人気トップ10の毎月分配型投資信託の「健全度」を診断! 2018年に「買い」の毎月分配型投資信託とは?
ダイヤモンド・ザイの特集「2018年『株』全予測」では、今後の日本株の動きをプロ100人が大予測! 為替や注目業種、投資信託についても徹底分析し、2018年に「買い」の株&投資信託を大公開している。
今回はその中から、投資信託に関連する記事を抜粋。特集内では2018年に投資信託で勝つためのワザや、投資信託のタイプ別の注目商品を掲載しているが、ここでは「毎月分配型」の投資信託を取り上げる。毎月分配型投資信託は、実は「健全度」が低い(=無理して分配金を出している)商品も多い。そこで、人気の投資信託の健全度はどうなっているか見ていくと同時に、健全度からいって「買い」の投資信託も紹介する!
人気の毎月分配型投資信託の多くが「値上がり頼り」の分配に……
毎月分配型の投資信託が健全な分配を出しているかを見るときに重要なのが、投資信託の投資先から得られる利子・配当利回りの範囲内で分配金が支払われているかだ。
投資信託の利子・配当利回りは直近のレポートから見ることができ、分配金率は直近の分配金が今後1年間支払われるとして「直近の分配金×12カ月分」÷直近の基準価額で算出。この分配金率が、利子配当収入の範囲内、あるいは、大きく上回っていなければ、無理なく分配を行なっていると言える。
逆に、分配金率が利子配当収入を大きく上回っている場合、投資先の値上がりに頼った分配を行なっているということで、相場が悪化し基準価額が下がれば、たちまち元本を取り崩して分配するタコ足配当となってしまうので要注意。
下の表では、毎月分配型の人気投資信託の利子・配当利回りと分配金率を比較。本誌では純資産残高の高い順のランキング形式で30本の投資信託を取り上げているが、ここでは上位10位までを抜粋してみよう。
純資産残高の高い「毎月分配型投資信託」の"分配健全度"をチェック! | |||||
順位 | 純資産 | 基準価額 | 直近11月の 分配金 |
利子配利回り-分配金率 | 最新の 基準価額 |
1位 | ◆フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)(フィデリティ) | ||||
1兆770億円 | 3998円 | 35円 | 3.66%-10.51%= -6.85% |
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2位 | ◆ゼウス[新光US-REITオープン](アセットマネジメントOne) | ||||
1兆393億円 | 2926円 | 50円 | 3.66%-20.51%= -16.85% |
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3位 | ◆フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(フィデリティ) | ||||
9645億円 | 3714円 | 30円 | 6.40%-9.69%= -3.29% |
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4位 | ◆ラサール・グローバルREITファンド(日興) | ||||
8098億円 | 2476円 | 40円 | 4.04%-19.39%= -15.35% |
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5位 | ◆ダイワ・US-REIT・オープンB(為替ヘッジなし)(大和) | ||||
7014億円 | 3584円 | 60円 | 3.40%-20.09%= -16.69% |
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順位 | 純資産 | 基準価額 | 直近11月の 分配金 |
利子配利回り-分配金率 | 最新の 基準価額 |
6位 | ◆ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(ピクテ) | ||||
6414億円 | 3928円 | 50円 | 3.90%-15.27%= -11.37% |
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7位 | ◆グローバル・ソブリン・オープン(三菱UFJ国際) | ||||
5520億円 | 5129円 | 10円 | 3.70%-2.34%= 1.36% |
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8位 | ◆LM・オーストラリア高配当株ファンド(レッグ・メイソン) | ||||
5226億円 | 1万309円 | 150円 | 5.30%-17.46%= -12.16% |
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9位 | ◆ダイワ米国リート・ファンド為替ヘッジなし(大和) | ||||
4945億円 | 3877円 | 70円 | 3.40%-21.67%= -18.27% |
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10位 | ◆ワールド・リート・オープン(三菱UFJ国際) | ||||
4440億円 | 2761円 | 50円 | 4.80%-21.73%= -16.93% |
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※データは2017年11月末時点。各投信の利子・配当利回りは11月公表のレポートから掲載。 分配金率は、直近11月の分配金×12ヵ月分を11月末時点の基準価額で割ったもの。 |
利子・配当収入の範囲内で分配を出す投資信託に注目を!
上記のように、10本中7本は、分配金率が利子・配当利回りを10ポイント以上上回っており、分配金を出し過ぎている。
純資産1位の「フィデリティ・USリート・ファンドB」は、2017年11月に分配金を70円から35円に引き下げたことで、利子配当利回りと分配金率の差がだいぶ縮まったが、まだ健全な分配とは言い難いレベルだ。
この中で、おおよそ利子・配当収入の範囲内で分配金を出しているのは、先進国の国債に分散投資する「グローバル・ソブリン・オープン」のみだった。
「グローバル・ソブリン・オープン」は、世界の金利引き下げとともに分配金の引き下げを続ける健全分配で、基準価額も安定的に推移。利子配当の平均直接利回りは3.70%。直近の分配金は10円で、分配金率は2.3%となり、利子配当収入内の分配に留めている。2018年に投資を検討してみてもよさそうだ。
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【2024年11月1日時点】 |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2567本 | 2567本 | 2424本 | 100円 | |
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2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2554本 | 2554本 | 2367本 | 100円 | |
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3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1839本 | 1839本 | 1760本 | 100円 | |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |