鈴木貴博
豪雨が日本列島を襲っている。被災地では、そのリスクの大きさを予想できなかったという声が多く聞かれる。背景には、2020年代に豪雨災害が激増するという分析が国民に周知されていないことがある。豪雨リスクを声高に論じることには「3つのタブー」があるのだ。

コロナ禍が続く中、7月5日に投開票が予定される東京都知事選は、現職の小池百合子都知事が有利と見られている。しかし、この選挙には、後の国政選挙にも大きな地殻変動をもたらしかねない動乱の兆しが見られる。都知事選を通常とは異なる角度から見てみよう。

コロナ自粛が全国で本格的に解禁され、多くの人が繁華街や観光地に押しかけている。飲食店や鉄道などの事業者にとって、ニューノーマルへの対応は急務だ。しかし実際のところ、彼らの対応がうまくいくかどうかは怪しい。「新基準」について真に考えるべきことは何か。

自分が知らないうちに新型コロナの感染者に近づいていた場合にアラートが通知される「接触確認アプリ」が、この度リリースされる。気になる個人情報の保護にも配慮した仕組みだというが、不安の声は少なくない。なぜ私たちは、このアプリを信用できないのか。

6月だというのに各地で真夏日が続き、熱中症のリスクが高まってきた。そこで問題になるのが、今やコロナ予防の必需品となったマスクだ。無理なマスク着用は熱中症リスクを高めるが、マスクをしないことによる周囲の目も気になる。この夏をどう乗り切ればいいのか。

メガバンクやJR東日本などが、電子マネーやデジタル通貨の相互利用に関する協議会を発足させる。その目玉となりそうなのが「デジタル円」だ。いったいどんなものなのか。デジタル通貨を取り巻く現状からは、デジタル円にかける日本の差し迫った立場が見て取れる。

人気テレビ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが急死した。SNSでの誹謗中傷により、自ら命を絶ったものと見られる。ネットリンチの加害者にとって有利な現状を変えることはできないのか。実は、中国の監視社会から学べることは多い。

アメリカとロシアに次ぐ世界第3位の新型コロナ感染国になってしまったブラジル。経済優先主義の大統領とロックダウンを主張する各州知事が対立し、混沌とした状況になっている。ブラジルの失策には、「コロナ第2波」を警戒する日本が学ぶべきことが多い。

これまで品薄で手に入りにくく、高値で売られていたマスクだが、東京・新大久保などの商店街で価格が顕著に下がり始めた。この「マスクバブル」の崩壊について、コロナ終息の兆しではないかという声もある。それは本当なのか。因果関係を分析してみよう。

疫病を予言する妖怪「アマビエ」が、日本全国でブームになっている。コロナ禍の現状を見る限り、アマビエに注目が集まる人々の心理はよくわかる。一方で実際に、コロナ収束は近そうだという明るい予言ができる状況も整いつつある。その科学的根拠とは何だろうか。

新型コロナウイルスの緊急対策として、国民への現金一律10万円の給付が決まった。世間には「何に使うか迷ってしまう」という声が多い。実は、日本の経済回復のために最も有効な使い道は、「不要不急なもの」に他ならない。

パチンコ店に人が殺到して、コロナの感染拡大につながりかねないことが問題視されている。政府は休業要請に応じないパチンコ店への強い措置を検討しているが、そもそもパチンコ店をターゲットにすることに意味はあるのか。パチンコ店を巡る「3つの問題」を考える。

コロナ倒産する会社が続出すると予測されているが、暗い話ばかりしていても仕方がない。実は世間を見渡せば、コロナ不況の中でも伸びている業界・企業はあるものだ。「崖っぷちビジネス」が倒産を回避するために必要な発想転換について、事例を挙げて解説しよう。

日本で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、安倍総理が発令した緊急事態宣言について、議論が分かれている。国民の関心事は、これからどうなるのか、そして効果はどれくらいあるのかだ。これから約1カ月後に、日本がどんな姿になっているかを考えよう。

新型コロナウイルスが世界経済に与える悪影響は、当初の予想を超えて広がっている。「世界恐慌級」「リーマン級」などという見立てもあるが、実際のところコロナショックはどれほどの危機なのか。過去に発生した危機と比較検証する。

世界に新型コロナウイルスが広がる中で、日本の感染者数は他国と比べて少ない。封じ込めが比較的うまくいっているという側面はあるが、海外からは「検査不足ではないか」という疑念も提起されている。それは本当なのだろうか。3つの論点から事実を検証する。

コロナショックでまさに「底なし」の下落を演じる株式市場。状況が刻一刻と動く中、一段安も懸念されている。このジェットコースターのような相場から振り落とされないために投資家が知っておくべき、市場に潜む「暴落の心理」とは。

新型コロナ騒動により、大相撲、プロ野球、春の選抜高校野球からR-1ぐらんぷりまで、あらゆるスポーツ・エンタメイベントが無観客開催・中止に追い込まれている。停滞ムードを何とかできないのか。問題は、自粛を促す人々が「痛み」を共有していないことだ。

「東京五輪が中止になるのでは」という、縁起の悪い話が出始めている。日本が新型コロナ禍に揺れる中、もはやこれは議論の遡上に載せられても仕方のない話題だろう。五輪にまつわるリスクシナリオと、開催中止の現実味を考える。

明治がアイスクリーム賞味期限表示で放った、想定外のブーメランとは
賞味期限がないアイスクリームに、賞味期限を表示する方針を発表した明治に対して、食品業界から異論が出ている。主には食品ロス解消に逆行するというものだが、そればかりではない。自社や業界にとってのブーメランになりかねない。
