「iDeCo」を始めるなら、おすすめ金融機関はココ！
口座管理料が無料になり、投資信託のラインナップが
充実している「楽天証券」と「SBI証券」を比較！

いま話題の「iDeCo（イデコ：個人型確定拠出年金）」は、どの金融機関で口座を開設するとお得なのか？　

iDeCoでは、どの金融機関で口座を作るかがとても重要だ。なぜなら、金融機関によって手数料や投資信託の品揃えが大きく異なるからだ。今回は、ダイヤモンド・ザイがおすすめする金融機関を2社紹介しよう！

iDeCoの金融機関選びにはコストの低さが最重要！　
「口座管理料」と「信託報酬」の安さ、投資信託の品揃えで選べ！

　iDeCoの口座を作る金融機関の選択はとても重要だ。後から変更もできるが、時間と手間がかかるし、場合によっては4000円以上の手数料もかかってしまう。そこで、iDeCoを始める金融機関は慎重に選びたい。選び方のポイントは、主に以下の2つだ。

【iDeCo口座の選び方①】
「口座管理料」が0円、もしくは安いかどうか

　第一のポイントは、毎月かかる「口座管理料」だ。

　iDeCoの手数料はまず、加入時に国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円（税込、以下同）と、毎月171円の手数料（国民年金基金連合会に105円＋信託銀行に66円）は必ずかかるとおぼえておこう。

　さらに、加入する金融機関によっては、別途、各種手数料が発生する。たとえば毎月かかる「口座管理料」は重要で、金融機関によって、0円のところから500円程度のところまでまちまちだ。月々は数百円の差でも、長期で積み重なれば馬鹿にならない金額になる。iDeCoの金融機関を選ぶ際は、口座管理料が0円、もしくは安いところに注目するようにしよう。

■iDeCoでかかる手数料
項目	支払先	手数料（税込）
加入時（一回のみ）	国民連合基金連合会	2829円
運用時（毎月）	国民連合基金連合会	105円/月
	信託銀行	66円/月
	金融機関（口座管理料）	0〜500円程度/月
給付時（受け取りの都度）	信託銀行	440円/回
その他	他の金融機関に変更（移管）する場合に、元の金融機関に支払う手数料が4400円程度かかる場合がある

【iDeCo口座の選び方②】
低コストの投資信託や買いたい投資信託があること

　もう一つのポイントは投資信託の品揃えだ。これも金融機関による差が大きい。

　重要なのは、投資信託の数よりも中身だ。基本は、「信託報酬」の安いインデックス型が充実しているかどうか。信託報酬は、投資信託を保有している間はずっと一定率で差し引かれるため、運用成績に直結する。特に、投資の中核となる「日本株型」と「先進国・世界株型」、そして「バランス型」の投資信託の信託報酬に注目しよう。

　一方で、投資経験者なら、多少コストが高くても大きなリターンを期待できるアクティブ型の投資信託を買いたいという人もいるだろう。ただ、iDeCoで買えるアクティブ型投資信託はかなり限られている。逆に言えば、その金融機関に“買いたい投資信託”があれば、それも金融機関を選ぶ理由になるはずだ。

「信託報酬」が重要！ インデックス型	「成績」が重要！ アクティブ型
わかりやすく低コスト ! 成績は市場平均並み 簡単に言うと「日本株」などの“市場全体”に投資するタイプ。仕組みがシンプルで内容がわかりやすく、低コスト。成績は市場平均並みとなる。	高コストだが 好成績とは限らない。 運用会社が独自の手法で対象を選んで投資する。手間がかかるのでコストが高い。成績は投信によって大きな差があり、いい商品を選ぶのが重要

 

iDeCoの口座開設でおすすめは楽天証券とSBI証券！

　ここからは、iDeCoを始めるならおすすめの金融機関を2社、厳選して紹介しよう。口座管理料が「0円」で、かつ、投資信託の品揃えが充実している金融機関を選んだ。さらに、各金融機関のラインナップの中で注目の投資信託も掲載。投資信託には、低コストが魅力の「インデックス型」と、積極運用を狙いたい「アクティブ型」とがある。それぞれについて、投資カテゴリー別に代表的な投資信託を掲載したので参考にしてほしい。

