
佐藤智恵
ハーバードビジネススクールのウィリー・シー教授は今年9月、米製薬大手メルクの事例を取り上げた教材を出版した。米製薬会社の中では、新型コロナウイルスワクチンの開発に成功したファイザーやモデルナが大きな注目を集めているが、ワクチン開発競争から離脱したメルクに着目したのはなぜか。その理由を聞くと、未来のリーダーが正しい決断をする上でのヒントが見えてきた。

大手企業が直面する課題の一つが、いかに画期的なイノベーションを創出するかである。また優れた新規事業を生み出しても、会社全体の売り上げに貢献するほどに事業を成長させるのは至難の業といえる。企業はこうした課題にどう向き合うべきか。ハーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授が語った。

ハーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授は、今年6月、ANAホールディングスの子会社を事例として取り上げた教材を出版した。目まぐるしい変化に迅速に対応し、イノベーションを創出し続ける組織を作るためには何が必要なのか。コロナ禍で苦境に立たされたリーダーこそ心得ておきたいポイントを解説する。

デルタ株が猛威を振るい、急速な新型コロナウイルス感染拡大が続いている日本。コロナ禍収束の兆しが見えない中、これからの日本経済はどうなるのか。ハーバード大学国際開発センター経済成長研究所で所長を務めるリカルド・アウスマン教授は、「エネルギー転換」が今後の日本の経済成長に大きな影響をもたらすと指摘する。日本企業の最重要課題とは何か、解説してもらった。

世界で新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めてから1年以上が経過した。しかし感染力の強い変異株の広がりにより、いまだ終息のめどは見えない。ハーバード大学ケネディ行政大学院リカルド・アウスマン教授は、各国が行うロックダウン(都市封鎖)も「国によって有効性にかなり違いがある」と指摘する。状況が変わる中、各国のリーダーはウイルスとどう戦うべきなのか。

ハーバードビジネススクールで「リーダーシップと企業倫理」などの講座を教えるサンドラ・サッチャー教授は今月、「信頼される経営」をテーマにした著書を上梓した。コロナ禍で先の見えない状況が続く中、企業にとって信頼を獲得していくことは大きな課題だ。日本企業の例を挙げながら、「信頼される企業」に欠かせない要素について解説する。

7月23日、東京オリンピックが開幕する。世界的な新型コロナウイルス感染拡大を受けて1年延期されたのち、ほとんどの会場で無観客開催となることが決定した本大会。ハーバードビジネススクールで「リーダーシップと企業倫理」などの講座を教えるサンドラ・サッチャー教授は、この決定を「非常に悪い決断」だと指摘する。日本のリーダーはどう決断し、行動すべきだったのか。ハーバード大教授が緊急提言する。

「心理的安全性」の提唱者であるハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の最新刊『恐れのない組織』が世界的ベストセラーとなっている。コロナ禍で苦境に陥り、リーダーが部下に悪いニュースを知らせなければならない場面も増えている。危機的状況に直面したリーダーができることとは何か。また、先の見通せない時代に、リーダーに求められる姿勢とは。

「心理的安全性」の提唱者として知られる、ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授。エドモンドソン教授の最新刊『恐れのない組織』は今年2月に日本語版が出版され、ベストセラーとなっている。コロナ禍で先の見えない状況が続く中、エドモンドソン教授の著書は世界中のビジネスリーダーから高い支持を得ているのだ。日本語版『恐れのない組織』出版後、初のインタビューをお届けする。

ハーバードビジネススクールで企業戦略やビジネスモデル戦略を教えるラモン・カザダスス=マサネル教授は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの事例を同校の授業で取り上げている。そんなオリエンタルランドは、コロナ禍でパークが休業を余儀なくされるなど、大きなダメージを受けた企業の一つだ。パンデミック後の東京ディズニーリゾートはどんな成長戦略を描くことができるのか。強みと課題を分析してもらった。

ハーバードビジネススクールで企業戦略やビジネスモデル戦略を教えるラモン・カザダスス=マサネル教授は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの事例を同校の授業で取り上げている。オリエンタルランドの戦略がハーバードから注目を集める理由とは何か。学生たちが議論する内容を交えて、語ってもらった。

ハーバードビジネススクールのMBAプログラムで人気講座「起業家精神とグローバル資本主義」を教えるジェフリー・ジョーンズ教授。コロナ禍での世界経済に起こった変化や、中国の台頭をどう見ていたのか。また、これからの10年で世界はどう変わるのか。歴史的視点を踏まえて詳しく語った。

ハーバードビジネススクールのジェフリー・ジョーンズ教授は、アメリカにおける渋沢栄一研究の第一人者である。コロナ禍の2020年には、渋沢の起業家精神をテーマにした教材を出版した。今、渋沢が日本で再評価されるのはなぜか。岩崎弥太郎と渋沢栄一、ハーバードの学生も関心を寄せる2人の日本人起業家の違いとは。

ファイザーは、パンデミック下でワクチン開発にいち早く取り組み成功した企業の一つだ。前回紹介したモデルナとは異なり、伝統的な大企業であるファイザーが、迅速なワクチン開発に成功できた理由とは。また、DXが加速する中、日本企業にチャンスはあるのか。DXやAIビジネス研究の第一人者である、ハーバードビジネススクールのマルコ・イアンシティ教授に聞いた。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、急ピッチで進められたワクチン開発。アメリカの製薬会社モデルナはパンデミック下でワクチン開発に取り組んだ企業の一つで、日本政府も供給契約を結んでいる。このモデルナに注目しているのが、ハーバードビジネススクールのマルコ・イアンシティ教授だ。イアンシティ教授はモデルナを「AI時代を先導する企業の模範事例になる」と評価する。その理由とは。

ハーバード大学レベッカ・ヘンダーソン教授は、近著『資本主義の再構築 公正で持続可能な世界をどう実現するか』でトヨタ自動車の事例を紹介している。ヘンダーソン教授は、トヨタが優れた「パーパス・ドリブン企業」であると強調する。確固たるパーパスを持ち、行動することの意義とは何か。コロナ禍の授業で扱った事例も交えて、解説してもらった。

新型コロナウイルスの感染拡大により世界は一変した。世界中からスーパーエリートが集うハーバードはいま、この世の中をどう見ているのか。ハーバード大学/ハーバード大学経営大学院(ハーバードビジネススクール)の教授陣へのインタビューから、ポストコロナの世界、そして日本のあるべき姿を解きほぐす。

世界に数多くのスーパーエリートを輩出してきたハーバード大学経営大学院(以下、ハーバード)では、人気グループの「AKB48」や「BTS(防弾少年団)」が教材として取り上げられている。ハーバードは2グループの「グローバル戦略」に注目しているという。また、群雄割拠のアイドル市場において今年一躍人気グループとなったのが、「NiziU」だ。今回はハーバードも注目するAKB48、BTSの戦略をふまえ、NiziUの強みについて解説する。

世界に数多くのスーパーエリートを輩出してきたハーバード大学経営大学院(以下、ハーバード)では数多くの日本企業が授業の中で取り上げられている。中でも、ハーバードの学生に強い印象を与えているのが、トヨタ自動車だ。世界のエリートたちはトヨタから何を学んでいるのか。

世界に数多くのスーパーエリートを輩出してきたハーバード大学経営大学院(以下、ハーバード)では数多くの日本企業が授業の中で取り上げられている。中でも、ハーバードの学生に強い印象を与えているのが、トヨタ自動車だ。世界のエリートたちはトヨタから何を学んでいるのか。
