
中野豊明
大手コンサル会社の新卒採用は早い。おそらく今年度はほとんど終わっているであろう。コンサル会社は学生からの人気も高いので、コンサルを志望しながらも涙をのんだ人たちも多いと思う。しかし、あなたが熱意を持って、本気でコンサルを目指すのならば、まだまだ「裏ワザ」というべき方法があるのだ。

第20回
就職先として人気が高いコンサルティング会社だが、一般の人々が思い描くコンサルタントとは、経営改善のために経営者らの相談に乗るというイメージが強いかもしれない。しかし、実態はITが大きな収益の柱となっている。「コンサルがITの仕事を行う」という点において、コンサルを志望する学生やコンサルを活用しようとする顧客企業の方々は、改めて考えてみる必要があると思う。

大手コンサル会社では、どこでもコロナ禍でテレワークが推奨され、オンライン会議が主体となっている。オンラインだと、気軽に会議が開催できるためか、会議の回数が増えている傾向にあるようだ。しかし、そもそもコンサルの仕事にそれほど会議は必要だろうか。

コンサルが入っても経営がうまくいかない企業があるように、どんなに優秀な経営者が入っても、不幸な状況が重なり、結局、倒産してしまう企業がある。筆者の経験の中でも印象深いのがエルピーダメモリの倒産だ。

大手コンサル会社は学生の就職先としても人気であるようだ。筆者が在職中は、採用試験の面接官も行っていたが、「この人は絶対に採用したい」と思うような学生には共通した特性があった。その特性とは。

米アマゾン・ドット・コムは2月2日(現地時間)、創業者のジェフ・ベゾス氏がCEO(最高経営責任者)を退任すると発表した。ジェフ・ベゾス氏は偉大な創業経営者であるが、「後継者」をキーワードに、日本の有名な創業経営者らと比較すると、興味深い点が見えてくる。

第15回
大手コンサル会社は大学生の就職活動でも人気がある。東京大学を筆頭に、日本を代表するような有名大学の学生の応募も多い。それ自体はとてもうれしいことだ。しかし、どんなに偏差値が高く、有名大学の学生でもコンサルには向かない人材がいる。

第14回
「コンサルを使っても期待したほどの成果がなかった」という話は、しばしば聞く。コンサルにも「当たり」と「外れ」があるのも確かだ。顧客企業から見て「使えないコンサル」「外れコンサル」を見抜く方法はあるのだろうか。実は意外にも共通した傾向がある。

第13回
「現場の声」や「現場の意見」は、とても重要なものだ。しかし、コンサルタントがその声に強く押され、「迎合的な判断」をしてしまうと、後で大けがにつながることもある。コンサルはプロジェクトの理念や方針を決して放棄してはならないのだ。

第12回
最近、コンサル会社を志望し、「コンサルになりたい」という学生が極端に増えた。筆者もうれしいし、コンサル会社も幸いだろう。就活生の面接といえば、かつて非常に驚き、衝撃を受けたことがあった。

第11回
最近、ネット上で「こたつ記事」という言葉をしばしば目にするようになった。実際に取材せずに、こたつに入りながらでも書ける凡庸な記事のことらしいが、筆者が懸念するのは「こたつコンサル」の横行である。

第10回
顧客企業がコンサル会社を選定する際、ある工夫をすることで、コンサル各社が「馬脚」を現す可能性が高い。その一つとして、コンサルが苦手としている「ある一言」を質問してみるといい。その回答や回答の仕方を観察すれば、そのコンサルの経験や決意、覚悟が透けて見えるはずだ。

世間では「企業が人員削減(リストラ)のためにコンサルタントを雇う」と考える人も少なくないようだ。つまり、経営者自らが人員削減を提案・実行するのはやりにくいので、外部のコンサルを雇って行うケースがあると思われているようだ。確かに、顧客企業の経営改善やビジネスの成功のためには、死力を尽くすのがコンサルだ。果たして、大手コンサルタント会社のコンサルが人員削減に加担するケースはあるのだろうか。

第8回
コンサルは顧客企業の成功のためなら、「プロ」として死力を尽くして努力するものだ。とはいえ、しばしばコンサルトにとって、「嫌な仕事」「間違った使われ方」というものがある。

第7回
有名コンサルタント会社に相談すれば、その会社の経営が全てうまくいくとは限らない。残念ながら、コンサルには限界がある。せっかくコンサルが入っても倒産してしまう会社もあるのだ。

第6回
大手総合コンサルタント会社に勤務するコンサルタントは、実は多種多様な人材の集団であり、性格もさまざまだ。しかし、コンサルである以上、「避けられない性質」があり、それがプライベートではしばしば人々から嫌われてしまう原因にもなる。それはどんな問題なのか、またこのような問題を克服している「経験値が高いコンサルト」とはどんなタイプの人間なのか。

第5回
顧客企業は費用が高額なコンサル会社を使いこなすにはどうしたらよいか。中には、うなるほど「コンサルの使い方がうまい」と思う人たちがおり、コンサルを自らの出世のために使って大成功した例もある。こうした人たちには共通点があるので、具体的な事例を含めて解説しよう。

第4回
大塚家具の大塚久美子社長が辞任を発表した。過去の業績について、経営責任を明確にすることが理由のようだ。コンサルティング業界に長く身を置いた筆者から見ると、その経営アプローチは、未熟な若いコンサルのやり方と重なって見えてしまう。

第3回
最近、「コンサル」という職種は新卒、経験者を問わず、人材採用市場においては、非常に人気のある職業となっている。顧客企業も高額な費用で「優秀な人材」「社内にはいない適切な人材」によるサービスを期待して業務を依頼する。しかし、本当に費用対効果に見合う結果が得られるのか。慎重に検討すべきである。

第2回
コンサル業務を複数のコンサル会社から選んで発注する際、何を期待して、どんな方法で選ぶべきか。コンサルは、クライアントの器量の中でしか活動できないものであり、評価も難しい。そもそも本当にコンサルが必要なのか、よく考えるべきである。