楽天証券は「口座管理料」0円はもちろん、
人気の高い投資信託のラインナップが魅力！

　まずは、iDeCoの口座管理料が誰でも0円の楽天証券だ。他の証券会社からの移換時の楽天証券側の手数料も無料。楽天証券は、手数料の面で最もお得な金融機関の1つだ。

　楽天証券のiDeCoで投資できる投資信託の本数は31本（2023年4月10日時点）。低コストで投資できるインデックス型を中心に、人気の高い投資信託が揃っている。たとえば、低コストで全世界や米国に投資できる、楽天・バンガード・ファンドによる「楽天・全世界株インデックス・ファンド」や、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は特に人気が高い。また、アクティブ型も、「MHAM日本成長株ファンド」など、好成績の人気投信がある。さらに、徹底した長期投資と低コスト主義で人気のセゾン投信による「セゾン資産形成の達人ファンド」と「セゾン・グローバルバランスファンド」にも投資できる。

　楽天証券のiDeCoは、コストが最安水準で、品揃えも充実していることから、投資の初心者から経験者まで、幅広い層におすすめできると言えるだろう。
【※関連記事はこちら！】
⇒【楽天証券のiDeCo、手数料・メリットは？】口座管理料が誰でもずっと無料でお得！運用コストをおさえた投資信託を多数ラインナップ

■楽天証券のiDeCoで買える主なインデックス型投資信託　⇒詳細はこちら（公式サイトへ）（※2023年9月9日時点）
投資信託のカテゴリー	投資信託名	信託報酬（税込）
日本株式	三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド	0.176％
	たわらノーロード 日経225	0.143％
先進国・世界株式	楽天・全世界株式インデックス・ファンド［楽天・バンガード・ファンド（全世界株式）］	0.195％
	たわらノーロード先進国株式	0.09889％
	楽天・全米株式インデックス・ファンド［楽天・VTI］	0.162％
新興国株式	インデックスファンド海外新興国（エマージング）株式［DC インデックス海外新興国株式］	0.374％
国内・先進国リート	三井住友・DC日本リートインデックスファンド	0.275％
	三井住友・DC外国リートインデックスファンド	0.297％
国内・先進国債券	たわらノーロード国内債券	0.154％
	たわらノーロード先進国債券	0.187％

■楽天証券のiDeCoで買える主なアクティブ型投資信託　⇒詳細はこちら（公式サイトへ）（※2023年9月9日時点）
投資信託のカテゴリー	投資信託名	信託報酬（税込）
日本株式	MHAM日本成長株ファンド＜DC年金＞	1.705％
	コモンズ30ファンド	1.078％
先進国・世界株式	セゾン資産形成の達人ファンド	1.54％
コモディティ（金）	ステートストリート・ゴールドファンド（為替ヘッジあり）	0.895％
バランス型	セゾン・グローバルバランスファンド	0.58％
	楽天・インデックス・バランス（DC年金）	0.162％
米国債券	みずほUSハイイールドファンド＜DC年金＞	1.54％

                           

◆楽天証券　詳細はこちら（公式サイトへ）
口座管理料（月額）		手数料		投資信託
		加入時・企業型からの移換時	他の運営機関からの変更時
0円		0円	0円	31本
※どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料が合計171円（毎月）がかかる。受取時は給付手数料440円（1回毎）を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円（1回毎）がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円がかかる（すべて税込）。
楽天証券のiDeCo（個人型確定拠出年金）のおすすめポイント
●誰でも「口座管理料」が無料！ 　iDeCo口座の残高を問わず、誰でも口座管理料がずっと「無料」。 ●低コストな投資信託をラインナップ！ 　信託報酬（運用コスト）をおさえた投資信託を多数ラインナップ。投資信託の数は31本と豊富。 ●注目の「楽天・バンガード・ファンド」もiDeCoで買える！ 　超低コストで全世界の株や米国株式に投資できる「楽天・バンガード・ファンド」2本を用意！
※2023年9月9日時点

