藤江直人
日本代表の左サイドを駆け抜けてきた34歳の鉄人、長友佑都が約2年半ぶりにヨーロッパ5大リーグの舞台に、そして約1年ぶりに森保ジャパンの戦いに帰ってきた。トルコの強豪ガラタサライの登録メンバーから外れた今年2月に公式戦のピッチに立つ資格を失い、退団後の夏には無所属となりながら8月末にフランスの名門オリンピック・マルセイユへ加入。真っ赤な情熱をたぎらせている左サイドバックが、再び雄叫びを上げるまでの舞台裏を追った。

J1の川崎フロンターレが異次元の強さを発揮しながら、新型コロナウイルス禍に見舞われたJ1戦線を独走で駆け抜けようとしている。すでに同一シーズンのJ1記録を更新する11連勝を継続中で、史上最速優勝や年間最多勝ち点や同勝利数など、あらゆる記録を塗り替えて、来月中旬に優勝という美酒に酔う可能性が極めて高い。長期中断と過密日程を余儀なくされたシーズンで、Jリーグ史上でナンバーワンの呼び声すら出てきた最強軍団が生み出された背景を探った。

森保ジャパンの2020年初勝利は、武闘派を自任する25歳が出場12試合目で決めた、待望の日本代表初ゴールによってもたらされた。コートジボワール代表との国際親善試合でヒーローを拝命したのはDF植田直通だった。威風堂々としたオーラの内面に今も熱く脈打つ、生まれ故郷の熊本県へ抱き続ける深い愛情を追った。

新型コロナウイルスの影響で活動停止を余儀なくされていたサッカーの日本代表チームが、オランダで今年に入って初めてとなる活動を行っている。9日に行われたカメルーン代表との国際親善試合を0-0で引き分け、13日にはコートジボワール代表との一戦に臨む。依然としてコロナ禍が収束しない状況下でヨーロッパ組だけをあえてオランダに集結させ、ヨーロッパ勢ではなくアフリカ勢との連戦をマッチメークした意義はどこにあるのだろうか。

ヨーロッパ各国のリーグ戦が終了し、新シーズンへ向けて移籍期間に入っている中で、日本代表の選手たちが対照的な状況に置かれている。19歳の久保建英が数多くのクラブからラブコールを送られた一方で、31歳の吉田麻也と33歳の長友佑都は所属クラブなしのフリーとなっている。そこには「30歳の掟」が存在している。

新型コロナウイルスによってもたらされる脅威が、長期中断から明けたばかりのJリーグを再び襲っている。26日に予定されていたサンフレッチェ広島対名古屋グランパスの試合が、グランパスに3人の新規感染者が出た影響を受けて試合当日に中止となった一件は、サッカー界に少なからず衝撃を与えた。全56クラブに対して2週間ごとに行っている公式PCR検査が、感染の再拡大のペースに追いつかない現状が露呈した。Jリーグが実施している感染予防対策に生じつつある盲点を探った。

新天地スペインでの1年目の挑戦を終えた日本代表MF久保建英の去就を巡って、ヨーロッパ発の報道がかまびすしい。ラ・リーガ1部を制した名門レアル・マドリードから期限付き移籍したマジョルカは2部降格を喫したが、35試合に出場し、4ゴール4アシストをマークしてチームの中心を担った19歳の久保に対する評価は逆に急上昇。30ものクラブが熱い視線を送る中で、レアル・マドリードへの復帰を含めたシナリオにおける最適解は何なのだろうか。

日本代表として一時代を築いた本田圭佑は1月、新天地ブラジルの古豪ボタフォゴに加入した後、どのような活躍をしているのか。新型コロナウイルスの影響で長期中断中に34歳になった本田は、来夏の東京五輪へ出場する野望を掲げながらも、勝利を求めるアスリートと命を尊ぶ人間との間で揺れる思いを、ツイッターを介して発信し続けている。

新型コロナウイルスの影響を受けて、2月下旬からすべての公式戦を中断してきたJリーグが帰ってきた。6月27日および28日に開幕節以来となるJ2の11試合、約3カ月半遅れの開幕となるJ3の9試合がそれぞれ行われた。コロナ禍に見舞われる前とはまったく異なる光景は、4日に再開を迎えるJ1へとつながっていく。

群を抜く集客力を誇る浦和レッズが、10億円前後の赤字を計上する苦境に直面していることを公表した。来春に承認・発表される今年度決算の見通しを、このタイミングで公表したのはなぜなのか。他のクラブとは一線を画すレッズの事業構造や熱気あふれる浦和という町との密接な関係、そして再開後の「リモートマッチ」における横断幕掲出禁止に真っ向から異を唱える理由を含めて、背景にある事情をあらためて探った。

超一流の輝きを放つプロアスリートたちは、1年間でどれだけ稼いでいるのか。ファンの興味をかき立てる、恒例のスポーツ長者番付が今年も発表された。金額やその内訳から見えてくる日本のスポーツ界との違いを、ランクインした10の競技の中からサッカーをフィルターにかける形で探ってみた。

Jクラブのうち昨年度決算が確定している45クラブの経営情報が先行開示された。19ものクラブが計上した単年度赤字の中で、サガン鳥栖は20億1400万円の巨額赤字に沈んだ。サガン鳥栖の竹原稔社長の口から「存続危機」という言葉まで漏れた、鳥栖を取り巻く状況と今後を追った。

2月下旬からすべての公式戦を中断させてきた日本のJリーグは、依然として予断を許さない状況の真っただ中にいる。未曽有の危機を乗り越えていくために、選手たちやJクラブを守り抜く上で、ピッチの内外で講じられている対策を追った。

新型コロナウイルスが猛威を振るう中で、サッカー日本代表で左サイドバックとして活躍する長友佑都が、ひとり親世帯を支援するクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた。33歳のベテランを突き動かした背景は、自らを女手ひとつで育ててくれた母親の美枝さんを抜きには語れない。長友が抱き続ける感謝の思いの源泉を探った。

新型コロナウイルスが猛威を振るい続ける非常事態の下で、自宅待機中のJリーガーたちは、どのような日々を送っているのか。ウェブ形式でメディアの取材に応じた浦和レッズのキャプテン、GK西川周作の言葉からJリーガーたちの今を探った。

新型コロナウイルスに感染した日本サッカー協会の田嶋幸三会長が退院した。オンライン形式での記者会見では、入院生活で見聞きした医療現場の切迫した現状だけでなく、コロナを取り巻く日本社会の課題などを、重みを伴った言葉とともに訴えた。

計314試合を延期させているJリーグ。4月下旬から段階的に再開させていく青写真を描く中で、56を数えるクラブ、Jリーグ事務局が被る減益が最大で20億円と試算されている。破綻を招かないためにどのような施策を準備しているのか。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が、新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示したことが発覚した。感染者へネガティブな視線が向けられる風潮が強い中で、行動履歴を含めた事実を自らの希望で公表した田嶋会長の意図を追った。

新型コロナウイルスの影響を受けて、今月末と6月に予定されていたW杯アジア2次予選が原則延期された。今後のアジア予選や2022年11月に中東カタールで開催される次回W杯にどのような影響を及ぼすのだろうか。

アンドレス・イニエスタが、神業パスを連発するなど、早くもエンジンを全開にしている。オフに届いた古巣FCバルセロナからのオファーを断り、ヴィッセルで引退したいと望む35歳のレジェンドがたぎらせる情熱の源泉を追った。
