今からはじめて資産1億円を目指すマネ活実践講座

お金を増やしたいなら「銀行」や「郵便局」ではなく「証券会社」に口座を開こう!

2022年8月23日公開(2022年8月23日更新)
八木 エミリー
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 投資における手痛い失敗や、もはや投資以前ですらない“やらかし”をしてしまう理由の1つに、金融機関に対する理解の不足があります。お金を増やしたいなら、お金を増やしてくれる金融機関で投資をしなければいけません。

 今回は、投資を始めるときに使う金融機関・ネット証券をおすすめする理由について紹介します。

銀行はお金を預けるか、融資をしてもらうところ

 金融機関というと、真っ先に「銀行」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。小さい頃から貯金をしてきたし、お給料が振り込まれる口座もある。

 日本人の銀行に対する信頼感は、いまだに根強いですね。でも、銀行はお金を預けておく場所、置いておく場所です。あるいは融資をしてもらう場所であり、お金を増やしてもらう場所ではありません。

 もし銀行が破綻してペイオフになった場合、銀行に預けた預金は1,000万円までと、その利子までしか守ってもらえません(※)。

※ペイオフとは、銀行や郵便局、証券会社などの金融機関が破綻した際に、預貯金を払い戻すこと。元本1,000万円までとその利子が保証の対象となり、それを超えた額はカットされる場合も。なお、金融機関で購入した金融商品は保証されます。

郵便局は「郵便」してもらうところ

 もう1つおなじみの金融機関、ゆうちょ銀行の業務を委託されている「郵便局」はどうでしょうか。郵便局は郵便物を扱うところ、切手やはがきを買うところです。当然ペイオフがあった場合も、1,000万円までしか守ってもらえません。

 しかし、同じ金融機関でも証券会社だったら1,000万円だろうが1億円だろうが、あなたが買った商品は保証されます。証券会社は金融商品を仲介する場所。

 たとえばあなたがトヨタ自動車の株を証券会社で買ったら、そのとき支払ったお金は証券会社にあるのではなく、トヨタにあるのです。そのお金がたとえ1億円だとしても、トヨタが破綻しない限り、株として守られています。もうおわかりですよね?

 お金を増やすなら、証券会社で投資するべきなのです。

イラスト:阿部モノ / PIXTA(ピクスタ)

 銀行口座でお金を貯めてきた人は銀行、ゆうちょでお金を貯めてきた人は郵便局と、慣れている場所で投資を始めたくなるでしょう。しかし、運用のプロがいるのは証券会社です。

 証券会社で投資をする理由を述べました。

 ここからは、投資のスタートはネット証券がおすすめである理由を紹介しましょう。証券会社には、リアルの店舗を構えている「対面証券」とネット上ですべて完結する「オンライン証券」があります。

「対面証券」と「ネット証券」のメリット、デメリットとは?

 対面証券のメリットは、なんといってもプロに相談できることです。たとえば、頑張って貯めた数千万円があるとします。でも、どう運用していいのかわからない。「つみたてNISA」で増やそうとしても、資金に対して年間の投資上限が40万円ですから、効率が悪すぎる……。そんなときに相談に乗ってくれるプロがいると心強いですよね。ですので、まとまったお金を持っていて、運用益だけで食べていきたいという富裕層や退職者の人は対面証券がいいかもしれません。

 資産をガンガン増やしていこうというよりも、保全するイメージです。ただし、手数料はネット証券に比べて高いです。取引に応じて1%前後、仮に100万円の取引をしたら1万円ぐらい手数料を取られます。

 特に最近、対面証券はネット証券に顧客を取られてしまい、手数料で稼げなくなってきています。何もわかっていないけれどお金は持っているという、「カモ」の人たちからたくさん手数料を取りたいと思われているので、そこは覚悟しておいてください。

オンライン証券は手数料が安い

 一方、オンライン証券のメリットの1つは手数料の安さです。手数料は買うときだけでなく売るときもかかるので、できる限り抑えたいですよね。

 対面証券で1万円の手数料がかかるところでも、オンライン証券なら数十円から数百円程度で済みます。また、つみたてNISAの取り扱い商品が、対面よりもネットのほうが圧倒的に多いこともメリットです。

 つみたてNISAは、実は金融機関によって商品のラインナップが違います。始めるときは、自分が積み立てたい銘柄を扱っている金融機関を選ぶようにしましょう。オンライン証券のデメリットは、ある程度スマホやパソコンの操作ができないといけないことです。

 銘柄選びや売買のタイミングなども、すべて自分で決めなければいけません。

 ただし、今は初心者でも簡単に口座を開設できるように動画などでも詳しく説明されていますし、銘柄選びのツールも充実しています。ですから、スマホのアプリが使える人なら、絶対にネット証券のほうがいいでしょう。

 今回は、投資を始めるときに使う金融機関・ネット証券をおすすめする理由について紹介しました。これから投資を始めたい人は、「投資をするならお金を増やしてくれる金融機関でする」「投資のスタートはネット証券がおすすめ」ということを、頭に入れておいてくださいね!

 

●八木エミリー  投資家&事業家。野村證券では最年少講師に。26歳で辞めた後は、不動産投資を開始し、7棟の不動産を所有(購入額7.5億円)。現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として中立の立場で金融商品のアドバイスなども手掛けている。20代30代を中心に経済的自立を目指すお金ビギナーを救う活動を「マネ活」としてメルマガ配信などを行なっている。著書に『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!』『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』(ダイヤモンド社)など。

 

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