【5月24日の注目株＆日本株市場見通し】鉄道会社がV字回復へ！/新NISAで優待株は継続保有可能？/日経平均続落 「デイリーZAi」5/24号

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【1】今日の株式相場早わかり！
米株安を受け続落！ 一時下げ幅は400円に迫る！

　日経平均株価は続落！ 23日の米国市場では、主要株価指数が揃って下落した。米連邦政府の債務上限問題を巡る与野党の協議が難航するとの警戒感から米国株が下げ、日本株も下げた。利益確定の売りが主力株をはじめ広範囲に広がり、日経平均株価の下げ幅は400円に迫った。ただ、後場に入ると、下げ幅は縮小。為替相場が1ドル＝138円台で推移するなど、円安基調だったことが日本株を支えた。個別では、中国での新型コロナ感染の再拡大を嫌気し、資生堂やコーセーなどの中国関連株が大幅安に。一方でトヨタ自動車は大幅反発。また、レーザーテックやディスコなど半導体関連株も上昇した。

　今晩の米国では、米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨が公表。また、米半導体メーカー、エヌビディアが2～4月期決算を発表予定。同社決算は日本の半導体関連株にも影響を与えるため、注目度が高い。

【日経平均】30682.68円↓（-275.09円）
【マザーズ指数】746.04↓（-2.56）
【NYダウ】33055.51ドル↓（-231.07ドル、23日）
【ナスダック】 12560.245↓↓（-160.531、23日）

■日経平均株価チャート／日足・6カ月

【2】今日の注目株！
本格的な経済再開「リオープン」で鉄道会社がＶ字回復

　上場企業の通信簿ともいえる本決算の発表が出そろった。今期（2024年3月期）は、どんな一年になりそうか、大手企業の業績見通しから読み解いてみた。営業利益の伸びが高い企業をチェックしたところ、コロナ禍で苦戦を強いられた鉄道会社のV字回復ぶりが目立つ年となりそうだ。

　鉄道会社では、鉄道利用のほか、エキナカなどの小売りやホテル事業でも大幅な回復を見込んでいる。旅行・レジャー移動やインバウンド（訪日外国人客）が牽引役となりそうだ。

　京成電鉄は、京成スカイライナーなど成田空港へのアクセス利用が増えそう。コロナで運休・減便していた高速バスも復便が進んでおり、今期の営業利益は＋142.5％を見込む。JR東日本は、運輸収入はコロナ前の9割、エキナカ事業は同レベルに回復する見通し。朝のラッシュ時間帯以外を利用することで割安になる「オフピーク定期券」など、新しいライフスタイルに合わせたサービスも開始した。西武ホールディングスは、ホテル事業が牽引する様子。ホテルのRevPAR（客室1室あたりの収益。客室稼働率×平均客室単価）は＋49％の1万3079円を見込んでおり、これはコロナ前を上回る水準だ。

　またゼンショーホールディングスは、2期連続で過去最高益を更新する見通し。買収したロッテリアが売上高を押し上げると同時に、牛丼も＋13.4％の増収を見込む。さらに今期は配当面で16円増配の40円と大幅増配を発表したこともあり、5月12日の決算発表後から株価が続伸している。

　増益率トップになったアイシンはトヨタ系部品の大手で、自動車の生産回復で販売が増える見通し。大幅増益の計画が好感されて、株価も好調に推移している。

■京成電鉄株価チャート／日足・6カ月

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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
新NISA開始で「長期保有」の優待株はどうなる？

（ご質問）
　一般NISAで保有している優待株があります。来年になったら新NISAの口座で保有し続けたいのですが、長期継続保有の優遇を受け続けることはできますか？

（答え）
　株主番号が変わらないように注意すれば、長期保有の継続は可能です！

　現在、一般NISAの口座で株主優待がもらえる銘柄を保有している人も多いでしょう。2024年からは新NISAがスタートしますが、制度の切り替わりで優待株の「長期継続保有」が途切れてしまわないか心配という声も。そこで、株主優待に詳しいauカブコム証券のアナリスト・藤井明代さんに解説してもらいました。そもそも一般NISAで持っている株を新NISA口座に“移す”ことはできるのでしょうか？

 「一般NISAと新NISAは異なる制度のため、一度売却して新NISA口座で買い直す必要があります。売却すると株主番号が変わってしまうので、継続保有は途切れることになります」

　一般NISAでは、非課税保有期間を延長する「ロールオーバー」という仕組みがありましたが、新NISA口座へのロールオーバーは不可です。では、同じ株主番号のまま、新NISA口座に移す方法はないのでしょうか？

 「たとえば一般NISA口座でA社の株を100株保有している場合、先に新NISA口座で100株を買い増してから、一般NISA口座の100株を売却します。この順番なら、100株以上の状態をキープしたまま新NISA口座に移したことになります。一般NISA以外で持っている株を新NISA口座に移す場合も同様です。一時的に2倍の資金が必要になりますが、継続保有が途切れることはありません」（藤井さん）

　つまり、売却と買付の順番さえ間違えなければ、長期保有の継続は可能ということです。また、新NISAが始まる来年以降も、5年間の非課税保有期間が終わるまでは一般NISAでの保有は可能です。非課税保有期間が過ぎると特定口座に移管されます。株主優待に関してはNISAによる節税メリットはありません。値上がり益や配当金には課税されるものの、特定口座で保有を続けるという選択肢もあります。

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 「投資指標の見方が実はよく分からない！」「ストップ高で買えなかった！ どうして？」「NISAとiDeCoの活用術を知りたい」など今さら人に聞けないことから日頃の取引の疑問まで、ぜひお寄せください。

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