鎌田和歌
「100社落ちるなんてザラ」就職氷河期世代の悲惨物語を忘れた政治家たちの深刻
ある議員のXでの投稿に氷河期世代から多くの声が寄せられている。そこに綴られていたのは、就職氷河期をまるで忘れたかのような議員たちの態度だったからだ。今も当時の深刻な就職難が傷になっている40〜50代前半は少なくない。しかし政治家たちにとって、これは人ごとなのだろうか。

大谷翔平に寄り添う水原一平を「いい人」と持ち上げ続けた、メディアと僕たちの“共犯関係”
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の結婚発表、開幕戦前の妻公表。そんなおめでたいムードがいっぺんに吹き飛んでしまった、水原一平通訳の賭博問題とドジャースからの解雇。日本のファンからは悲鳴にも似た驚きの声が聞こえてくる。大谷選手の人気は言わずもがなだが、水原氏はその「女房役」としてファンから親しまれてきただけに失望は大きいが……。そもそも水原氏はなぜ「いい人」と評価されてきたのか。

大谷翔平「真美子さんお披露目」の絶妙な方法、好感度“爆上げ”は計算済みだった?
メジャーリーガーは家族を公の場に伴うのが常であることから、どのようなタイミングで公表されるのかに注目が集まっていた大谷翔平選手のパートナー。そのタイミングは絶妙であり、結果的に妻・真美子さんは抜群の好感度を持って受け止められている。口さがのないネット民たちからも批判の声はほとんど聞こえてこない。ともすればバッシングを浴びかねなかった「有名人の妻」。ドジャースがお披露目に成功したポイントを探ってみたい。

「日本はしょせんアニメとゴジラだけ」アカデミー賞での快挙さえ邪推してしまう、アジア系差別騒動の根深さ
現地時間3月10日に発表された今年の米・アカデミー賞。宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、山崎貴監督の『ゴジラ−0.1』が視覚効果賞を受賞した。日本映画の快挙に国内は湧いたが、その裏で授賞式の様子については「アジア人差別」だという声が上がり、SNS上で議論が紛糾している。日本人として、今回のアカデミー賞をどう評価したらいいのだろうか。

大谷翔平の結婚発表に見る、有名人が妻の名を明かせない日本の“閉塞感”
結婚を発表したものの、お相手については詳しく触れなかった大谷翔平選手。世界の大スターの結婚相手が誰なのか、気になるのは人の性(さが)だが、昨今の状況を考えれば、伏せるのも仕方ないかもしれない。有名人が結婚相手の名を明かさないことの是非とは。

岐南町長「99のセクハラリスト」から我が身を振り返る“絶対アウト”なスキンシップ思考
岐阜県岐南町の町長が「99のセクハラ」をしたと第三者委員会が認定。町長は辞職する意向を示している。多数の女性からの証言があったために認定されたが、長年このような事態が放置されてしまったのはなぜなのか。我々の日常においても、ハラスメントに対する認識のギャップのズレを、埋めることはできるのだろうか。

「確定申告なんかやってられるか!」の阿鼻叫喚、庶民だけに馬鹿正直を求める裏金議員の厚顔無恥
自営業者やフリーランスにとって確定申告時期は例年修羅場であるが、申告作業がこれほどストレスが溜まる年もなかなかないだろう。庶民は「脱税は、犯罪」と厳しい取り締まりを受ける一方で、裏金問題が次々と明らかになった自民党の議員は悠々としているのだから。巷に渦巻く「やってられるか!」の阿鼻叫喚に耳を傾けよう。

「人権意識が強くなりすぎると、番組がつまらなく…」フジテレビ番組審議会が物議を醸した“ズレ感”の本質
「発言者の名前を記してほしい」「緊張感が感じられない」そんな内容の批判が相次いだのは、フジテレビが公表した番組審議会の議事録だ。有名コメンテーターらが名を連ねる番組審議委員の意見が物議を呼んでいる。これを機に、テレビ報道の在り方を考えてみよう。

「圧倒的に松本人志さんの味方」うっかり投稿で企業トップも炎上する“身内ノリSNS”の死角
「私は圧倒的に松本さんの味方」「声を出せない時代となってしまいましたが、松本さんを支持する人の方が実際には多いはずです」「些細なことでいきり立つのはマジ止めにしませんか?」そんな内容のFacebook投稿が炎上した。社会的地位のある人物がなぜうっかり炎上してしまうのか。「身内ノリSNS」の死角に迫る。

