鎌田和歌
「ジャニー氏は1万円を渡して…」ジャニーズ性加害問題、もし今の法律で裁かれていたら?
ジャニーズ事務所の性加害問題について「外部専門家による再発防止特別チーム」が「調査報告書」を発表したのは2023年8月末。この中で、故・ジャニー喜多川氏による長年にわたる性虐待の実態が、被害者からの証言の形で記されていた。しかし、いわゆる「男性も性被害者」として認める法改正がなされたのは17年になってからのことだ。法改正が遅れたことによる影響を改めて振り返ってみたい。

DJ SODAを「公開型つつもたせ」と非難、ジブリ監督ら著名人の二次加害が止まらない理由
韓国の女性アーティスト・DJ SODAさんが、8月13日に大阪で開かれた音楽フェスでの性被害を明らかにしてから10日余りがたった。しかし、騒動はいまだ収まりそうにない。

映画『バービー』に戸惑う日本人…「フェミニズム臭」消した宣伝で困惑の声も
世界興行収入10億ドル(約1421億円)を突破し、大ヒットとなっている映画『バービー』。日本でも話題となる一方で、男性漫画家がSNSで「強烈なフェミニズム映画だった」と失望を示し、物議を醸した。日本ではどのように受け止められるのか。

ほのぼの家族写真コンクールのはずが炎上!こども家庭庁の「注文の多い作品例」に批判
「家族の絆」を行政が押し付けるな――。そんな批判が噴出したのが、こども家庭庁が告知した「『家族の日』写真コンクール」だ。ほのぼのした家族写真を募るはずのコンクールが、なぜ炎上したのか。

「性被害」訴えた女優が死去、映画祭ディレクターが辞任「違法行為は一切ない」「不貞行為は道義的に過ち」
8月2日、東京ドキュメンタリー映画祭と協賛するアジアンドキュメンタリーズが、それぞれ公式サイトでコメントを発表した。その内容は、7月末に急逝が伝えられた俳優が生前ネット上などで「告発」していた内容に関連し、名前が挙がっていた人物の辞任を伝えるものだった。異例の発表となったこの展開について、これまでの経緯をまとめる。

広島・尾道市の妊婦向けチラシに批判殺到「先輩パパからあなたへ」大炎上の当然すぎる理由
日本の少子高齢化、労働人口の減少傾向はとどまることを知らない。これらは当然、経済成長の低迷に直結するものであり、国内の閉塞感の原因でもある。ネット上で繰り広げられる「炎上」や「議論」も、これらの閉塞感とつながっている。

デヴィ夫人のジャニー氏擁護に批判殺到、一方「いいね」も4.8万…何が問題なのか?
ジャニー喜多川氏を擁護する内容のデヴィ夫人のツイートが、批判を浴びている。一方でツイートにつけられた「いいね」の数も多い。権力者による性暴力を黙認してきた社会の空気は、今回のデヴィ夫人のような言説によって作られてきたのではないか。

7月5日のサービス開始から、わずか5日間で登録者が1億人を突破したThreads(スレッズ)。これほどまでに利用者を集めた理由は? また、ツイッターとの違いはなんだろうか。

本をブックオフで購入したことをSNSで公言するのはアリなのか、ナシなのか。そんなテーマがツイッター上で一瞬話題になった。これだけを読んだ人の多くは、「そのぐらい自由なのでは」と思うかもしれない。しかしこの議論の発端には、ある議員の当てつけめいたツイートがあった。

英BBCが日本で取材した「痴漢動画の闇サイトを暴く 売られる性暴力」という特集が最近放送され、話題になっている。日本在住の中国人グループが日本を含む東アジアの公共交通機関などで痴漢の様子を撮影し、それをネット上で今も販売しているという、ショッキングな報道だ。

女優・広末涼子さんの不倫騒動を受け、夫のキャンドル・ジュン氏が6月18日に開いた会見は、異例ずくめといってもいい。その内容の多くが、マスコミに対する不信感と批判だった。

前回の記事<漫画『アンチマン』で「ぶつかり男」論争が再燃、注目される加害者側の胸の内>の中でも取り上げた、「ベビーカーぶつかり男」について、その後の余波が広がっている。この動画をある情報番組が取り上げて問題としたものの、その内容が事実と相違していたためだ。

女性だけを狙ってすれ違いざまに肩をぶつけて歩く男は「ぶつかり男」と呼ばれ、少し前に話題になった。今年6月に入って、SNS上で久しぶりに、この「ぶつかり男」あるいは「ぶつかりおじさん」の存在が話題になった。きっかけはウェブ上に公開された漫画だった。

アフリカの人々が登場するサプライズ動画が、以前から何度かネット上で議論となっている。今、人気タレントが自身のYouTubeチャンネルでこれを取り上げたことで、議論が再燃している。

故・ジャニー喜多川氏による性虐待が連日報道されている。また、最近では「性的同意」という言葉が頻繁に聞かれるようになった。過去にメディアは、男性の性被害や性的同意を軽視し、それだけではなくエンタメとしてさえ放送してきた。その影響は指摘されるべきだ。

ゴールデンウィーク中にツイッターで、「映画館での席交換」について話題になった。予約していたのに、後から来た人に「連れと並んで座りたいからかわってほしい」と言われたら、あなたならどう感じるだろうか。

「ご遠慮ください」「お控えください」のような婉曲(えんきょく)表現が、近年は伝わりづらくなっているのかもしれない。禁止の意図が伝わらず、単に遠慮がちにやればいい、控えめにやるぐらいならOK。そう受け取る人がいるというのだ。

女性を中心に人気を集める「スープストックトーキョー」が、離乳食の無料提供を発表したところ、家族連れや子どもを嫌う一部のネットユーザーから反発があった。しかし、近年の企業対応としては希有とも言える声明を発表し賞賛の声があがっている。

「自分をいじめた同級生の活躍を知ってしまい苦しい…」。そんな内容の人生相談がネット上で話題となった。期せずして昔の知り合いの情報が入ってきてしまいやすい時代に、心を守る方法はあるのか。

恒例となった4月1日のエイプリルフールネタ。今年もネット上では各企業が趣向を凝らし、見る人を楽しませたが、一方でこのエイプリルフールネタがきっかけで著名人が「炎上」するケースも毎年恒例となりつつある。昨今、冗談だとしても、人権やプライバシーに関わることをやゆすることは厳しい批判にさらされている。
