iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2024年]

iDeCoの掛け金を「投資信託」で運用して、15年間で資産45%増!「元本確保型」を選ばず、攻めの運用で大きく増やす秘訣は「株価急落時」も継続すること!

2018年1月12日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で、「投資信託」だけを長期で運用して、資産を増やしている人の事例を紹介!

iDeCoは、掛金の残額が所得金額から控除される節税メリットがあるお得な制度。定期預金や保険といった「元本確保型」の商品と「投資信託」に投資できるが、「元本確保型」だと超低金利の現状では掛金以上の大きな金額に資産を増やすことはできない。そこで注目したいのが、元本割れのリスクはあるものの利回りも期待できる「投資信託」を上手に活用した運用だ。

今回は、ダイヤモンド・ザイ12月号の別冊付録「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で老後貧乏から脱出せよ」の中から、「投資信託」100%で運用して、資産を増やしている人の事例を3つ紹介しよう!

【File01】約6年で資産が32%増!
リーマンショックで継続の重要性を実感、今は債券型にシフト中

 iDecoでは、月々の掛け金をどのように振り分けるかを自分で決められる。投資信託でも投資対象ごとのリスクは異なるため、それを踏まえつつ、自分の年齢や運用の残り期間を考慮して、投資する割合を決定しよう。

 「『大事なのは継続すること』と実感している」と語るのは、運用を始めてすぐにリーマンショックを経験した亀山知也さん(神奈川県・46歳)だ。

 当時、株式50%のバランス型で積み立てており一時的に元本割れとなったが、継続したおかげで今の資産は掛け金の総額の32%増となっている。亀山さんの掛け金や損益の内訳をまとめると、以下のとおりだ。

【掛け金総額と損益】
月々の掛け金:2万3000円
掛け金総額:182万円
資産評価額:240万円
評価損益:+58万円

 「iDeCoを始めた当初は株式50%のバランス型を積み立てていましたが、すぐにリーマンショックがあり元本割れになりました。ただ、そのときに商品を変更せずに継続したおかげで今はいい成績になっていますので、継続の重要性を感じています。今は世界的に株式が高くなっていて、債券が低いので、債券の割合を高めに積み立て中です」(亀山さん)

【File02】約15年で資産が45%増!
国内株2割、海外株8割で15年コツコツ投信を積み立て

 亀山さんと同様に、15年にわたって積み立てを継続した本橋憲治(長野県・58歳)さんも、リーマンショックを経て長期運用のメリットを享受している1人だ。

【掛け金総額と損益】
月々の掛け金:2万3000円
掛け金総額:357万円
資産評価額:519万円
評価損益:+162万円

 「2002年に個人型確定拠出年金制度が発足した当初から加入し、最初から国内株式20%、海外株式80%でリスクを取って運用してきました。リーマンショック時に損が出ていても続けた結果、15年で資産が約45%増で、長期運用のメリットを享受できています。運用期間はあと2年。60歳以降も継続できればいいのに…」(本橋さん)

 このように、リーマンショックのような金融危機で一時的に資産がマイナスになっても、一喜一憂しないことが大切! 将来の資産増を目指して、iDeCo投資を継続しよう。

【File03】約6ヵ月で資産が4%増!
専業主婦も老後の蓄えをラストスパートで増やす

 2017年1月から専業主婦でもiDeCoでの運用が可能になったため、iDeCoに加入して運用を始めたのが中嶋いち子さん(広島県・54歳)だ。

 専業主婦は、掛け金の全額が所得金額から控除されるという節税メリットは受けられないものの、売買益が非課税になる節税メリットは享受できる。少しでも老後の蓄えを増やしたい人は、iDeCoで投資信託を運用して、老後資金を増やすのも1つの方法だろう。

 中嶋さんの掛け金総額と損益の状況は、以下のとおりだ。

【掛け金総額と損益】
月々の掛け金:1万円
掛け金総額:5万6349円
資産評価額:5万8732円
評価損益:+2400円

 「2017年1月から専業主婦もiDeCoに加入できるようになったので、早速加入しました。60歳まであと6年ですが、自分自身の老後の蓄えをラストスパートで貯めていきたいので、国内株に投資する投資信託が40%、海外株に投資する投資信託が60%でリスクを取っています。掛け金の所得控除の節税メリットはないけれど、売買益の非課税は利用したい! 超低金利の定期預金よりはいいと思います」(中嶋さん)

 今回は投資信託だけで運用している人を3人を紹介したが、投資初心者は元本確保型も組み入れて積み立てるのもおすすめだ。途中で積み立ての資産構成比は変更できるので、値動きに慣れた後で、高リスク投信に少しずつシフトしてみるのもいいだろう。

 また、iDeCoは継続して拠出することが大事なので、無理のない範囲で掛け金を設定すること。家計が苦しい時には掛け金を引き下げて継続しよう!

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どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料合計171円(毎月)かかる。受取時は給付手数料440円(1回毎)を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円(1回毎)がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円の手数料が発生する場合がある。下記の金額は掛金を拠出する場合(すべて税込)。
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・SBI・全世界株式インデックス・ファンド[雪だるま(全世界株式)](信託報酬:0.1102%)
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2019年4月27日(土)より「カブコムのiDeCo」取扱い開始。KDDIアセットマネジメントが運営管理機関となりサービスが提供される。スマートフォンから操作できるiDeCo専用アプリにより、節税効果のシミュレーションや申し込み、運用商品の選択などが直感的に行える。取扱商品は、信託報酬が業界最低水準となるインデックス投資信託を中心に、株式、債券、不動産(REIT)の投信や定期預金など幅広く27本。若いうちはリスク資産に投資し、老後は安定運用を目指す「ターゲットイヤーファンド」も選択が可能だ。
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