SBI証券のiDeCoではユニークな
アクティブ型投資信託への投資も可能

　SBI証券もまた、iDeCoの口座管理料が誰でも0円で、投資信託の数も36本と豊富。個人投資家に人気の高い「eMAXIS Slim」シリーズのインデックス型投信も一通り揃っている。アクティブ投信の中にはツウ好みの投資信託もあるので、積極運用したい人のニーズにも答えるラインナップになっている。

　楽天証券と同様に、他の証券会社からの移換時のSBI証券側の手数料も無料。SBI証券のiDeCoは、品揃えとコストの両面で見て、有力候補となる存在だ。
【※関連記事はこちら！】
⇒【SBI証券のiDeCo、手数料・メリットは？】口座管理料と加入時手数料が誰でもいつでも無料！ 投資信託のラインナップが他社より圧倒的に豊富！

■SBI証券のiDeCoで買える主なインデックス型投資信託　⇒詳細はこちら（公式サイトへ）（※2023年9月9日時点）
投資信託のカテゴリー	投資信託名	信託報酬（税込）
日本株式	eMAXIS Slim 国内株式（TOPIX）	0.143％
	＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ日経平均インデックスファンド	0.143％
先進国・世界株式	SBI・全世界株式インデックス・ファンド［雪だるま（全世界株式）］	0.1102％
	eMAXIS Slim 全世界株式（除く日本）	0.05775％
	eMAXIS Slim 先進国株式インデックス	0.09889％
	＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド	0.09889％
	eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）	0.09372％
	iFree NYダウ・インデックス	0.2475％
新興国株式	eMAXIS Slim 新興国株式インデックス	0.1518％
国内・先進国リート	＜購入・換金手数料なし＞ニッセイJリートインデックスファンド	0.275％
	三井住友・DC外国リートインデックスファンド	0.297％
国内・先進国債券	eMAXIS Slim 国内債券インデックス	0.132％
	eMAXIS Slim 先進国債券インデックス	0.154％

■SBI証券のiDeCoで買える主なアクティブ型投資信託　⇒詳細はこちら（公式サイトへ）（※2023年9月9日時点）
投資信託のカテゴリー	投資信託名	信託報酬（税込）
日本株式	SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ＜DC年金＞［jrevive＜DC年金＞］	1.65％
	つみたて椿	0.99％
先進国・世界株式	セゾン資産形成の達人ファンド	1.34％± 0.2％
コモディティ（金）	三菱UFJ 純金ファンド［ファインゴールド］	0.99％
バランス型	eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）	0.143％
	セゾン・グローバルバランスファンド	0.56± 0.02％
先進国債券	SBI‐PIMCO 世界債券アクティブファンド（DC）	0.8294％

                           

◆SBI証券 ⇒詳細はこちら（公式サイトへ）
プラン名		口座管理料（月額）		手数料		投資信託
				加入・企業型から移換時	他の運営機関から変更時
セレクトプラン		0円		0円	0円	37本
※どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料が2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料が合計171円（毎月）かかる。受取時は給付手数料440円（1回毎）を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円（1回毎）がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円がかかる（すべて税込）。
SBI証券のiDeCo（個人型確定拠出年金）のおすすめポイント
●投資信託のラインナップが豊富！ 「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2つのコースから選択する形だったが、2021年1月4日より、「オリジナルプラン」の新規加入を停止。今後の新規加入は「セレクトプラン」のみになった。「セレクトプラン」は、投資信託のラインナップは業界最多クラスで、魅力的な品揃えだ。 ●口座管理料は誰でも無料！ iDeCo口座の残高を問わず、口座管理料が誰でも0円。加入時手数料も無料。
※2023年9月9日時点

　今回はiDeCoを取り扱うおすすめの金融機関を2社紹介したが、ザイ・オンラインではおすすめの金融機関を比較した記事を掲載している。いろいろ吟味してからiDeCoへ加入したいという人は、ぜひ下記の記事をチェック！
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