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なぜ日本経済は一人負けなのか?
長期で上がり続ける米国株の選び方とは?

2022年9月13日公開(2022年9月15日更新)
八木 エミリー
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 日経平均株価は1989年12月29日につけた3万8915円をピークに、その後のバブル崩壊により急落し、30年以上たった今も最高値を更新できていません。この間、世界市場は何倍にも成長しているのに、日本は一人負けの状態です。

 今回は、なぜ日本株が1人負けなのか、そして米国株が日本株よりも有利な理由について紹介します。

日本の社会全体が高齢化

 日本株が一人負けの理由はいくつか考えられますが、一番大きいのは、世界の中でも日本がぶっちぎりで高齢化社会になっていることではないでしょうか。社会全体が高齢化していて、動きに俊敏さが欠けているように思います。

 日本に根強い年功序列や天下りといった古い体質を一掃しないと、若い人から生まれた新しい発想がつぶされてしまって、世の中が変わりません。このままでは日本は変わらないし、日本株も値上がりしないでしょう。組織を動かす人たちの平均年齢が40代にでもならない限り、日本の経済は良くならないと感じています。政治家も、企業のトップも、です。

 そして、日本は移民を受け入れていません。これはつまり、世界の新しい考え方や価値観が入ってこないということです。今の日本のままではイノベーションが起こらないのは当然だと思います。実際、世界に驚きを与えるような新しいサービスが生まれてきませんよね。

 私は日本に住んでいるし、日本を応援したい気持ちでいっぱいです。ですが、世界から見た日本の状況は、残念ながらパッとしません。国連が発表している「世界幸福度ランキング」2021年度版では、日本は149カ国中56位。GDP(国内総生産)や健康寿命はトップクラスなのに、幸福度は毎年低めです。

 こうした日本人のマインドが改善されないと、経済が回復するのは難しいのではないかと思っています。

米国株を買ったほうがよい理由とは?

 アメリカの経済は、日本に比べて右肩上がりです。実はアメリカも少子高齢化にありますが、移民を受け入れているため、考え方や文化が異なる多種多様な人たちがいます。新しいイノベーションやサービスが生まれやすい土壌ができているんですね。

 また、アメリカ人は投資に対してすごくオープンです。アメリカでは退職金を準備するために401Kという制度があり、お給料のある程度の割合をほぼ強制的に確定拠出年金という形で投資させられています。日本の「iDeco」は、この401Kを真似てできた制度です。401Kがあるから、市場にお金がたくさん回って、ますます上がりやすい状況を生み出しています。

 こうしたことを考えると、「日本株に投資するよりも米国株を買ったほうがいいんじゃない?」と思いますよね。私も現在の株式資産のうち20%ほどは米国株で持っています。

 米国株のメリットは以下の4つに集約されます。

①長く持つほど上がっていく
 長く持てば持つほど株価が上がっていくという歴史が米国株にはあります。

②“高配当貴族”も狙える
 アメリカの企業は、積極的に株主に還元しようとする文化があり、一生懸命配当を出そうとしています。中には25年以上連続で増配している企業があり、「配当貴族」と呼ばれています。

 コカ・コーラ / プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)/ ジョンソン・エンド・ジョンソン / マクドナルドといった、昔からあって、私たちの生活にすっかり溶け込んでいるような銘柄です。

 こうした高配当の“貴族銘柄”ばかりを集めたETFもあるくらい、アメリカ人は配当が大好き。しかも年に4回決算があるので、そのたびに配当が出るのが魅力です。ただし、その分税金もかかってきます。

③ドルを持てる
 米国株を買うと、資産の一部をドルで持つことになります。
資産を円だけで持っていると、世界的に円が安くなったら資産が目減りしますよね。

 一方、仮に円とドルの半々で持っていたら円高になろうが円安になろうが、どちらかが増えているので資産全体のボリュームは変わりません。ドルばかりに偏るのもまたリスクになりますが、バランス良くドルの資産を持つことも考えましょう。

④少額でも買える
 日本株には単元株という独自の制度があり、基本的に100株単位での売買がルールです。しかし米国株は1株でも買え、価格も10万円ほどと買いやすい銘柄があります。

米国株は手数料と税金に注意が必要

 株式の売買には売買手数料がかかります。海外の株の場合は、さらに為替手数料もかかることを覚えておいてください。為替手数料とは日本円から外国の通貨に両替するときにかかる手数料のこと。

 日本円から米ドルに両替するときと、米ドルから日本円に両替するとき、往復でコストがかかります。もちろん日本円に戻さず、米ドルのままで持っていれば手数料はかかりません。

 また、配当金にかかる税金にも注意してください。日本とアメリカの両方で課税され、税負担は30%以上になります。これを「二重課税」といい、確定申告によってアメリカ国内で課税される10%を一部控除できる「外国税額控除」を受けることができます。

初めて米国株を買うなら成熟企業がおすすめ

 米国株を個別銘柄で買うとなると、成長企業を探すのは非常に難しくなります。なぜなら、私たちは日本に住んでいるので、圧倒的に情報量が不足しているからです。そこで私は、米国株を買いたいなら成熟企業の株をおすすめします。米国の成熟企業は、日本の成熟企業と違ってまだ何倍にもなる可能性があるのです。

 先ほど紹介した配当貴族銘柄でもいいですし、GAFAMと呼ばれる巨大IT企業のグーグル(Google)・アマゾン(Amazon)・現在はメタ(Meta)と改名したフェイスブック(Facebook)・アップル(Apple)・マイクロソフト(Microsoft)もまだまだ伸びしろがあります。

 電気自動車(EV)メーカーのテスラも有望です。好調なアメリカ企業の業績をいただく米国株式インデックスの投資信託もよいでしょう。

初心者は定番の米国株がおすすめ

 初めて米国株を買うのに、聞いたこともないような銘柄に大金を投入しようとする人がたまにいます。米国株はネットでも対面でも、基本的にはどこの証券会社でも買えますが、あまりマニアックな企業だと取り扱いがないことも。そんな無謀な冒険より、退屈かもしれないけれど、初心者はGAFAMなどの株でいいんです。

 原理原則に勝るものはありません。冒険は人生でしてくださいね!

ティッカーシンボルとは?
欧米などで、金融商品取引所に上場する銘柄を識別するために付けられるコードをティッカーシンボルといいます。日本でいう、銘柄コードのようなものです。アルファベット1文字から4文字で表示され、例えばコカ・コーラ社ならKOで表示されます。米国株を探すときは、ティッカーシンボルで検索すると早いですよ。

 今回は、なぜ日本株が1人負けなのか、そして米国株が日本株よりも有利な理由について紹介しました。これから株式投資を始めたい人は、「米国株のメリット」や「初心者は定番の米国株がおすすめ」を、ぜひ頭に入れておいてくださいね!

 

●八木エミリー  投資家&事業家。野村證券では最年少講師に。26歳で辞めた後は、不動産投資を開始し、7棟の不動産を所有(購入額7.5億円)。現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として中立の立場で金融商品のアドバイスなども手掛けている。経済的自立を目指すお金ビギナーを救う活動を「マネ活」としてメルマガ配信などを行なっている。著書に『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』(ダイヤモンド社)など。

 

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