「即刻退場レベルの失言」を続ける麻生太郎氏の時代感覚は、アップデートできるのか
毎年のように失言を繰り返す麻生太郎副総裁がまたも、である。上川陽子外相について名前を間違えた上で、「おばさん」「美しい方とは言わない」と上から目線のジャッジ。当然批判は相次いだ。さらにこれを受けた上川外相の「どんな声もありがたく受け止める」発言にも失望の声が上がっている。なぜ麻生氏のような発言が繰り返される土壌がなくならないのか。

「風呂上がりの生徒を水滴チェック」教育現場の“変な指導”はなぜなくならないのか?
修学旅行中、風呂上がりに水滴がついていないかをチェックするために、教師が生徒の裸を目視検査する指導がある。そんな記事が一部で話題になっている。学校側は指導の正当性を主張しているようだが……。令和の時代になっても教育現場で時代錯誤な指導がなくならないのはなぜなのか。

「X」に不満タラタラでも使い続けてしまう、旧ツイッターファンの微妙な心理
イーロン・マスク氏のツイッター買収からすでに1年以上が経過した。「X」と名前が変わり、サービスの変化に不満を漏らすユーザーは多い。さらに、フロー型SNSも複数スタートしてそれなりに期待されていたものの、相変わらずXの一強感が強い。旧ツイッターユーザーがXを使い続けるのは、いったいなぜなのか。

なぜ松本人志氏の「X投稿」は世間をざわつかせ、ブーメランになったのか
昨年末の文春砲に続き、年が明けてから続報が流れた松本人志さんの性加害疑惑。第一報では、ホテルの飲み会での同意が曖昧な性行為が取り沙汰されたが、第二報では後輩芸人が松本さんへ女性を斡旋する「上納システム」が疑惑の争点となっている。この件について気になるのは、松本さんのX(旧ツイッター)の使い方である。松本さんの投稿は、なぜ世間をざわつかせてしまったのか。

能登半島地震で「デマ」再び、東日本大震災時から様変わりしたそのリスクとは
新年から能登半島が大地震と津波に見舞われた日本。東日本大震災を思い出させる大きな揺れが、正月気分を吹き飛ばした。そしてSNSでは今回もまた流言飛語(デマ)が拡散してしまっている。なぜデマは繰り返されるのか。そして、以前よりも増大してしまったそのリスクとは。

「インターネット探偵」はあなたの隣にも!デマを信じ、拡散し、関係ない人をとことん叩く
迷惑系YouTuberに見られるように、ネット上では叩いて良いと認定されてしまった人への「制裁」がエスカレートしやすく、簡単に度を越してしまうケースが多い。事件に全く関係のない他人が吊るし上げられるケースもある。自らがネット上に散らばる断片的な情報から推理を楽しむ「インターネット探偵」になってしまう人が後を絶たないのは、なぜだろうか。

「じゃこ天は貧乏くさい」「頭悪いね」…国民の胸に深く刺さった政治家の失言集2023
今年もやってきた、1年を振り返る年末。失言がつきものの政治家たちのご発言、2023年はどのようなものがあっただろうか。改めて並べてみると、耳を疑うようなものばかり。あなたの胸に刺さった「失言」はどれだろうか。

政治家だけじゃない「耳を疑った失言集2023」、もはや開き直り…こんな国でいいのか?
早いもので2023年ももう師走。今年のニュースを失言とともに振り返りたい。失言といえば政治家に付き物だが、今年は組織や企業、個人からの“失言”も目立った。並べてみると想像以上にヒドイ。その傾向から読み取れる深い教訓とは?

ジャニーズ、歌舞伎、宝塚…「JKT問題」の根本的解決に目をそむけて年の瀬を迎える日本人の闇
2023年はJ(旧ジャニーズ事務所)、K(歌舞伎)、T(宝塚)という、日本のエンタメや伝統芸能の世界に大激震が走った年だった。構造的な問題があることは誰の目にも明らかだが、根本的な解決が図られるかはまだわからない。この1年から我々が学ぶべきことは何か。

「こんな悪口を言われていたよ」と伝えてくる人とは、一刻も早く縁を切るべき合理的理由
「⚪︎⚪︎さんがあなたのことを褒めていたよ」と人を介して褒められた話を聞くと、人は2倍うれしいのだという。逆に「××さんがあなたの悪口を言っていたよ」と伝えられた場合のダメージは計り知れない。悪口を言う人より伝える人の方が罪深い理由を考えたい。

映画館はオワコン?それでもスクリーンで観たい人たちの「譲れない想い」
配信が充実し、新作映画でも少し待てば自宅で楽しめることが多くなったこの時代。あなたにとって、映画館でわざわざ映画で観る理由とはなんだろうか。実は、「映画館で映画を観る派」の人たちと「観ない派」の人たちが挙げた理由は同じものだった。彼らの声を聞いてみよう。
