波乱の2018年の年末となってしまいました。各種テクニカル分析や様々な指標面から日本株の割安感を指摘する声があります。
わたしの考える個人的な相場の方向性は以下の通りです。
長期投資のように理論的に説明できないのが、相場展望です。そのため、通常はコメントをしないのですが、見通し自体は持っておりますので相場感を共有したいと考えております。
日本株はクリスマス底値も2月に再び底値をつける
12月25日の大幅安が大底となり、一旦、反発局面入りを予想します。1月下旬までは比較的底堅い展開となりそうです。
その後は、残念ながら、調整に入り、2月初旬から中旬にかけて、再び底をつけると予想しています。その後、市場が正常化するについて、3月から徐々に上値が切り上がる展開となります。4月に高値を形成すると見ています。
為替は、じわりと円高方向へ
米ドル円は、心配した急激な円高にはならないのですが、じわりとした円高方向が残念ながら1月中旬まで続きます。その後、2月初旬と下旬の2回、円高を試す局面になりそうですが、その後は円高傾向は一服すると見ています。
米国株は保ち合い!?
NYダウは、1月2日を過ぎたころより下値に買い物が入り数日堅調な動きとなり、ショート筋の買い戻しを誘発。2月に入ると売りが一時的に優勢になり2月14日ころにかけてややボラが上昇し、その後は保合いとなるとみます。
金利のピークは1月下旬
緩やかな反転上昇に入り1月下旬に金利のピークをつけると見ています。2月いっぱいは金利が再び低下傾向になりますが、ダウの安さや日経の安さと円高と連動する形です。
原油は2月に買い場が来る
短期では1月初旬まで反発を見せるものの限定的な上げに止まるそうです。しかし、1月中旬以降は下落トレンドに入りそうです。特に、2月初旬にかけて、一段安となり、買い場となりそう。中期的には買いゾーンに入っているが、本格的な力強い反発は見込めない展開を予想。
金は今後下落へ
金は目先がもっとも強いが2月初旬まで下落すると見ています。
小型株市場はバレンタインデーが買い場になる
短期的な反発があるものの、案外弱い展開になってしまいそう。買い場は2月のバレンタインデーのあたりを想定しています。
このような予想のベースには、短期と中期の波動を用いた相場のバイオリズム的な考えを用いております。このコラムで述べてきた株価の考え方は、業績に基づいており、長期の業績のトレンドほどは短期の予想は当たりません。ですから、上で述べてきた相場感は、絶対的なものではないのです。
わたしに相場の方向性への確信があるわけではありません。わたしは、相場の方向性を機敏に捉えるタイプではないのです。
ただ、わたしもそれなりにイベントは考慮します。しかし、わたしのイベントは個別の決算内容がほとんどを占めます。
1月は強いから、このままで行き、2月にやや弱いと見ていることから、1月下旬までに「何か」をする必要があるとは思っております。
(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ 投資助言・分析者 山本潤)
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