
鈴木貴博
西武グループが、東京都の遊園地「としまえん」を段階的に閉鎖する検討に入ったことが、明らかになった。多くのファンが残念がる一方、冷静にみればこれは悪くない経営判断ともいえる。苦境の遊園地が再生するために持つべき視点とは。

新型肺炎がパンデミックになりそうな勢いだ。しかし、過去のSARSや鳥インフルエンザの発生時と比べ、外出時にマスクを着用していない日本人の姿が多いように見える。行動経済学の観点から、有事の際の人々の心理ととるべき行動を考察しよう。

日本財団に送り主不明の宅配便が届き、その中にはなんと1億2411万円の紙幣が入っていたという。いったいどんな人物が送ったのかを類推すると、現在の日本に特徴的な世相が見えてくる。今後、超高額な寄付は増えていくかもしれない。

中国で新型肺炎が発生し、日本人にも感染例が報告されたことで、不安が高まっている。日本人はこれまでも度々新手の病気のパンデミックに恐怖してきたが、新型肺炎はどこまで警戒すればいいものなのか。我々の心理面から考える。

ゴーン氏の国外逃亡は大きな衝撃を与えたが、ゴーン氏自身にとってみれば、それほど突飛な行動ではないのかもしれない。グローバル経営者には、常人には理解できない行動力で壁を打ち破ってきた者が多い。彼らの思考法とは何か。

日本でも社会問題化しているフードロス。京都市の試算では、一般家庭の年間のフードロスは金額にして6万5000円にものぼるという。日本もその削減目標を掲げているが、海外と比べてなかなか進まない。背景には独特の消費習慣がある。

携帯大手の業界団体が携帯電話広告の新しい自主基準案をまとめた。携帯電話の広告には「利益を誤認させる」「消費者にわかりづらい」といった批判があったからだ。とはいえ、それを目にする側のユーザーの読解力にも課題があるのではないか。

2020年度から実施される大学入学共通テストにおいて、英語民間試験の採用延期に続き、国語と数学への記述式問題導入までもが見送りになった。焦点となっている「公平性」について、的を射ない議論が続けられているように感じるのは、なぜだろうか。

不調が叫ばれている「いきなり!ステーキ」の店頭に、社長からの異例の「来店お願い」が貼られていることが話題になっている。絶好調だった同店は、なぜいきなり絶不調に陥ったのか。背景には、外食産業で鉄則とされる集客策の読み誤りがある。

道路交通法が改正され、12月1日からスマートフォンを使用しながらの「ながら運転」の厳罰化が始まりました。運転中のスマホの使い方は、もともとユーザーのマナーに委ねられていました。それが厳罰化されたことに、この問題の奥深さが見えます。

厚労省が手がけた、「人生会議」のPRポスターが炎上した。内容が不謹慎だとがん患者の団体が抗議をしたのがきっかけだ。厚労省はポスターの配布中止を決定したが、問題はそれで終わるのだろうか。背景には、もっと深い教訓が横たわっていそうだ。

11月の感謝祭が明けた金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれ、米国の小売店で大セールが行われる。この一大商業イベントは日本にも根付き始め、今年はアマゾンも参入するという。しかし、今いち盛り上がりに欠けているのはなぜだろうか。

台風に襲われた東京に続き、ベネチアでは高潮による水没が今年も起きている。地球温暖化に伴う水害リスクが指摘される両都市では、実は世界屈指ともいわれる対策が進められている。問題は、その対策が地域や国家レベルでどこまで功を奏するかだ。

英語民間試験の導入延期で改めて注目される、日本人の英語力。民間試験の導入は、日本人の英語力向上にとって、必要なものなのだろうか。そもそも、日本人の英語力がグローバル水準に達していないという認識は正しいのか。検証してみる必要がある。

消費増税に伴って始まったポイント還元政策は想定よりも好調で、これから日本でもキャッシュレス決済が拡大しそうだ。しかしそれとは裏腹に、キャッシュレス決済事業者は苦境に陥るかもしれない。その3つのリスクについて、説明しよう。

ネット通販の注文増加に伴う宅配クライシスが問題になるなか、アマゾンは岐阜県多治見市で10月の1ヵ月間、「置き配」を前提にした配送の実証実験を始めた。しかし、顧客に「置き配」を普及させるのは難しい。背景には日本ならではの事情もある。

台風19号で新幹線のダイヤは大きく乱れた。JRの窓口には切符の払い戻しや変更を求める人で行列ができたが、外国人観光客は日本の鉄道会社の「独自ルール」に困惑させられた。最も重要な場面で、なぜ日本人の「おもてなし精神」は発揮されないのか。

開幕直前まで「本当に盛り上がるのか?」と心配されていたラグビーW杯。フタを開けてみれば、そんな心配など杞憂に終わるほどの熱狂ぶりだ。ラグビーW杯が前評判を覆して日本人を虜にしたのはなぜか。そこには「ブレイクの法則」が見えていた。

いよいよ10%への消費増税が始まった。2014年の増税時と同じく、これから消費は目に見えて冷え込み始める可能性が高い。いったい、どれくらいの消費が消えてなくなるのか。国民の財布のヒモがきつく締まり始める「Xデー」を分析しよう。

いよいよ10月1日に消費税増税が行われる。増税の軽減政策として、軽減税率と共に導入されるキャッシュレス決済時のポイント還元制度は、仕組みを理解するのが非常に難しい。ポイント還元で混乱せずにしっかり得する「3つの心得」をお伝えしよう。
