藤江直人
日本サッカー界で前例のない快挙が達成された。アジア各国の強豪クラブが頂点を競うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、山下良美主審、坊薗真琴、手代木直美両副審で構成される女性審判員チームが初めて試合を担当した。特に36歳の山下さんはACLだけでなく、30年目を迎えたJリーグの公式戦でも初めて主審を務めた実績を持っている。男子のトップレベルの試合を裁く女性主審のパイオニアを歩む、山下さんのキャリアと素顔を追った。

シーズン序盤のプロ野球で、ロッテの3年目右腕、20歳の佐々木朗希が世界を驚かせる快投を続けている。4月10日のオリックス戦で完全試合を史上最年少で達成した佐々木は、続く17日の日本ハム戦でも8回までパーフェクトピッチングを継続。球数が100を超え、疲労を懸念した井口資仁監督が将来を見据えて決断した交代には賛否両論が巻き起こった。高校時代から注目されてきた「令和の怪物」は野球界の「至宝」へ一気に昇華を遂げ、無双のオーラをも身にまといながら、次回登板予定となる24日のオリックス戦に臨む。

今シーズンから55歳のレジェンド、FW三浦知良がプレーしている日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズで、前代未聞の不祥事が発覚した。2年前のリーグ戦で試合結果を操作する、いわゆる八百長が指示されていたと最上部団体の日本サッカー協会(JFA)が認定したのだ。チームの反発で未遂に終わったものの、J1から数えて“4部”に当たるJFLの舞台で何が起こっていたのか。サッカーを含めたスポーツ界への信頼を失墜させかねない、鈴鹿の愚行の背景を追った。

森保ジャパンが苦しみながらも、7大会連続7度目のワールドカップ出場を決めた。今秋に中東カタールで開催される本大会への楽しみが増してくるなかで、素朴な疑問も浮かんでくる。選手たちは日本サッカー協会(JFA)から報酬を得ているのか。日本代表チームを巡る“お金”の事情を探った。

日本サッカー協会(JFA)が下した決断が、驚きを持って受け止められている。長年の悲願をかなえる形で、2003年に購入した東京都文京区内の自社ビル「JFAハウス」を売却するというのだ。JFAだけでなくJリーグなども事務局を構える本丸を、なぜこのタイミングで手放さなければいけないのか。背景を探っていくと、長引くコロナ禍で大幅な収入減と赤字増を余儀なくされているJFAの懐事情が見えてくる。

北京五輪で、大会最終日の20日に最後のメダリストとなったのは、カーリング女子代表ロコ・ソラーレ。残念ながら金メダルには手が届かなかったが、前回平昌五輪の銅を上回るカーリング史上最高の銀メダルを獲得。各選手の個性がチームとして機能したことが、この快挙の原動力となっていた。銀メダル獲得までの軌跡を追った。

序盤で大きくつまずいたワールドカップ・アジア最終予選で、日本代表が年をまたいで破竹の5連勝をマークし、今秋に中東カタールで開催される本大会出場へ王手をかけた。精彩を欠いた戦いぶりでファン・サポーターを不安にさせたチームは、何がどのように変わっているのか。中国、サウジアラビア両代表をともに2-0で下した今回のシリーズから、森保ジャパンという組織の現状を追った。

オミクロン株が猛威を振るう中で、今秋に中東カタールで開催されるサッカーのワールドカップ出場を懸けたアジア最終予選が、埼玉スタジアムで予定通りに開催されている。その背景を、Jリーグのクラブから招集された国内組だけに課された隔離義務や、その期間を巡る是非とともに追った。

体操ニッポンを“絶対王者”としてけん引してきた内村航平(33・ジョイカル)が、晴れやかな笑顔とともに現役に別れを告げた。歴史に自らの名を刻んだ、一握りのアスリートだけが臨める現役引退会見から伝わってきたのは、未来を担う子どもたちを含めた、日本社会全体へ向けた三つのメッセージだった。

首都・東京をホームタウンとする現時点で唯一のJ1クラブ、FC東京の経営権をIT大手のミクシィが取得した。世界的なヒットを記録したソーシャルゲーム「モンスターストライク」の配信で知られるミクシィは、なぜFC東京を子会社化したのか。Jリーグの舞台で何を手がけていきたいのか。そもそもどのような接点を持ったのか。スポーツ事業を次なる柱に据える同社の戦略を追った。

