローバル研究所兼任准教授などを歴任。著書に『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究:紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』『リバランス:米中衝突に日本はどう対するか』(いずれもダイヤモンド社)など。中国語の著書も多数。
2020.6.30
なぜここに来て「中国問題」が山積しているのだろうか?筆者は、中国共産党が政治的に後退しているというのが、根源的な理由だと考えている。そんな中で先日、国際社会の中国共産党への不信と警戒を助長し、香港、台湾、米中を含めた「中国問題」の…
2020.6.16
香港では「国歌法」が成立。次の焦点は香港版「国家安全法」を根拠に、どの範囲・程度の行為および活動まで取り締まるのか、そして同法の施行が引き金となり「一国二制度」「高度な自治」が有名無実化するのかどうかだ。最近の中国共産党幹部の発言…
2020.6.2
全国人民代表大会(全人代)が閉幕した。全人代の議題から習近平総書記率いる中国共産党の現在地を5つの問題、すなわち経済、1つ目の「百年目標」、香港問題、台湾問題、米中関係から検証してみたい。
2020.5.26
5月24日、香港では「香港版国家安全法」に抗議するため、大規模なデモが行われた。香港社会では「一国二制度」が終焉する、香港が社会主義化されるといった懸念や恐怖が広がっている。デモの背景を解説するとともに、最前線をレポートする。
2020.5.19
5月22日、全国人民代表大会(全人代)が北京で開幕する。新型コロナウイルス感染症(以下「コロナ」)の影響を受け、開幕は約2カ月半延期された。世界が依然としてコロナと戦い、決して予断を許さない状況にある中での開催にあたり、習近平総書記率…
2020.4.21
中国のコロナ対策は、海外からのウイルス逆輸入を防ぎつつ、経済復興のためにかじを切る段階に突入しているように見受けられる。そのために、共産党指導部はコロナ情勢を把握し、トップダウンで指示を出すことに奔走している。
2020.4.7
今回欧米や日本を含めた自由民主主義、資本主義、先進国家がコロナの抑制に「失敗」した場合、中国の政治体制、発展モデル、イデオロギーはますます膨張し、正当化され、我々の前に差し迫ってくるだろう。
2020.3.24
コロナショックは本連載の核心的テーマである中国民主化研究にも、様々な示唆を与えている。習近平率いる中国共産党が中国をどこへ導こうとしているのかが垣間見える。コロナ外交に露見される各種現象は、習近平政権の現在地を如実に物語っている。…
2020.3.10
新型コロナウイルス対策に関する中国共産党の一連の対策を通して、中国の世論は「中国の特色ある社会主義の優位性を示した」、「中国の責任ある大国としての役割を果たした」という“いつもの論調”に帰結すると見ている。党はそのような論調で今回…
2020.2.25
習近平総書記は新型肺炎を政権発足以来、最大の統治危機として認識している。最も重要な政治会議の一つである3月の全人代を延期する予定であることからも、如何に習近平が新型肺炎対策を重視しているかが分かる。ただ、その発言や施策を観察すると…
2020.1.28
湖北省武漢市から広がったとされる新型コロナウイルスが中国全土を襲い、世界を震撼させている。今回の事態が2003年のSARSと比べてどこまで深刻なのかに関してはもう少し状況を見ていかなければ分からないだろうが、中国と感染病というテーマからす…
2020.1.14
20年1月11日、台湾は再び総統、立法委員ダブル選挙を迎えた。結果は蔡候補が台湾民主選挙史上最高記録となる817万票(獲票率57.13%)を獲得し、韓候補に圧勝した。今回の台湾総統選の結果を作り出した背景の根本が、北京に見いだせるのは火を見る…
2019.12.17
12月13日、米中貿易協定の第一段階の合意に至った。2019年の米中関係はこの貿易協定だけではなく、香港問題などもあり、激動を極めた。そんな1年を経て、中国側は米中国力対比と自国の国益に関する綿密な分析と評価に基づいて、対米政策において「…
2019.12.4
