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・中東情勢を見極めたい様子見ムードから、日経平均は続落
・ニトリHDが年初来安値、政策期待から造船関連株が急伸！
・6月最強高配当株を決めよう！ 配当アナリストが厳選7銘柄を紹介
【1】今日の株式相場＆話題株 早わかり！
続落、中東情勢を見極めたい様子見ムード強まる
【今日の相場】
日経平均株価は続落！ 19日の米国市場は奴隷解放記念日（ジューンティーンス）の祝日に伴い休場。欧州市場では、中東情勢の緊迫化を背景にリスク回避の動きが強まり、主要株価指数はそろって下落した。欧州株安を受けて、日経平均株価は下落スタートしたが、すぐに上昇に転じた。アドバンテストなどの半導体関連株が大幅高となり、3万8646.16円（＋157.82円）まで上げ幅を広げる場面があった。米国によるイランへの軍事攻撃の可能性が残る中、週末の情勢を見極めたいとの思惑もあり、一時は125円安と下落に転じたが、1ドル＝145円台を維持する円安基調を追い風に下げ渋ると、その後は前日終値近辺でのもみ合いが続いた。
半導体関連株が軒並み上昇。後述の話題株を確認してほしいが、造船関連株の上昇も目立った。一方、東証プライム全体では売りが優勢だった。来週は26日に6月末の配当・株主優待などの権利付き最終売買日を迎える。6月の人気優待は6月11日号で取り上げたが、X（旧ツイッター）の音声チャット「スペース」でもオトクな使い道や注意点を解説しているので参考にしてほしい。
【※Xスペース配信（6月16日）はコチラから】
⇒https://x.com/ZAiClub/status/1934455995314708977
【日経平均】38403.23円↓（-85.11円）
【グロース250】750.71↓（-6.87）
【NYダウ】休場
【ナスダック】休場
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【今日の話題株】
◆ニトリホールディングス（9843）
1万3640円（－340円）
株価は年初来安値を更新。朝方に発表された5月の全国消費者物価指数（CPI）は、生鮮食品を除くコア指数で前年同月比＋3.7％と予想（同＋3.6％）を上回った。生鮮食品・エネルギーを除いたコアコア指数も＋3.3％と予想（＋3.2％）を上振れ。同社が扱う家具などの耐久消費財は買い控えの対象になりやすいことから、物価高に伴う個人消費の減退懸念が重石になっているようだ。
◆名村造船所（7014）
2795円（＋180円）
政府・自民党が、国内の造船業を復活させるための政策パッケージを策定する検討に入ったと伝わった。国が造船所を新設・再建する案などが浮上しているようで、当面必要な投資額として官民で1兆円規模を想定しているという。これを受け、同社のほか、三井E＆Sや中国塗料なども急伸した。
◆ダイワボウホールディングス（3107）
2559円（＋58.5円）
発行済み株式数に対する割合4.67％に相当する420万株、80億円を上限とする自社株買いを発表した。総還元性向60％以上の方針に基づいた株主還元策の一環として実施。同社は他に累進配当なども掲げている。2025年3月期は、「Windows10」のサポート終了に伴う更新特需や「GIGAスクール構想第2期」に伴う端末更新特需を背景に、最高営業益を計画している。
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【2】金曜コーナー「今日の注目株」
6月最強高配当株を決めよう！ 配当アナリストが厳選7銘柄を紹介
今日は6月末に権利確定を迎える高配当株を紹介しよう。今回は、ザイ配当アナリストの仲村が、（1）配当利回り4％以上、（2）増配・自社株買いの余力、（3）業績動向、（4）株価の割安感、の4条件から総合的にみて魅力的な企業を7銘柄、厳選紹介する。配当だけでなく、相対的に高い株価パフォーマンスが期待できる銘柄として注目したい。なお、6月の権利付き最終売買日は26日（木）だ。
おすすめ1位は工作機械などに使われる「LMガイド」で世界トップのTHK。「ROE10％超の実現」まで「DOE8％」の継続を掲げ、配当利回りは驚異の6.3％。また、配当予想は保守的に設定しており、配当増額が期待できる。幅広い地域で受注が好転し、事業環境も良好だ。当面はDOE8％が続くことを考えると、投資妙味は非常に高い。2位は高配当株として人気常連のJT。今期第1四半期は好スタートを切った。加熱式たばこは国内外でシェア拡大が継続。5月発売の新製品「Ploom AURA」は、消費者調査で、競合対比で評価が高く、さらなるシェア拡大が期待される。下期には配当増額がありそうだ。
3位はインキメーカーのサカタインクス。3月に、政策保有株を12月末までに50％以上縮減するという意欲的な方針を発表。中期経営計画では「総還元性向50％以上」「DOE2.5％以上」を掲げる。連続2ケタ営業増益見込みと業績も好調で、ROE8％以上が定着しつつある中、1倍割れのPBRは割安感が強い。4位は不動産開発の地主。土地だけに投資し、建物を所有しない独自のビジネスモデルで安定収益を実現。今期も最高営業益を見込む。累進配当に加え、15％超のROE対比で1倍割れのPBRは割安感が強い。
5位は精密部品の鈴木。関連企業の業績・株価がさえない中、新規案件の獲得などで他社を圧倒。昨年8月には「DOE4.0％または配当性向50％を目安」とする還元方針を導入した。6位は二輪車用ホースで100％近い国内シェアを誇るニチリン。自動車関連は業績不振のイメージが強いが、前期は過去最高の売上高・純利益を達成し、今期も売上高は過去最高を見込む。今期は配当性向40％を目指し、下限としてDOE2.5％を設定していて安心感もある。
7位はJTと並んで人気常連のINPEX。今期から累進配当を導入。自社株買いにも積極的で、会社計画で8％近い総還元利回りは魅力的だ。足元の中東情勢を受けた原油価格の上昇により、業績上振れ期待とともに追加の自社株買いも期待される。
（ザイ配当アナリスト 仲村幸浩）
■THK株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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