今シーズンの戦いを全て終えた明治安田生命J1リーグで、ヴィッセル神戸が従来の7位を上回る、クラブ史上で最高となる3位へ躍進して来シーズンのACL出場権を獲得した。2017年シーズンから大型補強路線に舵を切り、翌シーズンには稀代の司令塔アンドレス・イニエスタを名門バルセロナから獲得。世界を驚かせてもなお未来への投資となる補強を惜しまない楽天グループのトップ、三木谷浩史会長が残してきた言葉から、他のJクラブとは一線を画す神戸の野望を追った。

底抜けに明るいキャラクターと屈強な対人守備で10年間も浦和レッズの主軸を担ってきた、34歳の元日本代表DF槙野智章の契約満了に伴う退団が大きな反響を呼んだ。世代交代を進める浦和側が断腸の思いで来シーズン以降の契約を更新しない決断を下したものだが、そもそもJリーグにおける「戦力外通告」とは、プロ野球界と比べてどのようなシステムになっているのか。過去にも、何人もの大物選手たちが通告されてきた、サッカー界特有の「ゼロ円提示」をあらためて振り返った。

7大会連続7度目のワールドカップ出場へ向けて、苦しい戦いが続く日本代表に救世主が舞い降りた。9月の初戦で敗れたオマーン代表と、敵地で再び対峙した日本時間11月17日未明のアジア最終予選第6戦で、後半開始から投入された24歳のMF三笘薫が得意のドリブル突破から決勝点をアシスト。日本を3連勝とグループBの2位浮上に導いたニューヒーローが、A代表デビュー戦でまばゆい輝きを放った背景を探った。

川崎フロンターレが2度目のJ1リーグ連覇を達成し、通算優勝回数を2位タイの「4」に伸ばした。昨年オフと東京五輪の前後に主力が次々と海外へ移籍しながらも、夏場に大型補強を成功させたライバル勢の追随を許さない戴冠だった。実際に戦った選手たちは、歴史的な独走を演じた昨シーズンとは「一味違う」と強調する。派手な補強とは無縁の川崎が、黄金時代を築き上げつつある背景を探った。

25歳のピエリアン・アウンがサッカーのミャンマー代表の一員として来日し、日本代表とのワールドカップ予選前に母国で暴政を続ける国軍へ抗議の意思を示してから5カ月あまり。政治亡命を経て肩書きを難民認定者に、ゴールキーパーを担うピッチをフットサルに変えて、Y.S.C.C.横浜のプロ契約選手として新たな人生を送っている。サッカー元日本代表の松井大輔と同時期の加入だ。仕事や日本語の習得を含めて、今を必死に生きる姿を追った。

7大会連続7度目のワールドカップ出場を目指す日本代表が、アジア最終予選で大苦戦を強いられている。12日の難敵オーストラリア代表戦で勝利し、2勝2敗の五分に戻したとはいえ、現状でグループBの4位に甘んじている。解任を求める声がネット上で溢れる一方で、選手たちからは「みこしを担ぎたい」と思いを寄せられる、森保一監督を巡る問題点を追った。

共に3度のW杯に出場した35歳のレジェンド、本田圭佑と長友佑都が9月に入ってさらに対照的な道を歩んでいる。日本代表を引退して3年になる本田は、今年前半をプレーしたアゼルバイジャンに続いてリトアニアのクラブへ加入し、森保ジャパンでも引き続き主軸を担う長友は古巣FC東京へ約11年ぶりに復帰した。日本を長くけん引してきた2人が見せる、熱い生き様の源泉を追った。

サッカー日本代表を率いる森保一監督に向けられる批判が、7大会連続7度目のワールドカップ出場をかけたアジア最終予選に入って一気に激しさを増している。金メダル獲得を公言しながら4位に終わった先の東京五輪を含めて、直近の戦いでようやく可視化されるに至った3つの問題点を追った。

東京五輪でのメダル獲得を目標に掲げていたサッカーの日本女子代表「なでしこジャパン」が、不完全燃焼の戦いを続けた末に準々決勝で姿を消した。高倉麻子監督の進退が問われる状況で、待望論が浮上している世界的なレジェンド、澤穂希さんにもすぐには代表チームの監督を務められない事情がある。

東京五輪の開幕直前で、選手村に入村していたサッカーのU-24南アフリカ代表から複数の新型コロナウイルス感染者が出た。濃厚接触者と確認された選手・スタッフは実に21人にのぼり、22日に東京スタジアムで行われるU-24日本代表とのグループリーグ初戦へ向けてさまざまな波紋が広がっている。