エズラ・ヴォーゲル・ハーバード大学名誉教授の来日を記念し、近著『リバランス 米中衝突に日本はどう対するか』も共に議論してまとめた加藤嘉一さんが、同著に詳しく出てこない直近の香港問題の本質や、これからの日本に向けてのエールについて聞…
2019.12.3
4年に一度行われる区議会選挙では、計18の選挙区、452の議席が争われた。今回は、「逃亡犯条例」改正を引き金に、「一国二制度」のあり方、香港社会の自由と民主主義、政府や警察の市民への対応、そして中国共産党の意図や出方などをめぐって発生し…
2019.11.19
11月2日、習近平本人が公の場で「民主」に言及した。これは非常にまれなことである。少なくとも筆者にとっては非常に新鮮に映った。中国民主化研究と題する本連載にとっても、貴重な素材として検証に値するものであるといえる。そこで、中国共産党…
2019.11.5
香港情勢が混乱から抜け出せずにいる。警察と市民の間の衝突は収まる気配はない。香港はどこへ向かっていくのか。前編に続き、香港で生まれ育ち、米英で教育を受けた気鋭の国際関係学者、オピニオン・リーダーである瀋旭暉(Simon Shen)氏へのイン…
2019.10.29
香港情勢が混乱から抜け出せずにいる。『逃亡犯条例改正案』を引き金に、週末の「反送中」運動はすでに20週連続で発生している。警察と市民の間の衝突は収まる気配はない。日本にとっても他人事ではない問題を、香港で生まれ育ち、米英で教育を受け…
2019.10.8
今、中国共産党や政府、軍の中で、米国や香港市民に対して強硬的な手段に出るべきだとの声が増えつつある。しかし、習近平はそれらの主張や世論に寄り添いつつもくみせず、対米関係と香港問題をある程度穏便に処理すること、そのためにある程度自制…
2019.9.24
前回コラムで扱ったように、香港市民はトランプ政権下における米国に最後の望みを託しているように見える。9月15日(日)に行われたデモ行進でも、至るところで星条旗が掲げられ、米国の国歌が流れていた。「逃亡犯条例」改正案を引き金に3ヵ月以上…
アクセスランキング
日高屋会長がクビにした2人の社員「労働基準法に引っかかって裁判にかけられてもいい」と決断したワケ
そりゃ高くても乗りたくなるわ…東海道新幹線に導入の「半個室」の気になる料金
「何か困ってることはある?」と聞く人は頭が悪い。“頭が良い人”はどう聞いている?
理由を知ればゾッとする…三菱自動車がEV生産を委託するホンハイの「本当の狙い」
【栃木】JA赤字危険度ランキング2025、「10農協中5農協」が赤字転落
日高屋会長がクビにした2人の社員「労働基準法に引っかかって裁判にかけられてもいい」と決断したワケ
そりゃ高くても乗りたくなるわ…東海道新幹線に導入の「半個室」の気になる料金
理由を知ればゾッとする…三菱自動車がEV生産を委託するホンハイの「本当の狙い」
「北海道旅行でどこに行きたい?」→困難家庭の子どもたちの答えに胸が痛む…【子どもの体験格差】
鹿島、大林、清水、大成…ゼネコン4社で「独り負け」増収率が4四半期連続でマイナスの企業は?
「すぐに店長を呼べ。クビだ!」ユニクロ柳井正がブチギレた緊迫現場「抜き打ちチェック」がしんど過ぎて涙目になる〈2024年度2位〉
メールで「~してください」を「~して下さい」と漢字で書く人が知らない事実〈2024年度・会員ベスト3〉
日高屋会長がクビにした2人の社員「労働基準法に引っかかって裁判にかけられてもいい」と決断したワケ
こりゃトヨタも抜かれるわ…テスラを超えた「BYD」を軽く見る日本人を待ち受ける「受け入れがたい未来」
「帰国したら2度と食べられない」ハーバードの学生が日本でハマった「意外な食べ物」〈2024年度1位〉
鹿島、大林、清水、大成…ゼネコン4社で「独り負け」増収率が4四半期連続でマイナスの企業は?
アクセル踏み間違いで多発する「プリウスミサイル」…悪いのはトヨタか、高齢ドライバーか?
【茨城】JA赤字危険度ランキング2025、17農協中7農協が赤字!最大赤字額は3億円
【栃木】JA赤字危険度ランキング2025、「10農協中5農協」が赤字転落
三井住友海上とあいおいニッセイ同和がようやく合併を公表、トヨタと日本生命を説き伏せた舩曵社長の「剛腕」