鎌田和歌
ジャニーズ、歌舞伎、宝塚…「JKT問題」の根本的解決に目をそむけて年の瀬を迎える日本人の闇
2023年はJ(旧ジャニーズ事務所)、K(歌舞伎)、T(宝塚)という、日本のエンタメや伝統芸能の世界に大激震が走った年だった。構造的な問題があることは誰の目にも明らかだが、根本的な解決が図られるかはまだわからない。この1年から我々が学ぶべきことは何か。

「こんな悪口を言われていたよ」と伝えてくる人とは、一刻も早く縁を切るべき合理的理由
「⚪︎⚪︎さんがあなたのことを褒めていたよ」と人を介して褒められた話を聞くと、人は2倍うれしいのだという。逆に「××さんがあなたの悪口を言っていたよ」と伝えられた場合のダメージは計り知れない。悪口を言う人より伝える人の方が罪深い理由を考えたい。

映画館はオワコン?それでもスクリーンで観たい人たちの「譲れない想い」
配信が充実し、新作映画でも少し待てば自宅で楽しめることが多くなったこの時代。あなたにとって、映画館でわざわざ映画で観る理由とはなんだろうか。実は、「映画館で映画を観る派」の人たちと「観ない派」の人たちが挙げた理由は同じものだった。彼らの声を聞いてみよう。

あなたの隣の「講演クラッシャー」たち、登壇者に延々と質問・怒り出す・しつこく出待ち…
講演やトークイベントの質問タイムで、質問をせずに長々と自分の意見を話し始める人に遭遇したことはないだろうか。講演を聞きに来たはずなのになぜか自分が主役になりたがる迷惑なクラッシャーたちについて、エピソードを集めた。

「京大ミスコン論争」から考える、美の押し付けを続ける大学・やめる大学の見識
毎年秋に行われる各大学でのミス・ミスターコン(ミスキャンパス)。女性差別やルッキズムであるという批判から、最近では取りやめたり、企画を変更したりする大学もある中で、今年も議論が巻き起こった。美の押し付けを続ける大学・やめる大学の見識とは。

相次ぐ教育現場での盗撮事件、呆れた現状ながらも変わり始めた社会の意識
相次いで報道される教育者や指導者による教え子に対する盗撮事件。盗撮した記録や児童の個人情報を仲間と共有するといった悪質性が社会を震撼させている。これまで軽視されがちだった盗撮という犯罪について、少しずつではあるが社会の意識変化が始まっている。

「おごってもらった部下は翌日お礼したほうがいい」議論に終止符は打てるのか?
SNSでたびたび話題になる、おごりおごられのマナー論。今回は、「上司におごってもらった翌朝に、対面で直接お礼を言いに行った方が良い」というユーザーの主張に賛否が集まった。さまざまな意見の中には、そもそも最近の若手は上司との飲み会に「行ってあげてる」感覚だという意見も……。

「東京下げ」がネットでたまにバズる理由、人の目が死んでる・港区女子ばかり…
ネット上でもリアルでも、時として行われるのが「東京下げ」である。背景にあるのはおそらく、「首都東京にならばある程度何を言っても構わない」というねじれた感情である。東京に住み、東京に暮らす人たちは、この唐突な「東京下げ」とどのように付き合えば良いのだろう。

「NHK廃業では?」「BPOに通報する」ジャニーズ会見【氏名】NGリスト問題で“NHKの大誤報”を信じ込む人々
ジャニーズ事務所による2回目の記者会見が大荒れだ。さらにNHKによるスクープ「NG記者」リストが報道されたことにより、批判が噴出している。しかし、事態は単純な炎上というわけではない。ネット上では、放送された映像の中にあった「氏名NG記者」の文字が拡散し、あらぬ誤解を生んでしまっているのだ。

「おっさん達がはしゃいで若者にセクハラ」灘高生と女子大生の性教育を茶化す、恥ずかしい大人たち
兵庫県神戸市にある有名進学校の灘高等学校で、大学生を招いた「性」に関する授業が行われた。これをSNS上で一部の大人たちがからかうという残念な事態が起きた。背景には、現在の成人たちが過去にまともな性教育を受けていないという事情があるのではないか。

陰謀論者が悪魔合体して「共通の敵」をバッシング!スパチャ感覚で訴訟やカンパも
ネット上の「エコーチェンバー」が、また一部で話題になっていて、新たな傾向が見えてきた。特筆すべきはエコーチェンバーを利用した集金が行われやすくなっているということだ。

岸田文雄首相の「ぜひ女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」という発言に、苦言が相次いでいる。この発言の何がいけないか理解できるかどうかが、意識のアップデートチェックに役立ちそうだ。

「ジャニー氏は1万円を渡して…」ジャニーズ性加害問題、もし今の法律で裁かれていたら?
ジャニーズ事務所の性加害問題について「外部専門家による再発防止特別チーム」が「調査報告書」を発表したのは2023年8月末。この中で、故・ジャニー喜多川氏による長年にわたる性虐待の実態が、被害者からの証言の形で記されていた。しかし、いわゆる「男性も性被害者」として認める法改正がなされたのは17年になってからのことだ。法改正が遅れたことによる影響を改めて振り返ってみたい。

DJ SODAを「公開型つつもたせ」と非難、ジブリ監督ら著名人の二次加害が止まらない理由
韓国の女性アーティスト・DJ SODAさんが、8月13日に大阪で開かれた音楽フェスでの性被害を明らかにしてから10日余りがたった。しかし、騒動はいまだ収まりそうにない。

映画『バービー』に戸惑う日本人…「フェミニズム臭」消した宣伝で困惑の声も
世界興行収入10億ドル(約1421億円)を突破し、大ヒットとなっている映画『バービー』。日本でも話題となる一方で、男性漫画家がSNSで「強烈なフェミニズム映画だった」と失望を示し、物議を醸した。日本ではどのように受け止められるのか。

ほのぼの家族写真コンクールのはずが炎上!こども家庭庁の「注文の多い作品例」に批判
「家族の絆」を行政が押し付けるな――。そんな批判が噴出したのが、こども家庭庁が告知した「『家族の日』写真コンクール」だ。ほのぼのした家族写真を募るはずのコンクールが、なぜ炎上したのか。

「性被害」訴えた女優が死去、映画祭ディレクターが辞任「違法行為は一切ない」「不貞行為は道義的に過ち」
8月2日、東京ドキュメンタリー映画祭と協賛するアジアンドキュメンタリーズが、それぞれ公式サイトでコメントを発表した。その内容は、7月末に急逝が伝えられた俳優が生前ネット上などで「告発」していた内容に関連し、名前が挙がっていた人物の辞任を伝えるものだった。異例の発表となったこの展開について、これまでの経緯をまとめる。

広島・尾道市の妊婦向けチラシに批判殺到「先輩パパからあなたへ」大炎上の当然すぎる理由
日本の少子高齢化、労働人口の減少傾向はとどまることを知らない。これらは当然、経済成長の低迷に直結するものであり、国内の閉塞感の原因でもある。ネット上で繰り広げられる「炎上」や「議論」も、これらの閉塞感とつながっている。

デヴィ夫人のジャニー氏擁護に批判殺到、一方「いいね」も4.8万…何が問題なのか?
ジャニー喜多川氏を擁護する内容のデヴィ夫人のツイートが、批判を浴びている。一方でツイートにつけられた「いいね」の数も多い。権力者による性暴力を黙認してきた社会の空気は、今回のデヴィ夫人のような言説によって作られてきたのではないか。

7月5日のサービス開始から、わずか5日間で登録者が1億人を突破したThreads(スレッズ)。これほどまでに利用者を集めた理由は? また、ツイッターとの違いはなんだろうか。
